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性悪の凡骨が騎士結晶を得た話

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 宿に入ったテレサ達は、オルバンの部屋の両隣を占有することに成功。

王子を除く5名は交代で眠りつつ、夜間の襲撃に備える。テレサはオルバンと同室、最悪の場合は身を盾にして彼を守る。

婦女暴行魔の話は、一行も耳にしていた。

そしてオルバンとテレサの部屋の北側の部屋、グレンダとアルマで異変が起こった。


 深夜、グレンダが眠り、アルマが起きている頃。

明りの消えた客室のベッドの下から、男が這いだしてきた。両目が離れ、唇の厚い顔は魚かカエルに似ている。

カエル顔は音もなく立ち上がると、眠っているグレンダを見て粘着質な笑みを浮かべた。

女の装備が固めて置かれている――傭兵か、何処ぞの騎士か。


 ベッドの頭とは反対側の机に置かれた蝋燭が、男の息で吹き消された。

黒い腕が壁や床から無数に伸びる。明りの消された部屋を細い腕が緩慢に横切り、グレンダの被っている布団を剥ぐ。

深く寝入っていた彼女は反応できなかった。細い腕がグレンダの手や足を掴み、身体を開かせる。


「…!」


 目を開けたグレンダの口が塞がれる。

今にも覆いかぶさろうとした時、唐突にアルマが扉を開けた。

彼女は同僚の上に何らかの影が覆いかぶさっているのを見て取るや否や、抜刀。刺突を繰り出す。

男は声を上げて鎧戸を破り、宿の外に逃げた。


 男の悲鳴で、テレサ達も目を覚ます。

状況が明らかになると、6名は一つの部屋に固まり、その晩を明かした。



 男――ワイアットは闇の中を駆けながら呻く。

女騎士の動きは早く、避けきれなかった。彼は素人だ、剣術など武術は修めていない。

覗きが趣味の、どこにでもいる程度の低い男だった。


 ワイアットがある日、町の外にある畑に入っていると不思議な石が出てきた。

光を放っているようなそれは見ているだけで、吸い込まれそう。作業を止め、ぼんやりと眺めていると石が掌に吸い込まれたのだ。

同時に情報が脳裏を走る。異能とその使い方、そして常人を超える体力がワイアットに宿った。


――連続婦女暴行犯の誕生である。


 ワイアットは路地に降り、建物の隙間に身を潜める。瞬く間、とはいかないが既に出血は止まった。


(くそぅ…誰か女で発散しないと、眠れないぜ)


 見ず知らずの女を手籠めにするのは、ワイアットの人生において何物にも代えがたい。

快楽と征服感、優越感…。ワイアットは商店が開いている時刻までに物色していた、別のターゲットのもとに向かう。


 ワイアットは別の宿の客室に現れる。

影から影へ移動する力、卑劣漢は影の中から(シャドウ・トゥ・インサート)。

転移を繰り返した彼は、無人の客室に辿り着く。ベッドはもぬけの殻…触ってみるが冷たい。


(こんな時間に何処に行ったァ?)


 見覚えのない2人連れの片方。

瑞々しい妙齢の女で、可憐な顔立ちはネコ科の動物を思わせる。

威圧感のある眼差しや物腰から傭兵か野盗ではないかと感じたが、万能感にとりつかれた今のワイアットにとってはスパイスでしかない。


(入ったのはこの宿屋、ほかの部屋にはいなかった…起きてるのか?丁度いいや)


 ワイアットはベッドの下に入ると、女――イレーネの部屋から脱出した。

その隣の部屋で、佳宏が目を覚ました。懐かしい気配を感じたからだ。精神探知網を広げる。

宿屋の外に、クラスメイトに酷似した気配がした。気配の主は鼻が曲がりそうなほど発情している。

ベッドの上に身を起こした佳宏は、イレーネが部屋にいないことに気づいた。


 イレーネは外を出歩いている。

佳宏は宿屋を飛び出し、クラスメイトに似た気配を発する男に襲い掛かる。

人目を忍ぶようにイレーネを探していた男――ワイアットの頭に何かが食い込むのと、風が吹き付けるのは同時だった。

視界が鈍い音ともに回転し、背後に立っていた黒髪の青年と目が合う。


 佳宏はワイアットの頭部に指を食い込ませると、その首を180度回転させた。

モーターがついているような、関節を無視した動き。鈍い音と共に首はもう一回転。

ワイアットが絶命すると同時に、その顔の皮膚から光る結晶体が転がり出る。佳宏は見覚えがあった。


ありがとうございました。

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