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佳宏と双剣の騎士団

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 昨晩、佳宏はイレーネと共にマッタール修道院かた少し離れた森の中にいた。

王子側の目を警戒して、火は焚いていない。明りと温かさが無いのを心細く感じるのは、元人間の性か。

2人は腕を伸ばせば肩に触れられる程度の距離を保ち、大木の幹に背中をつけて座っている。


「動きは?」

「ない…売り込むって言ったけど、どうやって自己紹介する?」

「流れ者の傭兵」

「それだけじゃ、王子の前に顔出す理由が弱いよ」


 佳宏は自己紹介の内容について、考えを巡らせていた。どう名乗れば、彼らの仲間に加われるだろう。


――西ダーナ王家への忠誠。


 何を馬鹿な、イレーネはともかく自分の面貌を見れば大陸の人間でないことは一目瞭然。


――報酬目当て。


 あり得ない。王族とはいえ、必要最低限の物資しか所有していない。高い褒賞を期待できる雇い主ではない。


 思いついた名乗りはどれも決め手に欠け、自分とイレーネの命運を乗せるに値するとは思えない。袋小路に陥りそうな佳宏の思考に光明が差すのは、それから5分ほど経ってからだった。


「俺達さ…」

「あぁ?」

「双剣騎士団ってやつらとかち合ったじゃない?」

「あー…最初の奴らか。まだ羽の中にしまってあるのか?」

「うん、あいつらを使おう」


 イレーネは苦々しい表情で佳宏を見た。


「双剣騎士団として、王子たちに接触する」

「大丈夫かよ、王と敵対してるんだろ?」

「西ダーナでな、ここの奴等とは関係ないはず。流れ者の傭兵よりは、信用されるだろうし…」


 佳宏は黒翼からダナエ達およそ50名の騎士を呼び出した。


「「お呼びですか、我が主」」



 佳宏とイレーネは口をだらしなく開けたまま固まった。

ダナエ含む双剣騎士団員が、自分達に畏怖の念を抱いているのが見て取れたからだ。


「主って何?」

「何って…」

「貴方がたは、我々を瞬く間に制圧されました。我々は今後、お二人の臣下となります」


 話が早い、と思うより先に佳宏はまず困惑した。

意味が分からない。額面通り受け取るなら、腕ずくで屈服されたから従うという事だろう。

しかし、この態度は何だ?まるで何年もそうだったかのような、カリスマに惹かれたような態度は。


「イレーネ、暗示かけた?」

「知らねぇよ、アタシが見てたのはダナエとかいうのだけだ。お前じゃないのか?」

「やだ、怖い…意味わかんない、けど。今はいいかー。ダナエ、これから質問するけど答えてくれる?」


 ダナエがゆっくりと頷く。


「何なりと」


 佳宏は腰が引けつつも、必要な質問を重ねていく。

そのなかで分かった事はいくつもある。特に彼らが、東ダーナではテロ活動を行っていないと知れたのは最大の収穫だ。

標的にしているのは西ダーナの貴族のみ、オルバン王子の前に顔を出しても問題はないだろう。


 いつ組織され、どのような活動をしたのか佳宏は聞き出す。

オルバン王子達は今夜は修道院で休むらしいので、インタビューの時間は十分ある。

必要な質問を聞き終えてから、佳宏は立ち上がった。


「どうした?」

「彼らの仲間を名乗るなら、服装を統一しないと。とってくるよ」

「あぁ、もうとられちまったんじゃねぇの?」

「見るだけ見てくるよ」



 佳宏は残像を引きながら、ダナエ達と最初に出会った村に引き返す。

幸い、死体も彼らの装備もそのままだった。佳宏は自分とイレーネに似た背格好の団員の死体から装備を剥ぎ取ると、黒翼にしまい、すぐに引き返す。

ダナエ達を黒翼にしまった後、双剣騎士団の装備に着替えると佳宏はイレーネに番を頼み、就寝。

夜明け前、イレーネに起こされた。


「アタシが寝てる間に王子どもが出たら、アンタの羽にしまえ。どうせ昼間は動けないし」


 佳宏が頷くと、イレーネは背を丸めて目を閉じた。

翌日、雨が降ってきたので黒翼で日陰を作り、イレーネを雨と日光から守る。

念力で紫外線を防げるかどうか、わからないからだ。周囲を油断なく精神感知網を張っている佳宏の心中に、不意に一つの疑問が湧きあがってきた。


 映画に出てくる吸血鬼ノスフェラトゥ以前の、ドラキュラやカーミラは昼間でも活動できたはず。

イレーネはどうなのだろう。昼間に動けないと言っていたが、曇りや雨でも動けないのだろうか?


ありがとうございました。

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