表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/97

ダンジョン、オードの森を目指して

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 イレーネはダナエから、不在の間に勃興した国や勢力について聞き出す。

佳宏はダナエの供述を聞くでもなしに聞いている時、ふと思いつく。黒翼に詰め込めれば、全員連れて歩ける。

黒い翼を背中から生やし、空中に張り付けた双剣騎士団のメンバーを放り込んでいく。半分ほどしまったあたりで、イレーネが声をかけてきた。


「何やってんだ、お前」

「非常食になるかなって、駄目かな?」

「まー、いいけど。それより聞いてたか?」

「大体はね。ユリス教に、ダンジョンだろ」


 ユリス教は、正義と秩序の神ヤサトを信仰する団体だ。

クリフ帝国が存在していた頃は雌伏の時を強いられていたが、聖者ユリスを本尊にして数十年経ってから、徐々に勢力を拡大し始めた。

佳宏たちが帰還する頃には、ユリス教は大陸中に信者を持っていた。


 四十年戦争終結の原因は、いくつかある。

伝染病の大流行、西ダーナで起こった内乱、そしてダンジョン。

ダンジョンとは、エリンディアにおいては魔物を際限なく吐き出す建物や洞窟、森などを指す。

強力な武器や防具が入手できることがあるが、内部で遭遇する魔物は外を徘徊するものより強力だ。

また、一定間隔で魔物を吐き出す為、領主が兵団を派遣して鎮圧するケースが殆ど。


 放置するのも危険だが、管理するのもコストがかかる。

よって大半のダンジョンは解放されており、中にある品物目当てに潜る者が絶えない。

貧富の差が拡大している事もあり、まるでダンジョンそのものが犠牲者を求めているようだった。


「俺らも潜る?」

「宝探しか?面白そうだな…。アンタがいれば歩きやすいし」


 佳宏達はダナエから近くにあるダンジョンの所在を聞き出す。

残った50名ほどの首を念力によって砕くと、イレーネに魅了されたダナエを仲間に加え、ダンジョン目指して出発した。

ダナエの案内に従って歩くうち、何度か魔物と遭遇。視覚によって姿を確認できないのはポルターガイスト、中型犬くらい大きな蛭はリーチ、動く死体を率いる導師はネクロマンサー。

死体には動揺しない佳宏も、リーチには思わず身を引いた。蛭そのものを見たことが無かったのが、いきなりそれを十数倍にした巨大な個体を見たのだ。



「ダッサ!未通女かよw」

「いいじゃん、別に!そっちこそ逞し過ぎでしょー」

「坊ちゃんとは出来が違うんだよ♪それより近いのか?」


 イレーネが挑発するように言うと、佳宏は拗ねたように声を張った。


「えぇ、あそこに見えているのがそうです」


 ダナエが指差すほうに、佳宏達は視線を向ける。

土の盛り上がった丘の稜線を隠す木立――タッカーとオークヒルの境目付近のオードの森だ。


「あそこには亡霊の目撃談があるんですが、都市からは離れているので、今では放置されてるんです」

「ふーん、最奥には何が」

「わかりません。我々はまだ探索していないので」

「よーし!ヨシヒロ、そいつしまえ」


 聞きたいことは聞いたと言わんばかりにイレーネが命じた。


「あいよー」


 言われるがまま、佳宏はダナエを黒翼にしまった。

佳宏の意識におよそ50名の情報が流れ込む。この時、収納した団員全ての名前を佳宏は知った。

思考を巡らせれば、細かいパーソナルデータをも解析できるかもしれないが、覚えても今後の役には立たないだろう。

2人は明かり一つもたず、夜の森の中に足を踏み入れた。


 佳宏は精神感知を展開する。

反応から魔物の位置がわかるが、ヒントもなしに品物を探す気は佳宏にもイレーネにもない。


(塔や城ならともかく、森にアイテムなんて落ちてないと思うけど…)


 まさか宝箱が出現したりはするまい。

死体が身に着けている品を剥ぎ取るか、薬草や木の実を採るくらいか。

そんなことを考えていると、イレーネが1本の樹の前に屈んだ。彼女は根のあたりから何かを拾い上げると、手を差し出してきた。


「ヨシヒロ、熱冷ましの草だ。しまっとけ」

「薬草とかわかるの!?」

「旅に役立つ程度にはな。むしろお前、なんで知らねぇの?こっちの世界より上等な教育受けてんだろ」

「いやぁ、面目ない。日常に役立つ知識はてんで教えてもらえなくてね、医者に行けば大体の不調は対処できるし」

「それは羨ましいな。医者なんて気休めにしかならないからねぇ」


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ