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クラスメイトより、自分を誘うエルフの女

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 回復した利樹だったが、戦況は芳しくなかった。

両手から光の刃を生やし、ブンディ・ダガーのように刺突を繰り出すが、天狗そのものの姿に変化した佳宏Bは素手でこれを弾いた。

佳宏Bは懐に飛び込むと、4mの巨体をアッパーで打ち上げる。右胸が貫かれ、肺を穿たれる。


 意識が遠くなったが、利樹はこらえた。

皇帝エイルをユリス達が倒せば、クラスメイトは帰還できる。利樹達を日本から招いた術の条件だ。

利樹達が招かれる遥か昔、聖騎士が召喚されたことがあったが、役目を終えた聖騎士は自動で元の場所に帰ったという記録があったそうだ。

誰かが止めなければならないのだ、足止め役を誰にするか相談する時間はない。


 利樹は浮遊したまま、光の剣を取り出す。

薄緑の巨人は佳宏Bの頭上から、稲妻のような勢いで光の刃を叩き落とした。

直後、成人の体躯ほどの腕が圧し折れんばかりの衝撃が、利樹の両腕に走った。衝撃と剣を振り下ろす勢いにより、利樹の腰が持ち上がり、水平に近い態勢になる。

利樹は佳宏Bから視線を一度も外さなかった。だからこそ、彼の姿が消えている事に気づくことが出来た。


 消えたと利樹が考えるよりも速く、10を超す光点が巨人を取り巻いた。

利樹は直ちに体幹を利用して身体を回転させ、その場から離脱を試みたが、時すでに遅し。炎熱を纏わせた戦斧と縮地を利用した包囲斬撃が、利樹の身体を輪切りにする。

絶命すると同時に変身が解け、日本人青年の破片が地面に向かっていく。


 佳宏Bはセレスのいる方に顔を向けた。

彼女が近くにいる事は分かっている。新手の反応を消したのは彼女だろうか?


「おや、まだご学友は残っているようですが?」

「もういいよ、興味なくなっちゃったし。それより2人きりになれる所、行こうよ」

「ウフフ……貴方がそう言うなら、遠慮なく」


 佳宏Bのだらしない笑みに、セレスは娼婦のような妖しい微笑で応じる。

2人は連れだって戦場の遥か西に赴き、高台に降り立つ。顔を見合わせたのが開戦の合図となった。



 セレスの拳が宙を舞う。

空を切った腕は風圧だけで、佳宏Bの服を切り、胸から血の飛沫を散らせる。

伸びきったセレスの腕を佳宏Bが掴むが、彼は腕を引く勢いのまま、後方に投げ飛ばされてしまった。

地面は踏み込みに耐えかね、陥没と亀裂で己を埋め尽くした。


 2人が衝突するたびに、周囲が破壊されていく。

セレスは地を駆けるというか、滑るように猛進。躊躇ない目突きから後方中段蹴り、鉄山靠を流れるように繰り出す。

エリンディアに八極拳は存在しないが、セレスは数えきれない実戦から独自の拳法を編み出していた。


 佳宏Bは変身によって得た身体能力によって、これを回避。

縮地の制御は集中を要求するため、セレスとの戦闘には使えない。そこまで習熟していない。

赤銅の天狗は身を沈め、足払いを放つ。セレスはこれを軽く飛んで避けると、旋風を佳宏Bの頭部に叩き込んだ。


 人間は無論、ドラゴンの骨すら砕ける威力だ。

放たれた不可視の杭は佳宏Bを殴り飛ばし、彼の頭部は轟音と共に埋まった。足だけが空に向かって伸びている。

セレスは一旦間合いを広げ、起き上がる佳宏Bを見守る。魔法への抵抗力の高さを確かめると、佳宏B目がけて突進。

彼女の放った横蹴りに反応した佳宏Bは、後ろに下がりつつ左掌から濁流の如き念力の波を射出。セレスは片足で跳び、これを回避する。


 念動波は、セレスのはるか後方にある森に茶色い線を引いた。

それから5秒も経たないうちに、打ち合いが始まる。腹の底まで響くような鈍い音が響き渡った。

膂力、敏捷性、格闘に必要な能力が倍以上に高まっているというのに、セレスと佳宏Bの打撃の威力は拮抗している。

油断すれば押し負ける。この考えの甘さが負けに繋がるかもしれない、佳宏の胸中に不安が広がる。


 セレスが不意に距離を離す。

大技が来るか、と佳宏Bが身構えた瞬間、セレスの足元が爆発した。

土砂が舞い上がり、佳宏Bが身体を強張らせた瞬間、浮遊感が彼を襲う。


(痛たぁい!?)


 セレスの左ボディブローが完璧に入ったのだ。

赤銅の天狗はボーリング球がピッチングマシーンでぶつけられたような衝撃に顔を歪めるが、セレスの方も眉を顰めていた。

巨岩の質量に羽毛のように柔らかさを足したような奇怪な手応え、そして左腕が絡めとられたように動かない。


 佳宏Bはセレスが硬直した一瞬を逃さず、彼女の頭部を抱え込む。

がっしりと掴み、稲妻の如き勢いで膝を跳ね上げた。1発目が刺さり、佳宏Bが2発目に入ろうとした時、セレスは首を支点に身体を水平にして両脚蹴りを見舞う。


ありがとうございました。

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