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佳宏とイレーネ、幻獣界へ

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 佳宏は顔にかかる雨で目が覚めた。

身を起こすと、そこはミレーユ市の城壁前の丘陵ではなく平野。イレーネの肩を揺すると、彼女は瞼を開けた。


「おい…どこだココ?」

「わかんない。目ぇ覚ましたらここにいた」

「はぁ?今度は何だよ、もう…。今、昼か?」


 空は鉛色、視界の光量から判断するなら今は昼だ。

雲がかかっているのではない。時折稲光のような閃きが走る。

佳宏はハッとなったが、イレーネは平気そうだ。彼女自身、その事態に気づいているのか困惑したような表情を浮かべている。


「とりあえず人のいるところに行こう」


 佳宏は念力でイレーネと自分を雨から守る。

風邪を引くかどうかは甚だ疑問だが、このまま雨に打たれても着衣を濡らすだけであるし、得することはない。

2人は共に飛翔し、雨を凌げる場所を探して進む。木の一本も見当たらない平野は佳宏ですら寂しい気持ちになる。

動物も見当たらない。精神感知の腕を広げ、反応が引っ掛かることを期待する。


「?妙なやつがいる。人間じゃない」

「魔物か」

「多分」

「ならほっとけ。お話しできないヤツに用はねぇーのよ」


 進み続けると、前方の地面に反応の主が姿を現した。

全身を鎧のような外皮で覆った四足の獣だ、サイのようでもあるがシルエットはオオカミ。鎧狼だ。

15分ほど飛行すると、密集した建物群が目に入った。


「街だ」


 2人は街の入り口に降りる。

通りの左右に箱形の建物が並んでいる。外壁には凹凸がなく、屋根は一様にドーム型。

エリンディアや日本では見たことのない建物だ。路が全て舗装されている。

通りを歩いている人々も、初めて見る。身体にぴっちりと張り付いた、継ぎ目のないスーツを着ている。

街全体にアーケードのような透明な幕が張られており、雨は入ってこない。



 イレーネが2人連れの女を捕まえて聞き込みを行う。

桶を提げた彼女達はここがどこか尋ねられると、幻獣界だと答えた。


「幻獣界?なにいってんの?」

「…貴方たち、人間界から来たんでしょう?エルフの匂いがするもの」

「あぁ!召喚獣かー!」


 女達は歩きながら、親切に説明してくれた。

これからマナを汲みに行くそうだ。マナ、というのはこの土地で飲用されている液体であり、滋養豊かで不老長寿をもたらすらしい。

一口飲むだけで腹が満ち、汲んでも濁ることがない神秘の水。


 2人連れが言うには、エリンディアは人間界、幻獣界、神界の3つに分かれている。

幻獣は過去・未来・現在を生きるものたちの幻想から生まれた生命だ。彼らが支配する幻獣界も、同様の性質を帯びている。

こちらにも人間は住んでいるが、人間界の人類とは性質が異なるはずだそうだ。話しぶりから判断するに、女達はそのあたりの差異に興味がないらしい。

ちなみに佳宏達が現在いるのは、黒の町ワンダと呼ばれている。


「で、どうやったら元の世界に戻れる?」

「さぁ…町長に聞いてみては?ワンダの西にある、黒い屋根の屋敷に住んでいますから」

「西の黒い屋根?ありがとう」


 女たちに礼を言ってから、佳宏達は町長屋敷に向かう。

10分歩いても見当たらなかった為、痺れを切らしたイレーネは蝙蝠に変化して空に上がる。

空に上がった彼女を追って、佳宏は走った。イレーネが姿を消した一角に、女が言ったとおりの建物があった。

塀は存在していない。佳宏達は固く閉ざされた金属扉を叩くが応答がない。蹴りを浴びせるイレーネを制止し、佳宏は脇から延びる紐を引っ張った。


ありがとうございました。

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