表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/97

ルサルカからミレーユへ

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 ルサルカの夜空が、茜色に染まっていた。

神殿が燃えているのだ。佳宏とイレーネは南の丘の頂上から、炎に包まれた神殿を見ている。

黒翼から取り出す瞬間、既に死んでいないかと不安に駆られたが、イレーネは無事だった。

疲労困憊といった様子だが、すでに自力で立ち上がれるほど回復している。


「……」

「ごめんね」

「…中の物は?」


 佳宏は神殿に火を放つ前、幾つかの宝物と金貨を略奪した。

しめて600ナイア金貨とヒスイの首飾り、ルビーの仮面、手触りの良い緋色の外套に光のシャイン・エッジの魔術が込められた剣。

神官や神殿騎士達を蹴散らしつつ回収したにしては、中々の戦果だろう。


「ま、アンタ一人にしちゃ上出来かー」


 イレーネは機嫌を直したらしい。

佳宏が50ナイアほどを巾着袋に入れて渡すと、にんまりとしながら受け取った。


「これっぽっち?けち臭いヤツ」

「あんまり持ってても嵩張るでしょ。蔵に入れてると思えばいいじゃん」

「ふーん?ま、そういうことにしといてあげる。行くよ」

「あいよー」


 佳宏とイレーネは丘を下り、南に進む。

逃げるようにイレーネは街から離れ、距離が広がるにつれ、その表情から疲労や倦怠が消えていく。

寝床を探さなくてはならないこともあり、2人はかなりのスピードで南に向かう。



「あとどれくらいでえー、首都かな?」

「あぁ?アタシらの足なら今晩中に着くよ」

「ちっけぇ!ちょっと緊張してきちゃったよ」

「アハハ…そのまま漏らすなよ、ヨシヒロ!」


 イレーネは意地悪そうな笑みを向けた。

2人は吹きおろしの突風より早く森を突っ切り、魔速の疾走はそれだけで葉を散らし、すれ違った木々の枝が裂ける。

文字通り飛ぶように南下する2人だったが、途中イレーネが足を止めた。


「どうした?――!」

「何か来る」


 佳宏の全細胞が警報を鳴らす。

空気が震え、衝撃が不可視の壁となって降ってきた。その本体が佳宏にはわかる。

槍だ。一本の槍がミサイルのように迫っているのだ。槍は途中で制止する――佳宏の念力で掴まれたのだ。

耳障りな音が響く。空中で制止した槍に込められた力が、佳宏の念力を破っているのだ。


「やべ!」


 佳宏は槍を遠くに飛ばす。ひとまずの危機は去った。


「敵か?」

「この近くに人間はいないよ……ねぇ、ちょっと休憩しない」

「なんで?」

「駄目?向こうじゃ体力使うんだからさ」

「面倒くせぇ男だな……!?このあたり、街かなんかないか?」

「うーん、ある。西に村みたいに、家がちらほら」

「よし。そこでいい」


 2人が西に5分も走ると、人家が見えてきた。

農民たちがまとまって暮らす村だ。佳宏が精神探知で確認するが、全員眠っているようだ。


「どこでもいいんだけど……あれにするか」

「招待されてないけど、大丈夫?」

「はぁ?なんだそれ」

「なんでもない、行こう」


 2人は一軒の民家に忍び込み、住人を殺害。

イレーネは彼らから血を吸うと、その耳に唇を寄せて言い聞かせた。

農民の夫婦は夢見るような顔で、コクコクと頷いている。


「それは…あれか、操ってるってこと?」

「わざわざ起こすわけにもいかねーしな。そういや見るの初めてか」

「うん…チョー便利だな」

「1日くらいはこれで凌げるだろうよ。さっさと寝ろ」


 2人は1昼夜を農村に隠れて過ごした後、さらに南下。

5分と経たずに、ミレーユの城壁を望む北の丘に立った。

目に入るより早く、クリフ帝国の首都ミレーユだとわかった。怖気と呼ぶべきか、あそこには今まで見たことのないものがある。

未知だ。最初の一回目は楽しいものなのだ、それが危険や冒険と呼べるものなら間違いなく。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ