ローズ城出発と裏切りのグリフォン
追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・ハーレムは展開次第。
・デスゲームなし。
・俺tueee、チート能力。
・中二主人公。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
翌日の早朝、ストレンド城から装甲騎士団が出陣した報せがローズ城に届いた。
気になるのはグンナル将軍率いる竜騎士隊の動向。空への備えは解放軍も整えている。魔道士や弓兵を後方で対空戦力とし、騎兵や歩兵を前線で装甲騎士団の対処にあたらせる。
無論、魔道士や弓兵は接近されると弱いので、腕利きの戦士を護衛として随行させている。
城に守備隊を残し、ユリス達は進軍を開始。
――鍵はやはり、クラスメイト達の得ている力だ。
七帆は前線組だ。
彼女の得た加護は、『迷い子に示す生への活路』。
一定の区域にいる味方の筋力・頑健を高め、幻覚・恐怖・混乱・魅了から守るという支援特化の力。
耐久力を上げるという点では対空組に回すべきとの意見もあったが、地上に回すほうが高いリターンを期待できる。
射撃や投擲の能力を得た生徒もいるのだ、七帆を後方に回す必要はあるまい。
灰白色の装甲に身を包み、進軍する利樹の隣に魁が並ぶ。
「沢田!起きてていいのか?」
「もう平気だ。ジークさんと模擬戦もできたしな――見えた!」
まもなく衝突が始まる。
魁は敵兵の間に躍り出て、長剣で斬り付けた。剣力は寝込む前より上がっているようで、敵が盾で受けるなら盾を一文字の亀裂を入れる。
クリフ帝国製の呪力を込めた品でなければ、凍ったゼリーのように盾を装備した腕を割っていただろう。
耳障りな金属音が鳴り響くが、そこら中で聞こえるので魁には気にならない。もう慣れてしまった。
跳躍した利樹が馬上の槍兵と交差する。
装甲の腰にマウントされた伸縮する棍を伸ばし、一息に三度叩きつける。
板金の鎧が目に見えて陥没し、騎兵は血を噴き出して落馬した。飛来する矢の群れを、四方から襲い掛かる長槍を掻い潜り、致命傷を与えていく。
ひどい奴だな、と自己嫌悪しつつ、生きるためだ、と己を鼓舞する。
玲也は後方で空を警戒していた。
貴重な航空戦力なのだ、ユリス達も彼を突撃などさせない。
そうなるとどうやって抜け出すべきか。向こうが襲撃してこない限り、どさくさに紛れて抜け出す…なんてことは出来ないだろう。
(ま、いけるっしょ)
高度100mでグリフォンを駆り、目を左右に配っていた玲也は紫の煙を認めた。
合図を確認した玲也はグリフォンを飛ばし、根井斗を探しに前線に向かう。
根井斗は最前列から2人分程度後ろから、遠距離攻撃を繰り出していた。彼の能力は『粗忽な雷剣』
切っ先の平らな長剣は切断に特化しており、剣に意識を向けることで雷電を放つ事が可能だ。
「ネイトー!」
「レイ!」
高度を下げ、ジャンプした根井斗を拾う。
2人乗りでも、グリフォンの速度は殆ど落ちなかった。煙を目指し、小型ジェット機のように空を進む。
南の森の真上を抜けた頃、飛竜に乗った部隊が城から吐き出されてきた。
「どうも!これからよろしく!」
「そのまま城に迎え。後に指示は、城のモラリス将軍から受けろ」
「ハーイ!」
すれ違い様、竜騎士の一人がとるべき行動を伝える。
追撃があっても、あの竜騎士達が相手してくれるだろう。誘いに応じてよかったと玲也は思う。
戦っても戦っても、暮らしはよくならない。皇帝を打倒すれば帰還できると魔法使いたちが言っていたが、証拠はない。
このまま解放軍で厳しい戦いを続けるより、帝国で名前をあげたほうがマシだ。玲也は僅かな罪悪感を覚えつつ、軍を無事に抜けることが出来て安堵していた。
グリフォンを駆る男子、玲也が持ち場を離れた。
後方組は騒然となり香織も、目を丸くしていた。あれはどういう意味だろう?
玲也は顔が良く、話しぶりも明るいため、女子には人気がある。ただ交友関係が派手で、大人しめの女子からは敬遠されていた。
サボり…が許される状況ではないだろう。香織は考えを辿るが、敵に懐柔されたとは考えつかなった。
思索が許されたのは、僅かな間だけ。
ユリスがいる後方組目がけて、1000名の竜騎士隊が殺到したのだ。
攻撃魔法や矢により迎撃を行うが、飛竜はグリフォンに迫るほど素早い。また外皮は硬く、生半可な射手の矢は翼の一打ちで落としてしまう。
それでも数打てば、いくらかは命中する。落馬ならぬ落竜した者は猫のように着地し、歩兵となって大将を目指す。
その頃、ヴェンドリ砦。
棘の生えた甲冑に身を包み、象のように長い鼻を装飾した兜で顔を隠した騎士メルクルディが、クリフ教司祭の遠隔視の結果を聞いていた。
聖騎士の2人が解放軍を裏切った。
ありがとうございました。




