表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/97

賃貸交渉、エルフの占領する街で

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


「山歩きばっかで疲れててさ、ゆっくり寝れる場所が欲しいんだよ。ここらで一息入れたいっていうかさ。イレーネも張りつめてばっかりで、しんどいでしょ?」

「…勝手なことべらべらと…ッ、疲れてねぇし、いらねぇよ!」

「そうか?腰を落ち着けられる場所はあるに越したことないと思うけど、俺達人間なんだし」


 佳宏は殺戮や闘争に飽きを感じていた。

日本にいた頃は募る殺人への欲求に煩悶としたが、既にげっぷが出るほど戦い漬けだ。

手を伸ばせばすぐにつかめる物を、執着する事などできない。今は晴耕雨読の生活が送りたくて仕方がないのだが、対価として戦闘する事もやぶさかではない。


「一緒にすんな!」


 態度を荒げたイレーネには、余裕が感じられなかった。


「それで、部屋は2人分あればいいのですか?」

「いら――」

「2人分ね!」

「空いている建物なら、好きに使ってくれて構いません」


 セレスはイレーネを面白そうな視線を一瞬送り、言う。

佳宏は話を決めると、イレーネをちらと見てから歩き去っていった。

イレーネは肩を怒らせたまま呼び止めるが、佳宏は無視。セレス達の視線に耐えかねたように、去っていく背中を追いかけた。

佳宏は、イリオス出身者が集まるイリア通りの3階建ての民家を拠点とした。

見かけた家々には大なり小なり、戦争の跡があったが、この民家に目立った荒廃は見られない。


 玄関にあたる部屋から、2階に上がると広間に出る。

壁には刺繍を施した布がかけられ、外気を防いでいるが、現代日本の民家に比べると肌寒い。

3階に家人の寝室があった。夫婦の部屋と、子供たちの部屋だ。


 イレーネは一緒に民家に入りかけて、止めた。


「…あほ臭」


 イレーネは佳宏が姿を消した家の隣に上がった。

夫婦部屋のベッドに転がり、天井を見つめる。表にエルフの気配を感じるが、入ってくる素振りはない。

皮肉っぽく笑う。

佳宏と出会ってから調子が狂いっぱなしだが、不快に思えないのが不思議でならない。

目を閉じて数分、イレーネの意識を睡魔が慈愛に満ちた手つきで、闇に引き下ろした。彼女は30年ぶりに夜、眠った。




 翌朝、佳宏は夫婦部屋のベッドで目を覚ました。

イレーネの気配を探ると、隣の家にいるようだ。起きているらしい。

家に上がり、扉を軽くノックをすると返事があったので、驚いてしまった。


「寝てなくていいのの?」

「誰かさんのせいで疲れがたまっててさー、昨日ぐっすり寝ちゃったんだよ」

「あらら……大丈夫か。飯、食うか?」

「飯、食っても足しにならないんだよな」


 佳宏はベッドに近づくと首をさらすように、頭を上げる。


「そっちもあるけど、こっち」


 気が触れているとしか思えない。

吸血鬼に血を吸われるというのは、死と同義だ。衰弱死するか、あるいは夜族の仲間となり人を食うか。

襲撃の間隔を空ければ体調は回復するが、神域への拒否反応や昼間の体力低下など体質の一部は感染してしまう。


「お前こそ…」

「?」

「なんでもねぇ」


 馬鹿馬鹿しい、なぜつい昨日会ったばかりの男の心配などせねばならない。

そんなに死にたいなら、お望み通り殺してやる。イレーネはむくりと起き上がり、首筋に荒っぽく噛みつく。

佳宏も慣れたもので、今度は失禁しなかった。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ