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ローズ城攻略戦―蹂躙されるクラスメイト達―

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 解放軍が進軍を開始した。

城の前面でスタンバイしている重装歩兵が守りを固め、随行の歩兵を連れた騎馬隊が攻撃にあたる。

衝突を開始し、動きが遅くなった彼らにボルボ司祭が呪詛を掛ける。財貨と暗黒の神クリフに、家畜の生贄と耳に馴染まぬ祈りの文言が捧げられる。

精神抵抗に失敗した解放軍兵士の一部が突如激昂し、無差別に攻撃を始めたのだ。


 混乱はユリスやオーシン達の間近でも見受けられた。


「どうした!鎮まれ!」

「うるせぇ、死ね!!」


 トミーがユリス目がけて、斧を投擲。

ディムナがそれを弾き、年長の斧戦士がトミーを抑え込む。


「トミー、どうした?」

「あぁ、ディアン!止めるな、敵がいるんだぞ!離せ!」


 その間にも陣営に広がる動揺は大きくなる。


「あの…恐らく敵の呪詛により、混乱させられたものかと」


 僧侶シンシアがトミーに駆け寄り、治療の魔法を施す。

トミーは間もなく意識を取り戻したが、先程の狂態は覚えていないらしかった。

クラスメイト達は抵抗力を備えているからか、クリフ教司祭の呪詛をものともしないが、味方に背中を狙われた者は1人、2人には収まらない。


 空を飛んでいた玲也達も、地上の混乱にまもなく気づいた。

状況を確かめようとした彼らの元に、飛竜に跨った騎士達が殺到する。大部分は地上の解放軍に突撃、十数名の竜騎士が玲也や恵を取り囲んだ。


「来た来た、ぶっ潰れろ!!」


 玲也の表情は、口調ほどの勇ましさはない。

口元に不敵な笑みを作っているが、目の中には怯えが漂っていた。

人の殺し合いや死など映画やドラマで幾らでも見てきたが、生身でやるとあっては燥げない。

半ば自暴自棄になりつつ、騎乗するグリフォンを突進させる。


『幻獣・黄金爪牙』

ライオンとワシ、空と陸に置いて最強の獣を融合させた幻獣を使役するのが玲也の力だ。

瞬間的に音に迫る速さを叩き出し、空中に投げ出された騎士をすれ違いざま、爪の一掻きで斬り裂く。


 強い疲労感に苛まれている玲也だったが、それでも彼はまだ冷静だった。

恵は戦うどころではなく、無我夢中で飛び回っている。今、自分が何処にいるのかもよく分からない。

竜騎士が放つ刺突を、当たるを幸いに叩き落す。


(ゴウちゃん!お母さん!)


 大気を踏みしめる度に、衝撃波が足元から放たれる。

彼女は我知らず、北東に向かっていた。考えがあって進んでいるのではなく、竜騎士達がいない方に飛んでいるだけだ。

ふと、恵にある考えが湧いた。このまま飛んでいけば日本につくのではないか?


(ゴウちゃん!お母さん!お父さん!)


 このまま家に帰ろう。

あんな人殺しの事など忘れてしまおう。皆は事故に遭って死んだ、生き残ったのは私だけ。そういうことだ。

降って湧いた考えに魅了されていた恵は、すぐそばに現れたものに気付かなかった。


 まず現れたのは頭。

全体的にはワニに似ているが、彼らでは比較にならない程巨大だ。

続いて首が、胴体が岩山の間から空に飛び出す。全身を覆う外皮は城壁のように厚く、節くれだった表面は生き物の皮膚というより、岩山の壁のようだ。

ロケットのように飛び出したものは巨大な翼を広げ、大気を一打ちする。


 火竜がローズ城北東に出現した。

竜は榊恵を一噛みで絶命させると、人が集まっているエリア…解放軍とドリアン軍が衝突する南の平野を目指して、翼を上下させる。

混乱を収拾させつつある解放軍とクリフ教の助勢を得ているドリアン軍に、ふと陰が差した。

巨大な影を見た途端、呆然と立ち尽くした。いち早く逃走を始めた者もいたが、ほとんどは同じ運命をたどった。

竜の吐き出す焦熱の濁流に呑み込まれ、骨まで炭に変わった。


「オーシン様、ユリス様――」

「撤退だ!引け!!引け――!」


 命令は瞬く間に解放軍の間を駆け抜け、クラスメイト達も退却を始める。

号令を出すユリスは、歯痒さで発狂しそうだった。竜は文字通り一息で前線を壊滅させると、無差別に人間を食い散らかしている。

火竜の出現によって出た損害はどれほどだろう、兵力は勿論、士気の低下も避けられないだろう。


ありがとうございました。

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