古神殿に囚われし女達
追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・ハーレムは展開次第。
・デスゲームなし。
・俺tueee、チート能力。
・中二主人公。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
彼らは宝は一まとめにしているようだ。
また、竜族の宝と思しき品は身につけていない。もっとも、この神殿の製作者の遺物など、人間が隠し持てるサイズではないはずだが。
念のため、両足の腱を潰してから別の場所にある精神反応の元に向かった。
発信源の部屋は扉が少し開いており、隙間は細いがスケール感ゆえ、大人2人くらいは楽に滑り込める。
佳宏は近づくにつれ、耳朶を打つか細い声に眉を顰める。ルカも気付いているようだ。
隙間から部屋に入ると、答えは明らかになった。妙齢の女性6名と、盗賊4名。部屋にいた全員が裸であり、壁際に座り込んでいる女性は、腹を破裂寸前の風船のように膨らませている。
小さな人形らしきものを腕に抱き、何事か呟いている女もいる。これも全裸だ。
死角から飛び込んできた裸の男――盗賊3名が、不可視の壁にぶつかった様に跳ね返る。
残る1人の男は、1人の女を抱き寄せ、首に刃を突き付けていた。
「これは…」
「動くな!」
突進してきた3人はピッチングマシンから撃ち出されたように彼方の壁に激突。
仲間を虫のように潰された男は、女を手元に寄せ、侵入者2人に向けて凄む。表の騒ぎを聞いていたらしい。
「今からそっちに行く、お前ら、左に寄れ!こいつを殺すぞ!」
「どうぞ」
佳宏は事も無げに言った。
「俺そいつらのこと知らないし」
生まれたままの姿をした男は、佳宏の言葉に目を丸くする。
瞬間、刃を突き付けていた方の腕がずるりと落ちた。およそ9㎝間隔でバラバラになった腕から、赤黒い液体が舞った。
隣にいた佳宏の姿が陽炎のように消え、ルカが瞬きするより早く、男の左側面に現れる。
「ほい、立って」
佳宏は男の首を掴み、ルカの方に向かって投げる。
思わず身を引いたルカの脇をすり抜け、男は部屋から逃げ出した。
それを見た人質の女はちらと側に落ちていた剣を拾い、男を追う。
追いかけると、女が片腕を無くした男目がけて、滅茶苦茶に剣を叩きつけている。
逃げ腰なこともあり、男の抵抗は見る間に弱まり、まもなくその場に倒れ込んだ。
女は置いてきた20名ほどの元に近づき、息の根を止めていく。
彼らはその場から動いておらず、床の上で泳ぐように手足を動かしている。
事が済むと、病んだような顔が佳宏達に振り向いた。
返り血で染まっている事もあり、狂った鬼女さながらの形相だ。表情が抜け落ちているのが恐ろしさを誘う。
「お疲れ」
「いや、お疲れじゃなくて……あんたら」
「何?見ればわかるでしょ…」
女は気の抜けた微笑のまま、近づいてきた。
抜き身の剣をだらりと下げたまま歩いてくる女の前を開けると、彼女は佳宏たちに構う事なく部屋に戻っていく。
彼らはここで、女達を養っていたのだ。
男達が彼女らをどこで捕まえてきたのか知らないが、10か月ほど監禁していたらしい。
「助けに来るならもっと早く来てくれれば…」
「違うって……行こうぜ」
「え、でも…」
「表の連中以外、精神の反応はない。鳥と魔物とかはいないみたいだし、後でもいいんじゃない」
ルカは女達に顔を向けるが、彼女らはまるっきりこちらを無視している。
佳宏達は部屋を出て、神殿内の探索に向かう。
部屋を一つずつ検めていく彼らの前に、佳宏とほとんど変わらない高さの壺や巨大な円盤の連なり――装飾品らしい――が現れる。
巨大な椅子にテーブル、竜が使うとは思えない。
「あのさ、なんで椅子とか机があんの?」
「人間に変身して、使ってたんじゃないか」
「は?」
人間に変身できるなら、ドラゴニュートに変化する必要がないではないか。
その疑問を口にすると、ルカは難なく答えを返してきた。彼らは人間と関わる際、同じような姿を取ることがあったそうだ。
とはいえ、背丈はトロールより大きく、同じ目線の高さにはならなかったらしい。
壺の中身を調べてみると、底の方に液体が溜まっていた。壺を傾け、中身を少し床に流す。
「これなんだかわかる?」
「さぁ?」
言いつつ、ルカは液体を指で一掬い。
「何だこりゃ…」
ルカがうっとりした声を漏らす。
佳宏にも、彼の驚きの度合いが分かった。精神反応が見違えるほど強くなったからだ。
「ひょっとして精力剤か?」
「おい……まぁ、そんな所だろうな。しかも竜が飲むやつだ」
「人間が飲んだらどうなるかな?」
「え、あー…そうだな。満腹になるまで飲めば、2、3日は飲まず食わずでも生きていけるんじゃないか?ひょっとしたらそれ以上かも」
ありがとうございました。




