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束の間交わる、クラスメイトと佳宏の道

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 部屋に戻ると黑翼からルカを取り出し、周囲の様子を窺う。

気付かれた様子は無いが、魔法が存在する世界なのだ。何かしらの手段でドラゴニュートの存在を把握した兵隊が、部屋に踏み込んでくる恐れがある。

警戒する佳宏は、ルカが声をあげるとそちらに意識を向けた。


「お…ここは?」

「宿屋。素泊まりで飯は出ない」

「そっか。まー、そっちのほうがいいか、俺達の場合」


 頷く佳宏は何気なく表の通りに目を落とし、息を殺した。

恰幅の良い青年と紅髪の少女と共に、黒髪の東洋人が歩いている。エリンディア民の服装に身を包んでいるが、異邦人なのは明らか。

佳宏がこれまで通過した街で、アジア系の顔立ちは独りも見なかった。


「どうかしたか?」

「解放軍だ」

「本当に?会いに行くか……あぁ、追放されたんだっけ」

「うん、顔出すと騒ぎになりそうだ。情報が欲しいんだけど、どうにか近づけないかな」


 此方の素性を悟られる事なく、情報を掠め取りたい。

佳宏の望みに、新しい身体が応えた。佳宏の全身が波打ち、その姿が変わる。つい数日前に殺害した、山賊のお頭だ。

身長が変化した事で視点が変わり、佳宏は自分の身に起きた変化に気づく事が出来た。


「なんだこれ。服が…」

「服だけじゃなくて、顔!顔が違う」

「本当に?何でもありだな……これならいけるかなー」


 喜び勇んで部屋を出て行こうとした佳宏は、ルカに首を向けた。

彼を変身させる事が出来れば、冒険の快適さは飛躍的に跳ね上がる。

確証は全くないが、物は試しだ。そう意識するだけで火炎や烈風を放射し、音すら置き去りにしそうな疾走が可能なのだ。

ルカの姿が波打ち、山賊の中に見た顔が現れる。


「お、おぉお!?今、どうなってる!?ねえ、俺…」

「変身したよ~、ついてくる?」

「いいのか?」

「いいよー、行こうぜ」


 佳宏が衣装を変化させると、もう山賊とは分からない。この変身能力は、中々自由が利く。

宿を出て、精神反応を探す。この時に気づいたが、エリンディア人と日本人を区別するのは、リンゴとブロッコリーを見分ける位に容易い。

弛緩した空気が伝わってくるが、波長の感触が違うのだ。出身世界の違いが関係しているのだろうか?


 佳宏は黒髪の少年――犬飼啓太いぬかいけいたをあっさり捕捉する事が出来た。

浅黒い肌の肥えた男子生徒で、オタクグループに属する。名前は知らないが、何度か話したことがある。

武器屋に向かっていた彼は紅髪の少女に話しかけられ、表情を緩ませている。


 毛先の跳ねた赤いボブカットの少女は、啓太と接点があるようには見えない。

吊り上がった眉が見る者に激情家の印象を与えるが、瞳の大きな垂れ目なので恐い印象は無い。

すっと通った鼻梁が、少女の横顔に大人びた印象を添える。軽装の剣士らしく、しなやかな体型でバストは小振りだ。

店に入る直前、少女がこちらに気づいた。怪訝そうに眉を顰め、近づいてくる。


「さっきから尾けてきてるけど、何か用?」

「どうかした…?」

「あんたら、解放軍だろ?」


 佳宏が口火を切った。

ルカはこちらに全て任せる腹づもりらしく、黙っている。その方が都合がいい。


「傭兵の働き口を探しててな、雇ってくれないか?」

「って言ってるけど、どうする?啓太」

「ユリスさんは今外に出ているから…オーシンさんのところに案内します、名前を聞いてもいいですか?」

「俺がアーヴァイン、こっちはデニスだ」


 佳宏は相手に言い聞かせるように、努めて一語一語をはっきり告げた。

聞かせる相手には、ルカも含まれている。万が一どちらかが本名を漏らしたら、高速移動で逃げなければならない。

佳宏は啓太に案内され、ニムバの町を出る。北に10分ほど歩くと、クリフ神殿が建っている丘があるが、解放軍が占領した為、神殿としては機能していない。

ややあってから、跡地で休息をとっていたオーシンと面会する事になった。


ありがとうございました。

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