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初めての仲間、若いドラゴニュート

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 荷物を持ち、佳宏は砦を迂回するように西に進む。


(ストレートに進んで、クリフ帝国の中央をぶっちぎるのはヤバい)


 言うなればラストダンジョンに突撃するような物だ。

装備を整え、仲間……は出来ずとも、今以上に経験を積むべき。

溜息を吐き、木々の間を黙々と歩き、山を越える。ルービス地方より西にあるエレミア地方には解放軍がいる、クラスメイトに会えるかもしれない。


(いざその時が近づくと、緊張してきたな)


 どうなるだろう。

仲良くしようとは思わない。元々顔見知りだったのに、追放される1人に選ばれたあたり、評価が窺い知れるというものだ。

媚びるように近づいてくるか、それとも居心地悪そうに逃げるか、あるいは……剣を向けてくるか?


(ちょっと楽しみだわ)


 佳宏は山の中で夕刻を迎えた。

近くに人家は見当たらない、放逐されてからこんな状況が続いている為、慣れたとはいえ焦ってしまう。

野営する場所を探そうと立ち止まった時、思い出した。


(そういえば何か入ってきたんだった)


 矢が24本、剣が2本。

体中をさすりまわし、何も起きないと見ると、黒翼を展開。

羽の塊は樹木を横倒しにしながら左右に伸びる。翼が広がりきった直後、鋭い音が連続した。

振り返ると、周囲に剣と矢が落ちている。数えると剣は2本、矢は24本。


「……」


 剣を1本拾い上げ、3度素振り。

右の黑翼に突っ込むと、剣1本と情報が刻まれた。

旅荷物を拾い上げ、左の翼に突っ込むと、旅荷物の情報が入り込んでくる。内訳は着替えや天幕、貨幣に鍋に杯、食料少々にナイフ。


「やったぁ…」


 静かに喜んでいると、近づいてくる精神反応が心の網に引っ掛かった。

魔物や動物ではない、この足取りは人間のものだ――いや。反応が近づいてくる方に顔を向け、もう1本の剣を拾って構えた。

木々の間から現れたのは、予想通りドラゴニュートだ。

人間に比べると平べったい頭部、前に突き出た顔。昼間に現れた一団にいたかどうかは判断できない。


「何か用かな?」

「あぁ、俺、ルカって言うんだけど、あんた、人間の兵隊と戦ってるのか?」

「そ…うだね。エルフと共闘したこともあるよ」

「へぇ、頼みがあるんだけど、俺も連れてってくれよ!」


 佳宏は一瞬、瞠目した。

声の調子から受けた幼い印象に驚き、申し出の無いように困惑した。


「どうして?」

「俺の住んでた村が奴らに攻撃された。みんな散り散りになって…」

「家族が亡くなったの?」


 もしそうなら、断ろう。

そんなシリアスの背景の人物を連れて歩く気になれない。


「いや、お袋はだいぶ前に死んだ。親父がいるけど、あんな奴どうでもいい。ただ、俺は家が焼かれて、野犬みたいに追い出した奴らに腹が立つ!」


 違った。


「戦ってたところ、見たよ。あんた強いじゃないか。俺を仲間にしてくれ!」


 佳宏は億劫に思いつつ、会話を続けることにした。


「俺の仲間になってどうするんだ?言っておくが、素寒貧だから明日の食いモンも満足にないぞ」

「食いモンなんて奴らから奪えばいいだろ。迷惑はかけない!」


 ルカは自信満々で言い切る。

根拠のない発言に白けた佳宏は仲間に加えない事に決め、ルカに告げる。

聞いた彼はショックを受けたようだったが、それも2秒ほどで解け、ならば勝手についていくと強情な態度を翻さなかった。

結論が出てるなら了解なんかとろうとするな馬鹿、という一言は飲み込んだ。バカの相手などしたくない。


 佳宏の原点にあるのは、敵を殺すという思考だ。

敵なら目と目があった瞬間、殺せる。日本でそうしないのは、罰せられると面倒だから、不自由だから。

佳宏は社会や現実というものに全く意味を感じていなかったが、ルールというものを完璧に把握していた。

ルールを破るのはいけない、牢屋に入れられて、自分の行動が制限されてしまうから。


 それは他人についても同じ。

彼にとって、人間と言うのは自分だ。自分こそが唯一の霊長であり、他はよくできた人形――NPC。 

自分の邪魔をしないなら放置する。思惑があるとはいえ、好意を向けてくる相手を排除する気にはなれなかった。


ありがとうございました。

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