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称号取得―人類種の敵―

追放されるのがトレンドと聞いて。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 翌朝、佳宏はマクリルを出てフロストマーチに向かっていた。

港町のある半島から内陸に入り、北に進む。細い川が複雑に陸に入り込み、土地も低いナルバ地方は湿原が多い。

日が傾いた頃、佳宏はラーン沼の側を通りかかった。メアリ川に繋がっており、ここの水は主に農業用水として使われる。

やがて日が暮れ、佳宏は森の中にある道具小屋で夜を明かす。


 翌朝、沼に出て魚を2匹釣り、朝食を摂った。

火炎操作の能力を得た事で、火を簡単に起こす事が出来る。

魚類の知識がないので種類は分からない、腸を取り除き、枝にさして炙って頂く。

ふわりとした白身は泥臭くなく、平らげた時、佳宏は物足りなさを覚えた。


(東から昇って、西に沈む……)


 地球の法則がエリンディアでどこまで通用するのか?

割合地球に近い環境ではあるが、佳宏は上空から周囲の地形を眺め、現在地を確認する事にした。

記憶を辿り、歩いてきたルートを確かめると、地に足をつける。北のルービス地方に向かって歩いて十数分、佳宏は尾行者に気づいた。


 鮮やかな緑に覆われた台地で、佳宏は正体を確かめる事にした。

頂上に立ち、波打つ稜線を見ながら、精神反応の周囲に風刃の威嚇射撃。

ばっと振り返るが、起伏のある地形に隠れ、姿は見えない。


「ついてきてる奴ら!!出てこい!!」


 数十秒経ち、反応がゆっくりと近づいてくる。

現れたのはトカゲだ。前方に突き出た頭、全身を覆う鱗、しかし人間の特徴も間違いなく備えている。

10名の爬虫類人間は刃の短い刀を手にしたまま、佳宏の左右に広がっていく。


「待て」


 トカゲ人間の1人が一団から前に歩み出てきた。


「俺はジェダイヤ。我らドラゴニュートが治める土地に何用だ、魔の者よ」

「は?…俺は人間だ」


 佳宏は言った。後方で控える9名はざわめくが、ジェダイヤと名乗ったトカゲ人に気にした様子は無い。


「馬鹿な。お前の経歴は知らぬが、俺は力のある魔物と見たぞ?違うか」

「見たぞって……こっちの世界の人間じゃないけど、人間だよ」

「話せ」

「あいよ」


 佳宏はエルフ達に語ったような事を、ドラゴニュート達にも語って聞かせた。


「それで何を成しにここに訪れた?」

「用なんかないよ。自分の力を確かめてて、入り込んじゃっただけだ。今は北の、ルービスに向かっているんだ」

「ルービス…」


 ジェダイヤは後方に顔を向け、舌を擦るような音を出す。

何らかの合図だったのか、ドラゴニュート達はジェダイヤの元に集まってくる。


「俺達はもう行くが、北に人間の軍が屯している。避けていくがいい」

「!…強いのか?」

「?……強い。奴らは不死としか思えぬ兵を組織し、我らの土地を侵しつつある」

「わかった。忠告してくれてありがとう」


 佳宏は一礼してから、北を目指して歩き出した。

100mほど離したが、ジェダイヤ達ドラゴニュートが追ってくる様子は無い。

彼らがクリフ帝国に根絶やしにされようがどうでもいいが、セレスと満足のいく戦いができるレベルに成長するための踏み台に丁度いい。

ちょっかいを出してこよう。人間など嫌いだ、エルフだのドラゴニュートだのに滅ぼされてしまえ。


(かといって解放軍が勝つのも面白くないな)


 タイミングを見て、そっちにも攻撃を仕掛けよう。

帰った時の為にクラスメイトも探さないと、七帆あたりが生きていればいいが…。

ひとまず方針は決まった。エリンディアに住む人類種全ての敵が誕生したのだ。


 佳宏は3日後、北エルバを東西に横切るベニグラ河の前までやってきた。

遥かルービス地方のソニア山脈から注ぐこの河の南岸は3方が山で囲まれており、現在、帝国の命令によってイリオス侯爵が河岸の砦でエルバ地方制圧の指揮を執っていた。

ドラゴニュート達の抵抗激しく、成果は芳しくない。泣きっ面に蜂と言わんばかりに、無慈悲な黑翼が糧を求めて侯爵に迫っていた。


ありがとうございました。

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