3年後期、オリエンテーション
短い夏休みが終わり、後期がはじまりました。看護学生のメイン実習を控え怪我をして後期初日を迎えた私に、紺野班メンバーの驚きと気遣い。
『どうしたの?』
『何があったの?』
『転んだのか!』
『実習までに治るの?』
『怪我の原因は?』
など、質問攻め。事情を話したら心配をしてくれました。
オリエンテーションのため、講堂へ移動。そこでここは看護学部、車椅子が置いてあるのです。美羽ちゃんの爆弾発言
『よつ葉、無理しない方が良いから車椅子で移動しよ』
『えっ? ゆっくりなら歩けるよ』
『文句言わない!』
『車椅子が嫌ならおのっちにお姫様抱っことどっち選ぶの』
『究極過ぎ!!』
『よつ葉早く選んで』
『車椅子で』
『はい、座って』
美羽ちゃんの勢いに逆らえず、おとなしく車椅子に座らされ移動になりました。
ねぇねぇ美羽ちゃん、男子学生4人いるのに小野君限定なの?
『一番危なっかしいじゃん。落とされる可能性85%あるよね』
こらっ! 怪我酷くなったらどうするの? ってか、落とされる可能性高くない?
原田医師の何の迷いもなくサラッとお姫様抱っこしてくれたけど、小野君の場合何か違うような気がする。
遠慮しておくのがベストな解答だと思う。だって小野君なんだもん。
こうして何だかんだ言いながら、紺野班のキャンパスライフのスタートです。




