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助けを求めた原因は・・・ 【小野編】

美羽ちゃんからの突然の連絡。


『よつ葉、おのっちから連絡来てさぁ、ちょっと付き合って』


ん? 何事?


美羽ちゃんが車で迎えに来てくれました。そこで聞いた衝撃の事実。


実家から段ボール箱で荷物が昨日届いたそうです。それを今朝開けて荷物を整理。


そこで!! 中から真空パックしてある「おかず」を発見!とばかりに朝御飯で食べたそうです。そして数十分後にお腹が痛くなりトイレの住人になったそうで連絡して最初に対応したのが美羽ちゃんだったらしい。


美羽ちゃんに連れられ小野君の様子を見に行くことに。


美羽ちゃんが玄関で、ピンポン連打。


暫くして弱った感溢れた小野君が、扉の鍵を開けてくれた。と同時にトイレに走る小野君。私達どうすれば良いの?と心配などしていない美羽ちゃんが



『お邪魔するからね~』


と言い中にどんどん入っていく。ひとり取り残されるのも変なので


『お邪魔します』


と何故か小声で呟く。


美羽ちゃん、どうすればいい?


『トイレから出てくるの待つしかなくない?』


うん、確かにそうかも知れないけど…。花陽先輩に聞いてみる?


昨日届いて直ぐに開封して冷蔵庫に入れておいたら良かったのに…。丸一日放置しておいた荷物。しかも昨日はインターンシップに参加だったから暑くなった室内で、食品が痛んだと思われる。


食べる前に異臭は無かったんだろうか? 味に変だな?と思う事は無かったんだろうか? 疑問は多々ある。


ようやく落ち着いたのかトイレから帰還した小野君。


『おのっち、どんな感じ腹』


美羽ちゃん! 女子なんだから腹って! お腹は? って言ってあげようよ。


『やべー』


『病院行く?』


『なんか、恥ずくない?』


『腐ったの食べるからじゃん』


『そうだけど、問診で腐ったの食べましたって恥ずかしいわ』


『じゃあ、胃薬飲んで寝てれば?』


『ごめんって、土田。こういうときぐらい親切にしてくれよ。この看護師こえぇーわって言われるぞ』


『腹痛のおのっちに言われても怖くないもんねー』


小野君と美羽ちゃんの攻防は果てしなく続く。


結局、どうして良いのか迷い花陽先輩に聞いてみることに。


ロッカールームに居たらし花陽先輩に事情を話して、受診か経過観察かを相談。


花陽先輩が


『よつ葉ちゃん、相談してみ』


と言われて電話に出る。


『もしもし…』


『あれ? よつ葉ちゃんじゃない。どうしたの?』


えぇ!  槙野医師じゃないですか!! 小野君の腹痛の原因と症状を伝えて相談をした。


『食あたりなら市販薬で大丈夫だと思うけど食中毒なら処置が必要だね』


うん、そうだね。吐き気は無いそうだから。食あたり? 素人診断の落とし穴。


よく、よつ葉は自己診断で主治医に怒られている。


受診して整腸剤処方してもらう? 市販薬で対処するの?


槙野医師は、これからもインターン控えてるなら受診してキッチリ治しておかないと辛いよ。とアドバイスをいただきました。


後は、小野君の判断です。


小野君は、美羽ちゃんとよつ葉に付き添われて病院へ連行されました。


診断結果は「軽い食あたり」らしい。点滴処置を受けて整腸剤処方されて無事釈放となりました。


皆様、食べ物には気を付けましょう。



久しぶりの「小野物語」でした。



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