白いお月様
看護実習棟(演習実習を行える病院そっくりの部屋)から看護学部棟(普段の講義は此方の棟で受けます)へ移動していたときの出来事。
午後の最後の講義の演習実習を終えて看護実習棟から看護学部棟へ戻るためキャンパス内の敷地を歩いていたとき
『白いお月様だぁ…』
何気なく零れたつぶやきに、美羽ちゃんが反応した。
『よつ葉、好きだよねぇ。青空にある白いお月様』
『うん』
『よつ葉、まさか月の中でウサギが餅ついてるなんて思ってないよな?』
小野君がバカにしたように言う
『えっ? 違うの』
思わず、言ってみる。
『はぁ? お前は幼稚園児か? あれは絵本だけだぞ』
あれ、乗ってきちゃった小野君。
『今頃ついてるかもよ、お餅』
『毎日、餅なんて食ってられないだろ』
いやいや、誰もうさぎがお餅食べるとまでは言ってないんだけど…
そんな私達のやり取りを見ていた紺野君が
『満月の時だけ餅つきしてると思えば可愛いな』
とフォローをしてくれる紺野君(班長)
うんうん。思わずうなずく。
『でた、紺野のいつもよつ葉を甘やかし』
小野君の反撃に怯むことなく「戻るぞ」と一言言う紺野君に、紺野班メンバー揃って白いお月様に癒され? 実習棟から看護学部棟へ戻るときのひとこまでした。
※紺野班メンバーについては「よつ葉の看護日誌」をご覧ください。