第三話 こうして一本松美幸は脱走した
「こんな施設脱走してやる。窮屈な貧乏暮らしもう無理」
一本松美幸(9)は施設を脱走ようとしていた。幼稚園の頃からギャンブルにはまり、親の金、祖父と祖母の年金をこっそり持ち出す事数知れず。どうしようもないギャンブルジャンキーである。
愛想をつかした両親により前之橋にある養護施設に預けられた。
施設は特に問題児である美幸を監視している。そして経営難による貧乏暮らし。美幸はもう嫌気がさしていた。そこに一体のマジデンがやって来た。
「美幸っこんな施設抜け出そうぜ。オイラオヒキってんだ。一応マスコットっていうのやってんだ。魔法少女になれば自由に暮らせるぜ」
「まじかよ。自由になれるんだ、こんな貧乏施設から抜け出して金とギャンブルの暮らしを遅れるんだね」
「そうだよ。美幸にこんなクソ真面目な暮らしは似合わないぜ。さっさとこんな施設脱走しようぜ」
こうして美幸は魔法少女になり、施設を抜け出すことにした。
「よしよし寝静まったな。今がチャンスだ。脱走だ。こんな貧乏施設永遠におさらばだ」
「なにやってんのみゆきたん。ねなきゃだめだよ」
渡辺真奈美である。当時いじめられていた真奈美を美幸がいつも助けてあげていた。
「真奈美ちゃん…。そうだ真奈美ちゃん一緒に施設を抜け出そうよ。自由な暮らしをしようよ。あたしとオヒキと真奈美ちゃんで。お金はだいじょうぶ、100万円ある。今までギャンブルやそのほか(かつあげ等)で稼いだお金だよ。頑張って貯めたんだ、この日のために」
「ごめんあたしできない。ままとのやくそく。ここでいいこにしてたらままがむかえにくるんだ。それまでまつんだ。いいこにしてるんだ。ままがむかえにくるんだよ」
「そう、じゃああたしだけで行くよ」
「だめだよ。みゆきたんもいっしょにここでくらすの。あたしたちともだちだよね」
「ごめんね。それはできないわ(真奈美ちゃんあたしのパドックだとアンタの母親はもうここには来ないわ。もう新しい家庭を作っているの。それにアンタは1人でだいじょうぶ。いつかアンタも魔法少女になり、天才少女になるんだ、IQ300のね。そしてあたしのほかに友達がたくさんできる。特にチビでおせっかいで気が短い女の子がね…)あたしは脱走する。黙っていてね。それがあたしの人生だから…幸せだから」
「うん、わかったよ。みんなにだまってる。…みゆきたんまたあえるよね。またいっしょにあそべるよね。またあたしをまもってくれるよね」
「ああ約束する。じゃあまたな」
こうして一本松美幸は脱走した。
盗んだチャリで走り出す 行く先もわからぬまま
自由になれた気がした 9(ここのつ)の夜♪
美幸はあらかじめパクっておいたチャリで脱走した。
この日から自由気ままな賭博魔法少女ライフが始まるのであった。




