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今、私は興奮している。だって目の前にゴールデンレトリバーがいる。凛々しくも甘いまなざし、包容力のある大きな体、艶々と品のある毛並み。あぁなんて素敵なんでしょう(*´∇`*)


「子猫ちゃん、レオが気に入ったかい?」


「なぁ~ぅ(もちろん)」


「レオはまだ独身だよ!子猫ちゃんとお似合いだね☆」


「なぁ~ぅ(本当ですか~)」


「犬と猫は結婚できん。」


「もぉ~エミリオは固いなぁ。萌えるじゃないか!種族を越えた恋愛っ!!!」


「・・・はぁ・・・」


あぁ、素敵!


気がついたらレオ様の魅惑的なお腹に頭をグリグリ擦り付けて毛並みを堪能していたわ。レオ様、恐ろしい子っ!


「イヤン(*ノ▽ノ)子猫ちゃん積極的!」


「にやぁ~ぉにゃぁにゃぉ(だってレオ様かっこよすぎるぅ)」


スリスリ、グリグリ


「ワッフ!!」


あぁ、お声も体に響く重低音!


ファサー、クンクン、ペロペロ。なんとレオ様のしっぽにくるまれ毛繕いまでしてもらってる!!あぁ、猫になってよかったかも・・・全身でレオ様堪能☆


「ふふふ、エミリオ今日はいつにもまして顔つきが怖いよ♪子猫ちゃんがレオに構うのが気に入らないかい?」


「・・・別に。」


「眉間にしわがよってるよ~♪」


「・・・いつもそんな顔だ。」


「ふぅ~ん・・・ニヤニヤ」


あぁ至福~・・・ところでさっきからエミリオ様とお話してるのは誰かしら?にこにこ素敵な笑顔を振り撒いてらっしゃるけど。レオ様と同じ金色のお髪に、甘い目元。瞳の色はスカイブルー、鼻筋はすっとしていてお伽噺にでてくる王子様のよう。


「ねぇ、エミリオ様。この王子様みたいな人はどなたかしら?」


「・・・この国の第3王子だ。」


「えっ?なになに?子猫ちゃん僕のこと気になるの?えぇっとぉ、僕はエミリオの大親友で第3王子のルーファスだよ☆趣味はダンスと食べ歩き、特技は暗殺と読唇術!ただいま恋人募集中☆できれば僕のためにお菓子作りをしてくれる可愛い恋人がいいなぁ~子猫ちゃんはお菓子作り得意?」


なんか、間に物騒な言葉が聞こえたような・・・


「にゃぁ(この人危険)」


「その認識で正解だ。」


「えっ?なになに?子猫ちゃん何て言ったの??噂通り僕とエミリオが実はできてるって本当?って聞いたの??子猫ちゃんからみても僕たちお似合いにみえる!?」


「気持ちが悪いこと言うな。」


ぅわぁ~・・・そんな噂があるんだ。確かに二人とも美形だし、男同士で並んでいてもなりたっているっていうか、一種の芸術品みたいかも。


「・・・言っておくが男は全く趣味じゃないからな。」


「なっなぁ~ぅ(そっそんなことわかってますよ(;゜゜))」


「あっ!ねぇねぇ、レオは僕の家族だから、子猫ちゃんが僕の恋人になってくれたらもれなくレオもついてくるよ!あっ、それともレオの恋人になって僕の家族になる?」


「にゃぁぉ(それはちょっと甘い誘惑)」


「・・・・・・。」


「嘘です。冗談です。エミリオ様怖いです。」


すっっっっごく冷たい目でエミリオ様がこっちみてる。こっ怖いっ!!レオ様私を助けて~(--、)スリスリ・・・


「ミギャッ!!」


ひっひどいっ!!首根っこ掴むなんて!!猫みたいに扱わないでよぉっ!!今は猫かもしれないけど猫じゃないのにぃっ!!!


「エミリオ、レディになんて扱いしてるんだよ。優しくしなきゃ!」


「うるさい。」


口ではそう言いつつ優しく抱え直してくれた。なんだかんだいいつつ、エミリオ様も優しいのよね・・・レオ様のお腹もすてがたいけど、馴染んだエミリオ様の腕のなかが一番落ち着く・・・


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