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「エミリオ様、ルーファス様より伝言を承ってまいりました。」


「なんだ。」


「エミリオにエリーが会いたがっているから会いに来ておくれ!ちょうど明後日にアフターヌーンパーティがあるから招待状渡しとくよ!君の愛しい子猫ちゃんも一緒に連れてきてね~♪楽しみに待ってま~す(*^▽^)/★*☆♪

とのことです。」


「・・・わかった・・・」


「これがその招待状です。それでは失礼します。」




「にゃ、にゃにゃにゃにゃー?(ねぇ、眉間にしわがよってるよ?)」テシテシ


「にゃにゃにゃにゃにゃ??(ルーファス様って方に会いたくないの?)」テシテシ


「・・・はぁー・・・叩くな。」


「にゃぁぉー。(ごめーん。)」


「いや、いい。明後日面倒だがいくぞ。」


「にゃっ。(わかった。)」



「にゃぁ、にゃにゃにゃにゃにゃ??(ねぇ、ひとつ聞いていい??)」


「なんだ?」


「にゃーにゃにゃにゃにゃー。(会話が普通に通じてる気がするんだけど)」


「あぁ、お前の首輪に俺の血液を媒体に魔術かけておいたから、俺だけはお前の言葉がわかるようになってる。」



※以後ねこ語ではなく普通の言葉で会話いたします。




「ッエェェェェーーーッッΣ(´□`;)!?はやくいってよーーーーo(T□T)o

いつから??」


「かれこれ二週間くらい前。」


「あぁぁぁぁっ!!!聞こえてないと思って色々喋ってたよぉー(;o;)」


「?別に何を話そうが気にしないが。」


「っ!!?もういいです。グスン。」


「・・・・・・」


言葉がわかってたなんでショック!!!いや、ちょっと前くらいから違和感はあったんだけど、最初は通じてなかったから、長い間一緒にいると以心伝心するのかなぁ~なんて軽く考えていたわ。ってことは、ぶつぶつご飯の味付けに文句いったり、「お膝の上は気持ちいなぁ~♪」って撫でてもらうとき歌ってた歌詞も全部筒抜けだったの!?どおりで、文句言った次の日から味が濃いくなったし、撫でてくれる時間がのびた・・・

うわぁぁぁ、私めっちゃ性格悪い猫Σ(´□`;)!!


「気持ちを隠して無理に気に入られようと媚びる方が性格悪いと思うが。」


「っっ!?あれっ?今くちにしてましたか!?」


「あぁ、思いっきり。」


「あぁぁぁぁ(*/□\*)すみません!

・・・・・・ちょっと待ってください・・・・・・じゃぁ、お風呂で私が嫌がってたのも分かってたんじゃないのですか( ̄□ ̄;)!!??」


「・・・・・・」


「もぅっ分かってたんでしょう!?意地悪です!!今日からお風呂は一緒にはいりませんからっ!!」


「・・・お前は自分で身体を洗えるのか?その短くてプニプニした手で。」


「・・・あぅぅーーー(--、)」


「猫に変な気は起こさん。逆に言うが、お前が不埒な考えを持っているから恥ずかしい気持ちになるんだ。いったい風呂の度に何を考えているのだか。」


「ちっ違うもん!変なことなんか考えてないわっ!!ぜっ全然恥ずかしくなんかないんだからっ!!!」


「ほぅ・・・じゃあ問題はないな。今晩も隅々まで綺麗に洗ってやる。ありがたく思え。」


「のっのぞむところよっっ!!!」



エミリオが裸になってわざわざ同じ浴槽につからなくても、子猫一匹くらい服を着たまま桶に入れて洗ったら良かったんじゃないかとモナが気づくのはまだまだ先のお話。





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