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何故かわからないけど、現在私はエミリオ様に飼われている。
朝、エミリオ様を起こして(朝がとにかく弱い。目覚ましの魔具が起動してもなかなか起きない)朝食を食べて一緒に職場へ向かい、夕方一緒に帰ってご飯をたべて、いっいいいいいいいいいいいい一緒にお風呂に入り(エッエミリオ様はタオル巻いてますカラッ!!!)寝る。
猫から人間に戻れないみたいだし、自分のせいとはいえ、見ず知らずのヒトをほいほい家や職場に入れるのはどうかと思うけど、ご飯にも寝床にも困らない生活は正直助かる。一応、元に戻る方法も探してくれるらしいし。
た・だ・っ!人間の言葉がわかるからって無理難題を押し付けるのはどうにかならないのかなぁ( ´△`)。それで何度痛い目にあったことか。
一度、諜報してこいと魔具をとりつけられてお茶会にほおりこまれた時は、護衛にみつかり処分されそうになった。またある時は、いたずら盛りの子供たちに追い回されて疲労困憊になった。子供たちって容赦ないっ(>_<)しばらくして、エミリオ様の飼っている猫というのが浸透すると香水臭いお嬢様方にひっぱりだことなり、具合が悪くなった。あの匂いは猫じゃなくても辛いはず!!!
そのたび助けてはくれるんだけど、原因はエミリオ様ですからっ!!
「おいっ、猫。食後の運動だ・・・」
冗談なのか意地悪なのかよくわからないけど、真顔で猫じゃらしをひょんひょんふられる。たまに、こうやって猫の玩具を買ってきたりする。帰り道雑貨屋に入ってたのは知ってたけど、ポケットの中でうとうとしてたのよね。意外と猫好きなのかしら。変身魔法に猫を選ぶくらいだし、きっとそうなんでしょうね。・・・あーーー、もぅっ、考え事してるのにひょんひょん目障りっ!
「にゃっ!!にゃーー!!(もうっ!!私は猫じゃないーーっ!!)」
「そうか、楽しいか。」
「なぅっ!にゃっ にゃっ フーーーッ」
てしっ てしっ てしっ・・・・・・はっ(゜ロ゜)思わず夢中になってた!!危ない。どうもこのみょんみょんした物が気になっちゃぅ。
「なぅっ!なぅっ!」
「ほら、ジャンプだ・・・よく届いたな。」
「みゃぁーーー♪(そうでしょー)」
ふぁぁぁーーー頭なでなで気持ちい・・・(*´ω`*)
身体が持ち上げられたような気がするけど、撫でる手が気持ちよすぎて喉がなる・・・んっ!?
「フミ゛ャーーーー!!」
やだっ!ぼぉ~っとしているうちに来てしまった!!お風呂にっ!!
魔法で泡のなかに入れられプカプカと浮かんでいる間にエミリオ様はどんどん服を脱いでいる。
「お前は相変わらず風呂嫌いだな。不潔だぞ。」
そういう問題じゃないと思うのっ!!私だって汚いより清潔にしたいわよ!!だけどねぇ!今は猫でも、実際はうら若き乙女なのよっ!!たたたタオル巻いてるのは下だけで・・・どうして魔術士のくせに筋肉質な均衡のとれた身体してるのよ~!!!
「今日は毛がふかふかになるシャンプーを買ってきたから。」
「なぁぁぁーーーー(いやぁーーー)」