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「いやーーーーー!‼︎!脱がさないでーーーー‼︎」
「モナ様、お静かになさいませ。淑女たるものいかなる時も心穏やかに、動じず、冷静になさるものです。」
「む、無理です〜〜〜!な、なんで手がワキワキしてるんですかぁーーー!••••••にゃぁーーーー!揉まないで〜〜〜アッ•••うぅぅ•••もぉお嫁にいけなぃーーーわぁぁぁん。・゜・(ノД`)・゜・。」
「••••••おい、普通に準備しているだけなんだよな??」
「あはは!サリバンは可愛い子みると張り切っちゃうからなぁ〜きっとびっくりするくらい可愛くなってくるよ!」
お姫様に謝罪をしたいと恐れ多い言葉を頂いて断ったものの、逆に断る事で許さない意思表示にとられるって言われてドキドキしながら王城にあがったんだけど••••••
「王族に会うんだからそれ相応の装いをしなくっちゃね(-_^)☆」
って言われてお着替え。服だけかと思ったらお風呂からエステまでのフルコース。綺麗なお姉様方にあらぬ所までモミモミされ、何故かスケスケの下着を着けられ(見えないのにっ)髪の毛も複雑に結い上げられ、薄く化粧を施されると、あら不思議〜芋っぽい娘が艶やかなお貴族様のような娘に大変身〜
鏡の中の自分にびっくりしすぎて固まっていると扉が叩かれる。
「さぁ、可愛い僕の子猫ちゃんは用意ができたかい??」
「誰がお前のだ。モナは俺のだ。」
••••••••ふぁぁぁぁぁっ!(◎_◎;)なんか凄い言葉が聞こえて来たんですけど••••••••
「ははは♪なんだかエミリオは突き抜けてきたな♪」
「出し惜しみはしない事にした」
ひぃぃぃっ´д` ;私の心臓がもたない‼︎
「いいねぇ〜エミリオの本気!さぁさぁ子猫ちゃん、こっちを向いて可愛い姿をみせてごらん」
「ゔーーー( ; ; )恥ずかし呼び方はやめてください。」
ゆっくり後ろを振り向くと、ニヤニヤした王子様と手で顔を押さえ、少し不機嫌そうなエミリオ様の姿が。えっ?何で不機嫌そうなの??何かしたかなぁ、それとも似合ってないのかなぁ•••
「エミリオ様、おかしいですか??」
不安になって聞いてみるとますます眉間にシワがよって、思わずうつむいてしまう。自分では綺麗になったなぁってびっくりしたのに、やっぱ美人さんを見慣れてる人は頑張ってもこのくらいかってあきれてるのかも。
「子猫ちゃんはいつも可愛いけどお化粧したら綺麗じゃないか〜今後が楽しみだよ。なっ、エミリオ!」
「そうだな。かわいすぎて誰にも見せたくないな。」
真顔で呟き、腰を抱かれる。落ちていた気分が一気に跳ね上がる。
「嬉しいけど、恥ずかしすぎます(ノ_<)あんまりからかわないでぇーーー」