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醜愛エレジー

作者: 月白 深夜

枯れた声で縋って

ぼろぼろの言葉でしがみついて

傷ついた指で君の裾を汚して

それは既に愛ですらなく

ただのみっともない執着みたいだけど


だって誰にもあげたくないんだ

君の表情

君の視線

君の身体

たとえその笑顔が僕に向けられなくても

たとえその瞳が嫌悪に歪んでも

たとえその手が僕の手を振り払っても

形骸でもいいから君が欲しい

その中身は決して手に入らなくても


嫌われたくないからって

やっと手にしたモノを離せないでしょう

それが君のたった何分の一でも

だから嫌いでいいよ

もっと嫌ってもっと憎んでもっと疎んで

せめてその痛みだけでも

僕にちょうだい

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― 新着の感想 ―
[良い点] 歪曲した感情をストレートな表現で語る。 皮膚の下になにかが潜り込んだような、そんなぞくりとした感覚になりました。 [一言] 怖かったけど、こういう考えは好きです。 「ヤンデレ」と一概に表現…
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