Cランクへの道4
明日も投稿するけど、まだ原稿書いてないな……
頑張るか
歩き続けて数分、目的の薬屋に辿り着いた
建物の外観は何やらこじんまりとしていて、看板も無いのでただの古い一軒家にしか見えない。
まぁ、確かにここに住んでいるのはマーリンというお婆さんだけど、この薬の効力は他の薬とは一線を覆すのだ
ネックとしてはいつ営業……起きているのかが分からない点と、値段が通常品よりも少し高いことだ
そういえば、前にいたクラン『終末罪禍』に月100本ほど卸して貰えるように僕が取引していたと思うんだけど……
あの扱いってどうなったんだろう?
……追い出されたクランのことなんかもういいのにね
思ったよりも未練があったのかも
かぶりを振って気持ちを切り替える
入口となっている引き戸を開けて聞こえるように挨拶する
「こんにちわ!マーリン婆いますか?」
すると、カウンターの後ろにある階段から老婆がゆっくりと降りてきた
「……おや、ソル坊じゃないかい。元気にしておったかの?」
「はい!」
「そうかい……今日はどの要件じゃ?また例の取引かの?」
あ、そうだった
まだ僕がクランを追放されたことを言ってなかったんだった
「いえ、クランはもう抜けたので、これから僕も冒険者としての本業をこなそうと思って」
「それで回復薬を求めてきたとな。ふむ」
マーリン婆は何やら考え込んでしまった
それと、マーリン婆と呼んでいるのは本人の希望だ
孫がいるようで楽しいとのことだ
何でも知人はいるのに自分は居なくて悲しいとか……
どこまでが本当か分からないけどね
この人、たまによく分からないところで嘘ついたりするから
この前だって_________
「これ、ソル坊。話を聞かんか」
「うわっ……びっくりした」
心臓止まるって
「人が話しかけているのにびっくりするも何もあるものかい」
「さっきまで考え込んでいたのでそれにつられて……」
「……まぁ、儂が原因なのなら文句は言わんが、話を聞いておくれ」
「はい、気をつけます……何処まで話したっけ?」
「聞いてなかったのじゃな……まぁよい」
マーリンが呆れたような表情を浮かべるが、もう一度最初から話し始めた
「儂にはたった今、決めたことがある」
「なるほど?」
「儂はソル坊が元いたクラン……『終末罪禍』じゃったか?との取り引きを断絶する。」
「えっ!?急にどうして!」
「まぁ最後まで聞いておくれ。理由は簡単じゃ。これでも儂は、クランのため、仲間のためにこんなやってるかどうかもわからん店に足を運んだソル坊をかっておる。」
「そ、それは……」
「じゃからこそ、ソル坊を明確な理由も無く追放したのは許せぬ。それに、これまで顔も見てない奴に売る薬なんぞ無いわ!!」
「確かに」
信用や繋がりを大事にしている人が顔も知れぬ他人に自分の商品を売るわけないか
「そういう訳じゃ。故に今回の納品はせん。」
「分かった。あ、僕が来たのはその件じゃなくて__」
「なんじゃ、腰痛か?」
「違うって」
「分かっておるとも。回復薬じゃろ?儂との中じゃ、1本銀貨3枚で売ってやろう」
「む、むむむ……」
分かっていたけど高い……(冒険者じゃない平民の平均的な給料は銀貨20~30枚くらい)
僕の所持金は銀貨8枚、買えても2個だけ
でも命がかかってるし、出し惜しみはしてられない
「これで2つ下さい」
「毎度あり。次はもっとまとまった金が出来てから買うことだね」
「ははは…」
さて、武器屋に行こう
って思っていたけどもうそろそろ時間かな
一旦宿に戻って僕の剣だけ回収してから噴水に行こう
本編でわざわざ載せるのがめんど……いや、話し的に解説させるのが合わなかったので、ここで載せておきます
世界共通硬貨なんてものは無いんで、一般国の硬貨のレートみたいなものです
帝国金貨と王国硬貨は硬貨1枚あたりのゴルードが違う
鉄貨……1ゴルード
銅貨……100ゴルード
銀貨……1万ゴルード
金貨……100万ゴルード
って設定してたけどやっぱ硬貨枚数表示だけで表した方が楽だったよね
でも硬貨の価値の差は流用したい所