Cランクへの道3
やれば出来るのが私
まともな時間帯に更新!
豪快に扉を開け放って洗練された独自の歩法(だと思う)で音もなく僕の横に立ち、
「それじゃあ、早速行くっすよ!」
と言って僕の手を掴み、駆け出して行った
が、ミントの「お待ち下さい!」という声にビクッとして踏みとどまった
……少し僕もびっくりした
手を掴まれたこともそうだけど、ミントの大声に
ミントがこめかみを抑えながらジルに諭す
「今回は、あくまで、ソルさんが!主役です。試験官である貴方が勝手な行動をしないでください!」
「う、分かったっす……」
ジルが叱られてる……
高ランク冒険者だろうと受け付けには適わないのか……
そういえばジルって何ランク何だろう?
今度聞いてみよう
それはそれとして
「まぁまぁミント。ジルも反省しているみたいだし、このくらいで許してあげてよ」
「少しジルさんに甘すぎる気もしますが……ソルさんがそういうのであれば」
「むぅ……」
なんかジルがむくれてる
理由も話してくれなさそうだし、早く討伐しないといけないし……もう行こうかな
「じゃあねミント。また来るよ」
「またのご利用、お待ちしております」
手を引っ張り、ギルドを出ていく
数分後にはジルは機嫌を治していた
よく分からないなぁ
最初の噴水に戻り、ジルを座らせて話す
「ジル、僕はこれから道具を見に行こうと思うんだけど」
「私も付いて行きたいのはやまやまなんすけど……まだクラン脱退の手続きが残ってるんすよねぇ……」
「あれってそんなに複雑だったっけ?」
僕の時は脱退の証明書にサインするだけで終わったんだけどな……
「ほら、私って曲がりなりにもランカー……トップクラスだったじゃないすか。だから突発的に辞めるとなると指名依頼の移行とか既に受けている依頼とかの手続きが色々あるんすよ」
「へぇー」
ランクが上がるとそういうことが起きるんだ……
「あと先輩の場合はあれじゃないっすか?団長が代わりに進めておいてくれたとか」
そういえば、あの時団長の机にはそこそこの量の紙束があったような……
あれがそうだったりするのかな?
「それはそれで、代わりに手続きを済ませておいてくれたことを喜ぶべきか、辞めることは避けられなかったことを嘆くべきか分からないね」
「違いねえっす!」
あっはっは
と二人で笑いながら予定を調節する
「えーと、今何時だっけ?」
「んー、13時っすね」
13時かぁ……今日中に行きたいし……
とりあえず、宿は取ってあるからいいとして、やらないといけないことに回復薬の買い足しと久しぶりに使う武器のメンテナンスがあるから……大体これくらいの時間かな?
「……うん、14時半くらいに門の外で集まろうか」
「了解っす。一旦お別れっすね」
「あはは、また後でね」
「バイバイっす!」
こうして、再びジルと別れて1人になった僕は、この街……フィオナの南にある薬屋へと向かうのであった
内容なんかうっすいんで直ぐに更新すると思う
31と1/1に
私としてもさっさと主人公をメインに書きたいんです