イケメンという人種に会うとどうも仄かな苛つきを覚える今日この頃、あまりの驚きにイケメンに舌打ちするのを忘れ、後々後悔するそんな話
王道ですね、これ。
こんなの誰が読むんだろう。
目の前によくわからないが僕と同年代ぐらいの黒紙緑目なイケメンがいる
Why?顔になるよね、うん
まあ、とにかく
「蜜柑はどこですか?」
「え!みかん?、、、、蜜柑?」
「はい、蜜柑ですよ。蜜柑ください。」
「え、あ、わかったよ。はい、これ蜜柑。」
「炬燵は?」
「え?」
「炬燵は?」
「え、いや、ここにはそんなもの…」
「炬燵は?」
「あ、はい、わかったので、炬燵作るんで、その顔やめて、包丁向けないで」
「ん?なんのこと」
「あ、はい、」
俺はイケメンがどうやってかわからないけど作った炬燵に入って、三つの蜜柑を食べた。
イケメンは隅の方でうずくまって何か呟いてる。
「で、あなた誰?」
「この子怖いこの子怖いこの子怖いこの子怖い、、、、」
妾は包丁をイケメンに向かって投げた
ダッ ヒッッッッ
包丁はイケメンのすぐ横に結構奥深くまで刺さったようだ
「で、あなた誰?」
「ヒッ、え、あ、君か。うん。僕?僕は神様さ」
変態だな
「変態だな」
「へ、変態!!」
「急に自分のことを変態っていう奴は変態だと相場で決まってる」
「な、なんと、え、あ、僕は変態じゃないよ、神様っていうのは、嘘だから、うん、嘘っぱちだから、 だから、変態呼ばわりはやめて!!」
「ほーー、僕様に嘘を」
「あっ、うっ、ごめん」
「で、ほんとは?次嘘ついたら、刺すから。」
「ヒッ、わ、わかった、わかったからその物騒なの、コッチに向けないで。」
「僕は精霊王だよ」
「精霊王?なんだそりゃ?」
「酷い!精霊王だよ!精霊王!ほら、携帯小説とかでも結構出てくる!精霊王だよ!」
「よくわからんが、精霊の王様っていうことか?で、携帯小説ってなんだ?」
「え、知らないの?結構みんな知ってると思ってたんだけど。」
「あ、すまん、私携帯持ってないんだよ、貧乏で。」
「あ、ごめん、、、これ、神様スペックな携帯。それで、まあ、読んでみて、できれば複数作品。キーワードは転生で。まあ、読んでみて。」
「ああ、わかった。」
ーーーー――――ーーーーー――――ーー読書中―ー―ーーー‐ーーー
「なるほど、つまり貴方の不手際で僕は殺され、そのお詫びにチート級の能力を授かって、剣と魔法と爆弾の世界で赤ちゃんもしくは素っ裸スタートして、もれなく変態の称号くらって、からの、変態勇者となり魔王を倒すため、えいおらえいおらして、ハレーム作って、生物皆性善説を説いて、ハレーム作って、生物皆性善説を説いて、ハレーム作って、生物皆性善説を説いて、 より大きなハーレムを作って発情しながら魔王倒して、ゴールイン。幸せに誰かと結ばれて大団円か、修羅場が起こって刺し違えられる大団円となるか、、、ふむ、、、嫌だな。俺は今からこうなるのか、よし死のう。」
「待って、待って、待って。変態にはならないし(たぶん)ハレーム作らなくていいし(たぶん)、魔王も倒さなくていい!(たぶん)というか君何か読んだのさ!何!剣と魔法と爆弾の世界って、そこからその作品、結構アブノーマルな奴ってわかるよ!」
僕はショックでショックで踞りながら携帯を渡した。
「これ。」
『紳士となって聖剣を見事な鞘に納めようと物色してたら、犬に捕まりそうになって、逃げた先でスポーツカーに轢かれて、
神様にイケメンにしてもらって転生して、もう一度心を清めるために素っ裸になって、0から始めようと思ったんですけど、またもや大勢の犬共に囲まれ、剣を向けられてます。どうしましょ?』
『唸れ!私の性癖!!~赤ちゃんプレイが好きな私は転生して貴方のために爆弾を投げる~』
「、、、君なんでこれ読んだのさ?」
「人気ランキング上位だったんで、適当に、、、」
「こんな題名が上位って、、、、世も末だな。」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「、、、、、神様僕は転生しなくていいです。輪廻に入ります。なので、なので、、、、、、、」
「ほら、ほら、落ちついて、よし、よし、泣かないで。ほらー、落ちついて。大丈夫、大丈夫、君は勇者になる訳じゃないし、別に赤ちゃんプレイする訳ではないから、ね?」
「ほんと?」
「うん、ほんとだよ」
「ふーー、よかっった。一時はどうなることかと、で、神様。
現状説明プリーズ。」
「え、何その切り替え、え、もしかしてさっきの演技!」
「そんな訳ないよ。儂の将来があまりにも不安すぎて、すこーーし、幼児退行しただけだよ。」
「あ、うん。」
「で、神様、早く、説明プリーズ。」
「ああ、そうだね。まずね、さっきも言ったけど、僕は精霊王。」
「なるほど、つまりは雑魚キャラね!」
「酷い!酷いよ!君!」
「我が悪いんじゃない。小説にそうあった。それもどっちも。」
「酷い!酷いよ!だいたい君たち人間は僕を過小評価しすぎだよ!だいたいね、僕はね!「早く説明しろ!じゃないと、刺す。」
あ、ああ、わかったよだからその包丁こっちに向けないで。
「わかったよ。」ふーー、で、まあ、僕たち精霊は創造神がこの世を作る前からいたんだよ。まあ、いわば先住民だよ。それでね、あるとき、創造神がどこからか生まれてね、それでね、次々に神やら天使やらを生み出したんだよ。そして、どんどん星を生み出して、世界を作ったんだ。その世界を管理するようにって、神に言って、その配下にと天使をやったんだよ。なかなかに体系化されていき、序列とかも決まってきたときに、わざわざ創造神が僕の家にやって来て、この世の監察をお願いしてきたんだよ。創造神は神たちに絶対的法を作ったんだよ。それで、その法を守るために不正してないかって、僕たちに監視してほしいって言われたんだよ。まあ、僕と創造神は、まあ、うん、まあ、、、、仲がいいから、その頼みを受け入れたんだよ。僕たち精霊はこの世のどこにでもいるから、監視には打ってつけなんだよね。」
「へえー、それで、それが僕と何か関係あるの?」
「うん、それでね、要監察中の魔神が逃げ出しちゃって、それで逃げてる途中君をみて、まあ、そっからは知ってるよね?」
「ああ、あの犯人さん魔神だったんですね。なるほど。で、そいつは死にました?」
「それがね、逃げちゃって、」
「チッ」
「まあ、それはいいとして、君は死んじゃってね、君の体なんてぐちゃぐちゃでね、生き返らせようにもできなくてね、輪廻に送ろうにも、魔神と会っちゃたせいで、人間としての容量がまあ、パンクしちゃってできなくてね、それで、君を転生させないといけないんだよね。」
「はあ」
「で、どうする?」
「決まってるじゃないか、チートだよ、チート」
「チートですか、制限とか対価は?」
「まあ、ものによるね?どうする?」
「んーー、僕が転生する世界ってどんなのですか?」
「典型的な剣と魔法!って感じな世界、あ、そうそうあそこって魔法陣が面白いんだよね。」
「んー、よし、決めました。ちょっと紙ください。」
「はい、」
「よし、これで、お願いします。」
「ふむふむ、物理面をその世界の人間より超強くして、に魔力は無限大、に、ふむふむ、面白いこと考えたね。よし、『この精霊王アンディ・ケイサリーが、この十の願いを叶え、そなたを創造神ゼロが生み出した序列二位のイコの世界へと転生させようぞ』ん、いってらっしゃい」
「えっ、ちょ、突然すぎませんか。って、何こ、」
大きなハンマーを持った大きな手のようなのが突然僕に向かってハンマーを叩きつけた。
「二度目の人生楽しんで。」
作中に出てきたあの、よくわからん二つの作品、パクって何か書きたい人は言ってね(絶対誰もいないだろうけど)快く許可を出す(と思う)から。
つづく( ̄ー ̄)
脊髄で書くって楽だね