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第3話 目が覚めたら

どうもおはこんばんにちはモッチー!です!

いやぁ、なんと3話目ですよ奥さま!

本来なら3年かかるところを1月で3話投稿しちゃいました!すごいですねー

とはいえすごく短いです。なんとなく投稿したかったんで前編ということにして投稿しちゃいました。

前回のあらすじ!


私が不甲斐ないせいでショウタが怪我をしてしまいました…。

ゴブリンの矢には毒が塗られていて、ショウタはすぐに気を失ってしまいました…。

私が、私が守るって言ったのに、ショウタを

「ストップ!ストーーップ!」

「どうしたんですかショウタ。今は私の最悪な失態を読者の皆さんに事細かに説明しなきゃいけないんです。これは言わば罰です。ショウタを守りきれなかった己の不甲斐なさを恥じ」

「人選ミス!チェーーーンジ!ちくしょう話を切るところ間違えた!何考えてんだ作者は!」


では始まります!


*****


目を覚ました。

見たことない天井と豪華な照明が視界に入る。

身体を起こそうとして、うまく力が入らないことに気づく。

しばらく頑張ったがどうにも起きられないので、もう起きるのを諦めてふかふかのベッドに身体を沈める。

うお、すげー柔らかいベッドだ。ってか全体的に部屋もすごく綺麗で豪華だ。

まるでどこかのお屋敷にでもいるような…


ガチャ


と、そこまで考えた時、部屋のドアが開いた。


「よいしょ、よいしょ。」


なにやらチャプチャプと音を立てながら誰かが近づいてくる。

なぜだか俺は寝たふりをしてしまう。


「よいしょっと。ふぅ、まだぐっすり寝てるみたいですね。傷が深い上に毒まで塗られていたので、当然といえば当然ですけど。」


どうやら声の主はあの魔法使いのようだ。

ん…?なんか身体に触れてきて…えっ、えっ?身体を起こして服を脱がそうと…えっ⁉︎


「はい、じゃあ背中見せて下さいね…っとと、重い…。うん、傷は癒えてますね。熱も…ありません。順調のようです。あとは体力の回復を待つだけかな。」


魔法使いさんは俺の身体を診てくれているようだ。

なんだろう、小柄な女の子に上半身裸にされて、肩を貸してもらって色々触られるのは…なんだかイケないことをしてるみたいだ。

いやもっとしてもらって構わないんですけどね。なんてったって怪我人ですし。


「あ、あれ?なんか急に身体が熱くなってきたような…?まぁいいです。よーし、それじゃ身体を拭きますよ〜。一旦壁に背中を倒してもらって…。」


上半身を暖かい濡れタオルで拭いてもらっている。

なんのご褒美だろうか。異世界転移してから早々に戦闘で酷い目にあってそれはもう最悪の気分だったが、その報酬がこれなら俺は毎日矢を受けても構わない。

いや毎日は嫌だから1度受けたら3日は看病してもらう。


「それじゃ、次はズボンを脱がしますよ〜。」


拭いた後のタオルをまたお湯につけて絞りながら、御魔法使い様はそんな魅惑的な言葉をお告げになられる。


お父さん、お母さん。俺、異世界で大人になります…

逸る気持ちを抑えつつ、脱がしやすいように腰を上げる。


「あっ、ありがとうございます。ふふっ、寝てるのに腰を上げて脱がしやすいようにしてくれるなんて、優しい………あれっ?」


俺は瞬間的に腰の力を抜く。


「あいたっ、ちょっ、急に重くなって…⁉︎あの!起きてるんですか⁉︎寝てる人がそんな高速で重心の変更なんてしないと思うんですけど!」


まずい、せっかくの俺の大人の階段チャレンジが無くなりそうだ。


「むにゃむにゃ、もう食べられない…。」


「ベタすぎる!寝言があんまりにもベタ過ぎますよ!起きてるんですね⁉︎起きてるんでしょうショウタさん⁉︎」


くそ!失敗か!こうなったら…!

くっ!魔法使いさんに倒れこもうと思ったけど身体が思うように動かない!

仕方ない。本当に残念だが、目を覚ますとしよう…。


「…はぁ〜〜〜。」


「えぇっ⁉︎いきなりため息⁉︎ど、どうしたんですか、どこか痛む場所があるんですか?」


「そうですね…下半身が激痛に苛まれてるので、今すぐズボンを脱がして身体を拭く作業を続けてほしいです。すぐに!もう今すぐに!」


「ぜんぜんピンシャンしてるじゃないですか!ちょ、やめ、ズボンを私に押し付けようとしないで、やめ、やめなさい!」


グーで殴られた。

おかしい。俺は怪我人だったはずなのに。


「ま、まったく!昨日はあんなに真剣に助けてくれたのに起きたら別人になってるじゃないですか!頭でも打っちゃったんですかねこの人は!」


「そうなんです、頭が!頭が痛くて早くズボンを脱がして身体を拭いてくれないと!」


「患部から1番遠いじゃないですか!!!もう!ファナを呼んできますね!あと、喋る剣ちゃんも一緒に!」


俺の必死の治療要求も通じず、怒って部屋を出て行ってしまった。

…ん?喋る剣ちゃん?

ユアってば他の人の前で喋っちゃったのか。え、それって大丈夫なんだろうか?

あと。ファナっていうのは昨日のカッコいいお姫様のことかな?


…というか、勇者ってどのくらい知名度があるんだろう。俺は自己紹介のときなんて言えば良いんだろう。そこら辺もユアに確認しときたかったんだけど…。


考えつつ視線を落とすと、そういえば自分の服が変わっていることに気づく。

自分の以前の服はどうしたんだろうとか、これから衣食住も考えないといけないのかぁとか、先のことを考えて頭を悩ませていると、再びドアが開かれた。


「えぇ〜?ただ単に寝ぼけてたんじゃないの〜?」

「本当なんです!あの男はケダモノです!私にズボンを押し付けてきたんです!」


なにやら不穏なワードが聞こえるが、楽しそうにお喋りしながらお姫様と魔法使いとユアが部屋に入ってくる。


「おはようショウタ!昨日はどうもありがとう。ショウタ達が来てくれなかったら私たち全滅してたところだったよ。」


「お、おぉ…いや、俺なんて結局なにもできなかったというか、お姫様がゴブリン達を全滅させましたし…。」


気さくに話しかけてくれたお姫様は、昨日の姫騎士のような格好とは打って変わった、白のワンピースのようなラフなドレスを着ており、まあ正直に言うとメチャクチャ可愛くて緊張のあまり口どもってしまう。


「いやいや、そんなことはないよ。サヤカも魔力が尽きてて回復もできなかったからあのままじゃジリジリと追い詰められてたの。本当に助かったよ。」


言いつつ、ベッドに座る俺のすぐ目の前まで近づいてくるお姫様。


かかか、顔が近い…!髪がかかってる!

ピンクの髪を見ていると、昨日の光景を思い出す。

矢に刺され動けなくなった俺と魔法使いのピンチに颯爽と現れ、一瞬で敵を殲滅したあの光景を。

昨日の格好良さと、今日の可愛さで頭がクラクラしてきた。


「…まだ体調が良くないみたいだね。顔がすっごく赤い。ほらねサヤカ言ったでしょ、寝ぼけてたんじゃないかって。ショウタは体調が悪かったんだよ。」


俺の反応を見て体調が悪いと受け取ったお姫様は、サッと後ろを振り返りサヤカと呼ばれる魔法使いに声をかける。


「そ、そんな…!さっきあんなにピンシャンしてセクハラしてたのに…!」


じっ…とこちらに視線を向ける魔法使いに耐えきれず視線を逸らす。


「あー!ほら視線を逸らしましたよ!なにかやましい事があるんでしょう⁉︎というか顔が赤くて口どもるって完全にファナの可愛さにあてられたんじゃないんですか⁉︎」


ぐっ…!なんだこの魔法使い、いやに鋭いな…!

せっかく良い感じの勘違いしてくれてるのに邪魔しやがって…!この魔法使いとは仲良くなれない予感がする…!


「か、可愛いって…///もうやめてよねサヤカ、からかわないで!」


お姫様が恥ずかしそうに顔をパタパタと仰ぎながらそっぽを向く。


「可愛い!ウチのお姫様マジ天使!なんですかこの程度で照れて恥ずかしがるなんてファナはピュアですか!可愛い!」


サヤカとか言ったか、この魔法使いとは良い酒が飲めそうだ。親友になれるかもしれない。


「ショウタ…身体は大丈夫ですか?なにか、痛いところとか無いですか?」


と、アホなことを考えていると、ユアが真剣に心配そうな声をかけてくれた。


「あぁ、大丈夫だよ。実はすっかり元気なんだ。あのサヤカって人の言う通りでね。ちょっと身体に力が入らないけれど、多分明日には完璧に治ってると思うよ。」


「そうですか。…………。」


そう言って無言になるユア。

な、なんだろう、どうしたんだろうか…。

ハッ!しまったサヤカの言う通りなら俺はセクハラ変態野郎になってしまうじゃないか!この反応はドン引きしているに違いない!なんとかして誤解を解かないと…

俺が慌てて弁明を考えていると、ユアが話し始める。


「本当にごめんなさい、ショウタ。私が守るって言ったのに、ショウタは初めから戦闘で死ぬことを懸念していたのに。私、なにも出来なかった…。もしファナさんが来てくれなかったら、サヤカさんが良い治療魔術の使い手で無ければ、ショウタは死んでいたかもしれません。…私が、不用意に爆発の音源に近づこうなんて言ったから…。」


そう言って、見た目では分からないが、項垂れるように声が尻すぼみになるユア。

はぁ〜。なんというか、とんでもない勘違いしてるというか…。


「そんなこと…!」

「そんなことないぞ、ユア。」


ファナが同時に励まそうとしてくれたが、ここは俺に譲って引いてくれた。


「あのな、ユアが助けに行こうと自然に言ってくれたから、俺は逃げずに助けに行く事ができた。ユアが守ってくれたおかげで俺は戦う事ができた。その結果、ファナが言ってくれたように、危機を脱する事ができたんだ。力が足りなくて、ファナに最終的に助けてもらうことになったけども、少なくとも俺たちが助けに行ったことはムダじゃなかったんだ。…もう一度言うけど、ユアが助けに行こうと言ってくれた事と、ユアが俺を守ってくれたおかげで、今こうしてみんな無事にお喋りできてるんだぞ。」


ですよね?と2人に賛同を求めると、2人ともウンウンと頷いてくれた。

それでも、ユアはまだ黙ったままだ。


「だいたい、考えてもみてくれ。ユアが俺を引っ張って守ってくれなきゃファナとサヤカはやられてた。ファナが居なきゃ俺とサヤカはやられてたし、サヤカがいなきゃ俺は毒でもれなく死んでた。恥ずかしい話だが、一番役立たずなのは俺ってのが結論で…。」


言いながら恥ずかしくなって頭をかくと、


「そんなことないです!ショウタが勇気を持って動いてくれたから助けられたんです!私はあくまでただの武器ですから!使い手がいないと何にもできないんですよ⁉︎だから、ショウタが役立たずなんてそんな…」


と、ここで俺は遮るように、剣の柄に手をポンと置く。


「ありがとう。まぁ…正直、俺は別に()でなくても、()()()()()代わりになるとは思っているけど。でもそれならさ、俺たちは2人で1つってことにしようぜ!俺は1人じゃなにもできない、ユアは使い手がいないと動けない。俺はユアのおかげだと思ってるし、ユアも俺のことを認めてくれる。2人で1つなんだから、良かったところも悪かったところも全部ひっくるめて()()だ!な?そう考えてくれよ。せっかくの初戦闘を生還したんだ。もっと喜んでお祝いして褒めあおうぜ!俺さぁ、あの剣と鞘を二刀流みたいにして矢を弾いたシーンめちゃくちゃカッコ良かったと思うんだよね。サヤカあたりが惚れたに違いないと思うんだけど。」


「なにを言ってるんですかねこの変態ケダモノは。途中まで良いこと言ってる風だったのに勘違いだったようです。やっぱり昨日強く頭を打っておかしくなっちゃったみたいですね。」


「ねぇなんか冷たくない⁉︎アンタ初対面なのにずいぶんな態度だよな⁉︎」


「初対面でいきなりズボン擦り付けておいてよく言えますね⁉︎こっちこそ初対面なのになんですかあのセクハラは!」


「あ、あれはついだよ…つい。」


「つい、じゃないんですけど!ってか認めましたよこの男!」


せっかく良い感じでまとめてたのに、茶々を入れてくるなんてなにを考えてるんだろうかこの魔法使いは。

そこは嘘でも惚れましたって言ってくれれば丸く収まってついでに言質とったから俺も結婚相手(ヒロイン)が決まってハッピーエンドだというのに!!


「ふふっ、ふふふっ、わかりました、ショウタはおかしな人です。そうですね、私達は2人で1つです。だから今回のショウタのセクハラも私が代わりに謝りますから…」


「やめて!分かった俺が悪かったからやめて!俺のセクハラをユアに謝らせるなんて最低すぎて死にたくなるからやめてください!ごめんなさい!反省してます!!」


2人で1つなんて滅多なこと言うんじゃなかった。




つづーく



どうもみなさんお疲れ様です。

話が進んでません。作者もビックリです。

なんですかね、久しぶりの執筆だからか、ただの会話がすごく大変です。

状況説明とかもすごく大変です。

昔は学校で色んな人とお喋りしてたもんですから、会話パートなんてちゃちゃっと書けてたんですけど。今はうって変わって、家に引きこもりいつもの友人達と1日にちょこっと数時間話すくらいなので、会話がパッと頭に思いつかないんですよね。

いや気楽で良いんですけどね、気の知れた友人達とお話するのは最高に楽しくて、こないだの泊まりで酒飲んだ日なんて最高だったんですけどね。それはそれとして俺のコミュ力が日に日に落ちていってる気がしてならないんです。

このままじゃダメだ!

と思い3話を投稿したんで、今は自己肯定感でいっぱいです。また明日から本気だそうかな。


ではではまたいつか、生きていたらお会いしましょう。

ばいばい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ヒロイン可愛い [一言] 会話だけの話もええんやで。 ショウタ君クズ野郎で草
[良い点] ショウタくん生きててヨカッタ…ヨカッタ… [気になる点] エッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッなシーンないやん! [一言] コミュ力付けながらコン…
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