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異界への扉を書こうとしている最中に、突然この話を思いついてしまいました。そうしたら、異界への扉の話が中々出てこなくなって・・・。
こっちも平行して更新していきますので、楽しんでいただければと思います。
父親の所属ギルド変更しました。
家の至る所で剣戟の音と怒号が響いています。
わたしを抱きしめるお母様の腕に、その度に力が込められます。
わたしと、お母様、そして、乳母、侍女の4人は、自分達のいる部屋の扉をじっと凝視しています。
今、わたしの住んでいるイグリア王国は、ユーステリア教国によって滅ぼされようとしています。
当初、私達はこの戦争も何時ものように国境線での小競り合いで終わるものだと思っていました。
何時ものように国境線で数回戦いが起こった後、そのまま両国共に軍を引いて終わり。そういった戦いがここ数年続いていたからです。
そして、私達はその状況に慣れてしまっていました。
今回、ユーステリアが国境を越えて進軍してきたと聞いたとき、私達は、ああ、またかっといった気持ちで軽く考えていました。
当初の発表ではユーステリア軍1万に対し、イグリア王国は1万5千の兵力を派遣、何も問題が無く撃退して終わり、みんなそんな風に思っていたのだと思います。
でも、国境線において王国軍は壊滅してしまったんです。
その一報が王国へと届いたとき、国も、国民も、あたし達も驚いて、慌てて、急いで王都から逃げ出そうとしました。
でも、それは結局かないませんでした。すでにユーステリア軍は王都の目の前に迫っていたんです。
それでも、王都には、近衛騎士団と守備隊合わせて5千の兵士が居ます。
当初、王都に篭城して、貴族達の連合軍が応援に来るのを待つ。そして、その援軍と協力して挟撃しユーステリア軍を撃退する事になったそうです。
でも、現れたユーステリア軍は、本来援軍に来るはずの近隣の貴族の軍隊を伴って、総勢2万5千にまで膨らんでいました。王国は、貴族達の裏切りによって今滅びようとしているんです。
そして、王都内部にも同様に裏切りがあったみたいです。そうでなければ、ここまで早く王都を囲う城壁が破られるはずがありません。そして、進入したユーステリア軍による蹂躙が始まったんです。
私達は、王都から逃げ出す時間すらありませんでした。王都の住民達もそれは同様です。
我が家は一応男爵の位を代々いただいています。そして、お父様は近衛騎士団に所属しています。
その為、我が家が賊に押し入られた今に至っても、お父様は戦場になっている城門からまだ戻って来てくれていません。いえ、判っています。城門が破られたという事は、恐らくお父様は倒されてしまったのでしょう。
わたし達は、我が家で働いてくれていたヴィンセント、サイアスといった王国軍を退役した後、うちで働いていた彼らに守られて地下の隠し部屋にじっと隠れています。運がよければ見つからずにこの戦争を遣り過す事ができればと思っていました。
でも、剣戟の音が聞こえ始めたという事は、この隠し部屋が見つかってしまったという事、そして、もうわたし達が助からない事を意味しています。
殺されるか、売られるか、どちらにしてもまともな人生はもう歩めないと思います。
「アリシア、ごめんなさいね」
お母様はわたしに謝ってくれます。
でも、お母様は何も悪くはありません。悪いのは、王国を裏切った人達です。
「お母様、覚悟はできています」
そして、わたしの言葉がまるで切っ掛けであるかのように、目の前で扉が打ち破られました。
「へ、やっとこお宝に辿り着いたってとこかよ」
血の付いた剣を片手に、ユーステリア軍の鎧を着た男達が壊れた扉から部屋へと入ってきます。
お母様が、わたしを庇うようにわたしの前に立ち塞がります。そして、手に持った短刀を構えて男達を威嚇します。でも、その顔は絶望に彩られていました。剣術すら習った事のない者が、敵うはず無い事はお母様も判っているからです。
「へへへ、逆らおうってか?大人しくしてれば優しくしてやるぜ?」
先頭に居る男の言葉に、後ろの男達が一斉に笑い出します。品の無い下品な笑い声です。
でも、私達を怯えさせるには充分な笑い声です。
「お父様・・・」
わたしは、無意識にお父様を呼びました。でも、お父様がここに現れてくれるわけではありません。
そして、わたしはお母様の背中にしがみ付いて、ただ成すすべも無く泣く事しかできませんでした。
「へへへ」
男達が、ついにわたし達を捕らえようと動き出したとき、突然、部屋の中に光が満ち溢れました。
「なんだ、魔法か!下がれ!」
男達は、とっさに部屋の外へと飛び出します。
私達も、あまりの眩しさに眼を瞑りました。そして、光が収まった後おそるおそる目を開けると、そこには一人の男の人が立っていました。
「誰?」
わたしは、無意識に問いかけました。
その人は、一瞬戸惑ったように周りを見回して、あたし達と目が合うと、ニッコリと笑いました。
「あの、ここは」
その人が何かを言いかけたとき、入り口から先ほどのユーステリア兵が入ってきました。
「なんだ、貴様!くそ!さっきのは転移陣かなんかあったのか?」
男達を見て、そして、私達を見た後、その男の人は何か呟きました。
「入って早々イベントか?」
わたしにはどういう意味かわかりません。それに、その男の人はあまり強そうでもありません。
でも、わたしは光に包まれて現れたその人が物語の中の勇者様に見えました。
「死ね!」
ユーステリア兵が、剣を向けてその人に切りかかりました。
「あ!」
わたしは思わず声を上げます。
でも、気がつくとユーステリア兵が剣を振り下ろす間もなく、後ろにいた者達を巻き込んで真後ろへと吹っ飛んでいきました。
「はぁ、吃驚させる割には弱いですね。初期イベントですかねぇ?」
また、何か呟きながらも扉をくぐって外へと出て行きます。
そして、わたしたちはただ、唖然としたままその後姿を見送っているだけでした。
その後、1時間ほど過ぎたでしょうか、お父様が数人の部下の人を引き連れて駆けつけてきてくれました。そして、街の中に数多くの戦士?の人達が現れ、そして、ユーステリア軍を撃退してくれた事をしりました。お父様達もまさに壊滅寸前の処で助かったそうです。
それが、後にこの国の王様になる秋津嶋陛下と、転移者と呼ばれる人達とのはじめての出会いでした。
そして、まだ10歳にしかならないわたしの、運命を決めた日でもありました。
◆◆◆
あのユーステリア軍侵攻からもう5年の月日が経ちました。
わたしは、今日から15歳になります。そして、それはついに成人を迎える事を意味しています。
「お父様、お母様、行ってまいります」
わたしは、玄関へと見送りにきてくれた両親に挨拶をしました。
成人を迎えた今日、あたしはイグリア王国登録の冒険者になることに決めました。近衛騎士団に所属しているお父様の後を追って、王国の騎士団へと入隊する事も考えました。でも、現在の騎士団は昔のギルドという単位に別れ、それぞれが独立採算制を用いています。
この為、よほどの実力や実績がないと騎士団への入隊が許可されることはありません。
5年前の戦争で、イグリア王国の旧貴族達は大幅に数を減らしました。そして、秋津嶋国王の即位以後、大幅な貴族制度改革が行われました。
この中の一つとして、貴族の子弟であっても実力のない者は騎士団へは入れなくなったのです。今では、王国の、特に王都に所属している4つの騎士団では8割近くが平民が占めるようになっています。
そして、王国の軍事に関する重要な役職は、転移者によって独占されてしまっています。
以前にあったの旧近衛騎士団はすでに解体されて、お父様も現在は転移者でもあるベイチェン団長の指揮するクマッタギルドに所属しています。ギルド名が一般にちょっとなんで第三ギルドにもかかわらず苦労してるみたいです、色々と。
でも、以前のように上位の役職には付けず、まだ若い部隊長の補佐役とされています。
きっと、悔しい思いをされているに違いありません。
だから、わたしは絶対に実力をつけて、転移者達を見返してやるんです。
転移者の殆どは元々冒険者だったという事です。彼らは、冒険者として魔物や犯罪者を倒しで強くなっていったそうです。
わたしは、その話を聞いて騎士養成学校に通わずに冒険者になる事を決めました。
あんなに若い転移者達が、ユーステリア軍をあっという間に撃退するくらい強いのですから、きっとあたしも5年後には彼らと同等の強さを身に着けているはずです。
わたしは、決意を新たにして、お父様達に再度挨拶をします。
「アリシア、お前にはこの5年の間に、わたしが教えれる一通りの技術は教えたつもりだ。だが、まだまだお前は未熟だ。くれぐれも無理をすることの無いように」
「アリシア、いつでも帰ってきてね。お父様の言うように決して無理をしないように」
「大丈夫です、決してシープドッグ家の名に恥じない騎士になって帰ってきます」
わたしは、心配そうに見つめる両親に、そう笑いかけて街中へと向かいました。
そして、逸る気持ちを抑えながら、冒険者登録所へと向かったのです。
◆◆◆
街の中央広場の横にある、真新しい建物の前に来ました。
そこは、3年ほど前に出来たばかりのイグリア王国冒険者省の建物です。
ここでは、イグリアに所属するすべての冒険者斡旋事務所の統括が行われています。かつては、冒険者という人たちが、個別に依頼や魔物の退治を行っていました。これを組織立ったものにしたのが冒険者省です。
そして、ここでは冒険者の実力をS,A,B,C,D,Eの6段階でランク付けされています。そして、Bランク以上になると騎士団への入隊資格が貰えます。
あと、なぜか転移者達は騎士団の事をギルドと呼んでいます。そして、ギルドに入団する事は大変名誉な事とされています。
わたしは、実際に目撃した事はないのですけど、各騎士団のトップクラスは伝説のドラゴンすら倒すことが出来るそうです。
箔をつけるにしてももう少し現実的な嘘を言えば良いのに。
わたしは、少し気後れをしながら冒険者省の中へと入りました。
すると、建物の中は外からは想像が付かないくらいの喧騒に包まれていました。
「おい、邪魔だ!入り口で突っ立ってるんじゃねぇ」
「あ、すいません」
わたしが、びっくりして咄嗟に謝罪をして道をあけます。すると、数人の冒険者と思われる人たちがドヤドヤと外へと出て行きました。
そして、その様子を眺めていると、今度は別の人達が同様に集まって外へと出て行きます。
だいたい、5人か6人で一つの集団を構成しているみたいです。
わたしは、冒険者登録の窓口が判らずにキョロキョロとしていると、突然真横から声を掛けられました。
「こんにちは、ここへは初めてかな?」
「あ、はい、登録に来ました」
わたしの返事がフロアーに響いた途端、今までガヤガヤとしていた音が一斉に止まり、周りの冒険者達が一斉にわたしを見ました。そして、明らかに値踏みをするような視線が注がれます。
「あ、え、う」
視線の圧力がわたしを押しつぶそうとしているようです。そして、無意識のうちにわたしは床へと座り込んでいました。
「こら!初心者さんを脅かすな!」
その女性が怒鳴ると、今までこちらを注視してた人達が一斉に手をパタパタと振りながら又、元のように会話に戻っていきました。
「ごめんね~、新人さんの値踏みをしただけだからね。あたしも最初同じことされたから」
そう言いながら、その人はケラケラ笑いました。すると、一番傍のテーブルに着いていた冒険者の人達が
「はっ、俺達以上の圧力で睨み返してきた奴が何言ってるんだか」
「なんか文句ある~?」
「いえいえ、なんにもありませんや」
そして、周りで一斉に笑い声が起きます。
わたしは、まだ床の上に座り込んだままの状態で、その様子を唖然としてみていました。
先ほどの雰囲気に対して、それ以上の圧力で睨み返すなんてわたしにはできません。
「あ、大丈夫?立てるかな?」
そう言って、わたしに手を差し伸べてくれます。その手を取って立ち上がりますが、まだ足がブルブルと振りえています。
「あそこが登録の受け付けだよ、さっさと済ましておいで」
そう言って受付の場所を教えてくれます。
「あ、ありがとうございます」
「どう致しまして」
笑いながら答えてくれるその女性の笑顔で、ようやくわたしは落ち着きを取り戻しました。
軽く会釈をして、受付へと向かいます。
そして、受付は思った以上に簡単に終わってしまいました。
名前、出身地、性別、そして、希望職種を申し込み用紙へと記入するだけです。
登録証は一時間もあれば出来るそうで、わたしは受付傍の椅子へと座りました。
そして、何気なく先ほどの女性を目で追うと、その女性は別の受付で何やら話し込んでいるようです。
その会話が少し聞こえてきました。
「ハルカのせいでさ、ブラウンウルフがぜんぜんいなかったんだよね、おかげですっごく苦労してさ」
「それはお疲れ様です。でも、期限ぎりぎりですよ?もう少し早く持ってきていただければ少しは上乗せできたんですが」
「え~ちょっとは色つけてよ、最近あんまり美味しい討伐系の依頼ってないからさぁ」
「無理です、規定は規定ですから。所で、どなたかを迎えに行かれたのでは?無事にお会いできたのですか?」
「うん、出来たのは出来たんだけど、残念ながら振られちゃったのよね~」
「あら、新設とはいえギルドへの加入を断る人なんているんですね」
「まぁキュアリーちゃんだからねぇ」
え?新設のギルド?そういえばお父様が何かそのような事を話されていた気がします。つい最近、新に来訪者が現れてギルドを結成したと!もしかして、あの女性はそのギルドの関係者なのでしょうか?
新設のギルドであれば、もしかしたら入団出来るかもしれない。わたしの頭の中に、そんな思いがよぎりました。
そして、わたしが思い切って再度その女性に声を掛けようとした時、3名の冒険者が女性の方に向かいました。
「すいません、新設のギルドの方でしょうか?」
「うん、そうだよ?推定淑女の者だけど、何か用?」
「「「御願いします、わたし達を入団させてください」」」
その女性は、面白そうな顔をして、その冒険者達を見ています。わたしは、出遅れてしまってその様子を見ているだけです。そして、それはこの冒険者省にいるほかの冒険者達も同様です。みんな興味深々な様子で眺めています。
「う~~ん、それじゃ、とりあえず試験をしてみましょうか。ロザリー訓練場空いてる?」
「2番なら今丁度空いた所です」
「オッケー、じゃぁ2番に移動しようか」
そう言うと、女性と、冒険者3名はそのまま裏手にある訓練場へと移動していきます。
そして、わたしや、他の冒険者達は訓練場が見学できる観戦用のテラスへと移動しました。
わたしが、第二訓練場を見ることの出来る場所へと来ると、訓練場ではすでに準備は終わっているようでした。
女性は、訓練用の片手剣を持っています。そして、冒険者の3名はそれぞれ片手剣、両手剣、そして、杖を手にして立っています。
何か、話をしているようでしたが、その後、それぞれ思い思いに武器を構えました。
杖の人が杖を上に掲げます。そして、その人を守るように前の二人が防御の姿勢をとりました。
視線を、女性の方へと向けると、まるで相手が何をするのか見極めようとするかのようにゆっくりと前に歩き始めています。
そして、杖から火の矢が3個も現れ、一斉に女性へと飛びました。わたしは、急いで女性へと視線を向けますが、そこには誰もいませんでした。そして、慌てて視線を冒険者へと向けると、そこには倒れた3人の冒険者とその傍らに立つ女性がいました。
「え?何があったの?」
わたしは無意識に声をだしていたようです。すると、
「ファイアーアローを剣で打ち消して、そのまま3人をまとめて打ち倒したんだな」
吃驚して後ろを見ると、とても大きな男の人がわたしの後ろに立っていました。
「まったく、これだけギャラリーがいる所で派手な事を」
その男の人は、そう呟くと観覧席から帰っていきました。
ファイアーアローを打ち消した・・・・そんな事ができるんだ・・・
わたしは、訓練場から帰っていく女性をみながら、ただその姿に驚きと、憧れをもって見つめていました。
そして、わたしも必ずあの女性の様になりたいと思いました。
受け付けのフロアーへ戻ると、そこにはあの女性と、先ほどの男性が何か笑いながら話しています。
先ほどの冒険者の3人の人も、何か真剣な表情で話を聞いています。
そして、その後冒険者3人を残して、二人はフロアーから出て行きました。
「おう、残念だったな」
「まだまだ修行が必要なようです」
近くから掛けられた声に、その冒険者のリーダーみたいな人が返事をするのが聞こえました。
入団はできなかったみたいです。でも、その顔はなにかすっきりとした顔をしています。
わたしは、その様子ですら、羨ましく思えて彼らを見ています。
「アリシア・シープドッグ様、登録証ができました」
その時、受け付けから名前を呼ばれました。
わたしは、急いで登録証を受け取ります。
「お待たせしました。これが登録証になります。まず、ご説明いたしますと、本カードは紛失されますと、再発行に銀貨1枚が必要となります。又、冒険者省においてこの記録装置にカードを翳していただくと、前に登録された実績などが上書きされます。この為、もしカードを紛失した場合の再発行では、その登録されたデーター移行の功績、経験値などはカウントされない為ご注意ください。このカード自体には魔法が掛かっています。この為、所持者個人のみ使用可能となります。そして、所持者の戦闘記録や功績が自動的に経験値として記録されます。基本的に冒険者省でしか経験値の加算が出来ません。この為、もし依頼などを終了した場合は必ず冒険者省又は、出張所へとデーター更新しにきてください。それ以外の注意事項はこの冊子に記載されていますのでご確認願います。何かご質問はありますか?」
わたしは、事前に調べていた内容と差異が無いことに安心しながら、特に質問がない旨を伝えました。
そして、その後依頼の受注の仕方を説明してもらい、初めて依頼の掲示板を眺めています。そして、困惑して立ち尽くしました。
依頼は、自分のランクまでしか請けれないのよね?でも、Eランクって採取や配達とかしかないんだけど。それも、この王都周辺のものしかないわ。
わたしは、その事を受付の女性に相談します。
「はい、Eランクでは基本的にその都市周辺の採取関係がメインになります。でも、これは重要な事です。まだ慣れていない冒険者を無駄に危険に晒さない事。それと、採取で御願いする物はポーションの材料などです。そして、これがある為に安定したポーションの供給が出来るんです。又、採取にしても、そこでどんな獣や魔物に遭遇するかわかりません。ですから、油断していると命を落とす可能性だってあるんですよ?毎年Eランクで冒険者を終えられる方は多数います。自分に適性が無いことを覚られたり、怪我をされたり、そして亡くなられる方もいます。ですから、油断せず、慎重に御願いします」
わたしは、その言葉に自分の不明を恥じました。
そして、初めての依頼を請けて採集可能な場所へと向かいました。
ちなみに、冒険へ向かう準備は家を出るときに済ましています!
説明がすっごく多い出だしになりました。
一応、異界への扉を読んでいなくても問題ない内容にしていきます。
両方読んでいただいていると、より面白くなる内容になるといいな。
ちなみに、異界への扉の終了後にこちらの話へと繋がる予定です。