表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

傭兵×少女×スナイパー 

作者: 霧影

南米、熱帯雨林奥地―

木々が生い茂り、道と言う道がない場所に銃声が鳴り響いていた

木をなぎ倒しながら進む多脚戦車とそれに同伴する武装した重装備の兵士それと―

それらにヒットアンドアウェイを繰り返し兵士達を翻弄する二人の武装した男と女

「ウルフ3、スモークを」

「了解」

カチッ、安全ピンを引き多脚戦車の少し前に投げた、多脚戦車が投擲ポイントに到着した

その刹那、起爆し多脚戦車が煙に包まれる、それと同時に暗視ゴーグルを起動させた

男が素早く敵兵を麻酔狙撃銃で無力化、それと同時に女が多脚戦車の砲身に乗った

女が対物狙撃銃をコックピットに構えた、そして警告を発した

「警告する、直ちに戦車を停止し降参せよ、繰り返す、直ちに戦車を停止し降参せよ―」

敵はすぐに降参せず砲身を回転させ振り落とそうとした、女はその場から飛び降りた

それをどう確認したか不明だがすぐに反撃を開始した

「ウルフ1、捕獲対象だがパイロットを狙撃してくれ・・・・出来るよな?隊長」

『当たり前だ!私を誰だと思っている!すぐに操縦士狙撃するから離脱しろよな!』

通信とはいえ怒鳴られては耳が痛くなる、頼むと毎回怒鳴られる、もう慣れてしまった

離脱しろと言われたが、すぐにP90を構え敵戦車に銃弾を撃ち込む

敵の砲身からガトリング砲から弾丸が高速発射された、ガトリング砲には複数の砲身が

リング状に配置され銃身を回転させることで連続して給弾・装填・発射・排莢のサイクルが

進行する構造により小銃器の何倍の速度で強力な弾丸を撃てる

『ウルフ3!ターゲットが木に隠れ狙えない!誘導できるか?』

「ウルフ3、了解ウルフ2・・・・・誘導ポイントに敵を誘導するぞ」

「確認した誘導を開始する」

射撃をやめ、大胆かつ無謀な誘導を始めた、それは誘導ポイントまで走るというものだ

大胆な方法だったため敵戦車は砲身を急いで狼に向けるがすでに視界から消えていた

赤外線モードに変更し、狼を探す

「なんのつもりだ・・・・ならこちらがさらに優勢になるか」

足が四つある脚部により凹凸(おうとつ)をモノともせず木々をなぎ倒しながら狼にせまる

それをトラップとは知らずに、ガトリング砲を狼に発射するが当たらない

                    ☆

「司令部!援軍を要請します!傭兵の襲撃にあいもうもちません!」

・・・・・・

『司令部了解、すぐにそちらにヘリと兵士を送る、それまで持ちこたえろ」







操縦士は珍しく聞きのよい司令部にすこし疑問をもつが今は目の前のものに集中する

センサーが感知した、なにかが飛んできたのだ、空中でピンがはずれ地面に落下した

その刹那

まばゆい閃光により視覚、キーン耳鳴りにより聴覚がやられ、されに平衡感覚も失い

脚部の操縦ミスにより脚部が破損、そのまま転倒し、砲身の地面に刺さり

無力化されてしまった、操縦士は転倒時に頭を打ち気絶していた

                    ☆

『なんだ終わったのか・・・・・ウルフ2、ウルフ3!上空より敵ヘリを確認!機影は3!』

遠くからヘリのプロペラ音が聞こえてきた、狼はすぐに盾となる物を探しそこに隠れた

だんだん近くなり、風圧により木々が揺れる、ヘリが降下しホバリングを始めた

そのヘリからロープが下ろされ同時に四人がホイスト降下を始めた、一機終わると

またヘリが近づいてきた、降下が完了すると、ヘリは離脱ししだいに見えなくなった

「確認、ウルフ1に援護要請」

『援護要請確認!全員一発で終わらせてやる!』

トォン、援護による狙撃だ、さっそく敵兵が一人やられた、人が死んだが仕事だ、仕方ない

としか言えない、そうれしか理由がない

狼たちはP90による射撃を開始、敵兵もアサルトライフルで反撃してくる

後ろからは心強い援護射撃、数分もせずに敵兵は撤退していった

『ウルフ2、ウルフ3、目標の戦車を起動しろ、今回はそれで依頼主まで届けるからな』

「了解」

ブォン・・・・ウィィィン、多脚戦車が再起動、気絶から目覚めたようだ、やっかいだ

「ウルフ1、機体に穴をあけるようだがやってくれ」

『言われずとも当てて目見せる!』

いつもとおりの隊長さんだな、すると、カンッ、鉄に何かが当たったような音がし多脚戦車

はふらふらとし始め最後にはバランスを崩しそのまま動かなくなった

狼の一人が多脚戦車に近づき、ハッチを探し始めた

もう一人は周辺の警戒

『こちらウルフ4、ヘリの修理が間に合ったからすぐそっちに向かうよ、なるべく見つ

からないようにするから安心してねー』

いまのがまだ十代の少女ヘリのパイロットというのだからいろいろ問題だ、隊長もだ

この部隊の平均年齢が10~20ぐらい、低年齢の理由は不明

てか十代でヘリ操縦ができるのはいったい・・・・

「機体が完全にロックされてる・・・・・解除不能、機体回収は必要か」

なにかあれば鹵獲防止のための緊急ロックだろう、準備がいいところだな



『ウルフ2!援軍を確認した準備しとけよな!』

遠くからプレぺラ音が聞こえ始めた、狼たちは戦闘態勢に移った

敵のヘリから降下が始める前から、狙撃銃により狙撃が始まった、あ、一機落ちた

「ウルフ1、仕事を奪うなよ、一機も来ないぞ」

対物狙撃銃を使用してるわけではなく、ボルトアクション方式の通常狙撃銃

これで十代の腕なのだから、すごい、ヘリを三機落とした・・・・というかパイロットを

撃ちぬいたのだ、防弾ガラス、仕事しろ

『聞こえるかい?どうやら攻撃ヘリがいっぱいいてとてもじゃないけど天才でもむりだ

よぉ~』

天才ね・・・そうだけど、どうやら回収に来れないようだ、だったらこの戦車を起動して

・・・・・ってうごかないんだった

あきらめかける狼たち

『ウルフ2、依頼主から任務変更があった対象データ回収後、破壊だ・・・早くやれよ

な!見たい番組見逃すだろうが!』

最後の・・・・まだ十代の少女ってことなのだろうな、こいうところは可愛いんだがな

「ウルフ3聞こえたろデータ回収だ」

「すでに完了した、C4を設置したから早く脱出するぞ」

仕事早い凛々しいお方だ、殆ど仕事を奪われる男、気付いたひとは気付いただろう

男はこの部隊でたった一人、あとは女ってわけ、ハーレムじゃないか

「・・・・・・データ回収完了、送信も完了・・・・・対象に爆発物設置完了、ウルフ2離脱

するぞ」

「了解」

狼たちはその場から走り始めた

                    ☆

「任務完了・・・・・和輝達は・・・・まいいか」

『罰ゲームでしばらく和輝を放っておくんだっけ?』

和輝が強調されている、この依頼の来る前日に行った「ババ抜き」にて負けた和輝を

いつか罰ゲームするからな、と宣言、いまその罰ゲームが行われようとしている

「それじゃ脱出ポイントにシャリアと合流して向かうぞ」

『りょーかい!待ってねるね~』

どうやらすでにヘリを飛ばしてるようだ、プロペラ音等が聞こえてくる、先ほどの攻撃ヘ

リのことは嘘

シュンっ!、一発の弾丸が 横かすめる、頬から血が滲みでる

「みつけたぞ!」


アサルトライフルにより射撃により身動きが出来なくなった                  

「ロクな装備もなく中距離射撃戦は無理だな・・・・・ここは逃げるか」

脇のホルスターからグロック17を取り出し、その場から離れるが、すぐに敵兵の捜索隊

に見つかり銃撃を受ける、木にや枯れ木に隠れるがすぐに追い出される

このままでは殺されるかつかまって・・・・拷問?

今まで遠距離による射撃だったため、恐怖はなかったが、死が近いとなるとやはり怖くな

る、早く何とかしなければ

「あー、シャリアさん?今どの辺?どこでもいいからすぐ来て!」

『安心を今すぐに敵を排除します』

いたって冷静なシャリアさん、しかし今すぐってまさか・・・・

バババン!銃声が響く、さっきから響きまくっているが今のは違うタイプの銃器

「ぐあぁ」と三人が断末魔

「新たな敵か!?」

周りを見回すがそこには何もいなかった、周りではなく上からなのだから

「貴方方の目は節穴ですか?」

さらにバババン!三点バースト、三発の弾丸を速射、安定した命中率のため愛用者もいる

とか、さらに三発、アクロバットのように上から現れたシャリアさん

「助かったよ!でも和輝は?」

「無事だと思います、心配なのであえれば目標ポイントに急ぎヘリから援護しましょう」

罰ゲームだけど死なれては困る、それに追ってが来ないとも限らないので二人は

急いでその場からヘリの待つポイントまで向かった

                         ☆

「いたぞ!逃がすな!」

途切れることない銃声、弾幕で反撃すらできない、枯れ木に身を潜めていたがヘリによる

探索だろう、今も空からヘリのプロペラ音が聞こえる

「これは覚悟したらいいだろな、ああ短い人生だったな・・・・」

絶えることなく響く銃声、それもだんだんと近づいてくるのがわかる、こいつじゃ死ぬな

ふと隊長の一言が脳裏浮かぶ「死ぬな」初仕事の時に言われた一言、忘れはしないが

流石に死にそうな状態

「覚悟はできた、最後に行くぞ!」

激しい弾幕の中銃器だけを木の上にだし発砲、狙いなど定めずばらまくようにに射撃

敵もそれを察知、弾幕がとぎれとぎれになった、それを機に身体を乗り出し攻撃しはじめ




る、一対多の射撃戦が始まった、もちろん勝機などない

「通信してみるか・・・・・こちらウルフ聞こえるか?聞こえたら返事をくれ」

カチッ、返事を待つ、まさか見捨てられたのか?なんかしたかな・・・・

そのようなことがないか和輝は過去を振り返るがそのようなことはない、断言できる

『聞こえるぞー、目標回収しないといけないからもう少し待っててねー』

あの多脚戦車だろうな、どうやって運ぶんだ?釣り上げるのか?もつのかな

あと今の子は彩音、名字は不明「この名字嫌い」、くわしくは後で・・・まさか

「まさかあのトランプゲームの罰ゲームか?シャリアさんが急にいなくなったわけだ!」

なおも続く銃撃、何人かは撤退または射殺、最初は罪悪感にみまわれたが今は慣れた

慣れたくないことだ、それより罰ゲームがひどい、死んだら恨んでやる

「ああ!もうどうにでもなりやがれぇぇ!」

そう叫び、ろくに照準を合わせずに打ち始めた、それが牽制となり敵の攻撃が収まってき

た、それをチャンスとその場から移動、敵がよく見える場所に移動した、助かったのか?

それから数分後、よく持ったほうだろう

敵も弾が切れたのだろうな、いつしか銃声が消えていた

「弾がない、無駄撃ちしすぎたな、これは怒られだろうな、彩音に・・・取り分減るなぁ・・・」

追手がいなくなり少しは落ちつけるが同時に落ち込む、落ちつながり、なんちゃって

                   ☆

「この虫は試作機だろうね、気持ち悪い設計だから」

理由が適当、でもほかにも理由があるんだろうね、さっきの多脚戦車の近くと言うより目

の前、パイロットはいない、逃げたか、連れて帰られたか、どちらにせよ居ない、無人

「隊長、データの収集が完了しました、ウルフ2の援護にまいります」

「そうだね、死んでいたら骨だけ拾ってきて」

「了解、しかし内臓や皮膚をはがすのですか?」

ビシッ!親指をたてる、もし死んでいたらR-18だろうな、と内心でつぶやく、つぶ

やいてないけどいや、つぶやいた?

ふと腕時計をみる、時刻は見たい番組を確実に見逃した、深いため息をつく

「でわ」

風のように去って行った、別の言葉でいうならば素早く去って行っただ

「彩音、この兵器、なんの試作機に見える?」

「二足歩行兵器」

そいつはロマンだと言おうとしたがその前に爆発音が響きわたるそして物凄い衝撃波

方向はシャリアと和輝のいる方向だった、真黒な煙が空を目指し上がっている

それ見た二人は絶句した、戦闘機ミサイル以上の破壊力がなんの予兆もなくだ

「なぁ隊長さん、急いだほうがよさそうだよ?」




無言で頷き、彩音と隊長はヘリに無駄な動き一つせず乗り込み起動させた・・・・

                       ☆

プロペラ音をバックにいまだに黒煙が立ち上る和輝とシャリアのいると思われる場所

赤外線スコープで熱探知するがよく見えず和輝達をみつけれられない

『こちらウルフ2!なんだ今の爆発は!』

それは和輝の声だった、安堵の声が機内から聞こえる、黒煙の中からさらに爆発

すると―――

ウアォォォン!!、異様なマシンボイス味方を変えれば狼の遠吠え

「なんじゃい!」

『とっとと帰ろうぜ!現在地をそっちに送信する早く来てくれ!シャリアがやられた!』

ピピッピピッPDAに詳細な位置情報が受信された、PDAってのは携帯情報端末

それを確認した彩音はヘリを急旋回それでバランスをくずす隊長

「ちょもうちょっと慎重にやってよね!」

崩した際腰を打ったところさすりながら抗議するがそれは流される

するとズガガガ!黒煙の中から砲弾が機関銃のように飛んできた、冗談じゃない

しかし砲弾のスピードは遅く彩音の腕なら軽くよけられる

ヘリの横を通りすぎていくはずの砲弾が・・・


       爆せた―


爆発により期待が激しく揺れる、警告音が鳴り響く

さらにズガガガ!これは空中炸裂弾(エアバースト)の大型タイプ、XM25 IAWSだけじゃないとは

「狙われているの!?距離を離してもやられるなんて・・・」

「サイズはだいたいわかった、狙い撃つ」

ヘリに標準装備となっているM16A2にライフルスコープと改造によりフォアグリップをつけ

たもの、改造したのは和輝、フルオート、セミオート、三点バーストの切り替え可能

バババン、バババン、ヘリのドアを豪快にあけそこから身を乗り出し後ろから接近する

空中炸裂弾(エアバースト)を追撃する

「目標ポイントに到着した、隊長!回収を」

「了解・・・・・和輝!つかまれ!」

返事し、インカム通し和輝達に伝え、和輝とシャリアは下ろされた梯子につかまる

その姿は逃げてい行く怪盗達さながらだった、さらにマシンボイスの遠吠え

これは仕事

ただ仕事をこなす、金さえあれば働く戦争屋それが傭兵

彼らに戦う意味はただ金のため




初めての投稿です

次からこの作品の連載をしたいと思ってます!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ