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甘い生活

作者: 蒲公英

あなたの細い指と甘い声は僕の枷だ

白い腕に絡めとられて

僕はもうどこへも行けない


あなたの部屋はいつも少し暖房が効きすぎで

外に木枯しが吹いていても雪が降っていても

身につけているものは軽い部屋着一枚

あなたはいつも少しだけ酔っていて

低くブルースを口ずさむ

古いメロディ

――彼が好きだった歌を覚えてしまった

それが本当のことなのか

あなたの好きな嘘なのか

囁くくちびるからは何もわからない溜息


雪の降り出した夜

途方に暮れて悲しく歩いた道で

――ひとりなら一緒にいらっしゃい

やわらかな声を僕に寄越した

――好きなだけ一緒に居ていいわ


あなたの長い髪や赤いくちびるを

幾度となく確認する

――出て行きたくなったら行っていいのよ

僕はここにずっと

あなたに囚われたままずっと


あなたの白い指先が触れるたびに

僕は喜びの溜息を漏らす













にゃああああん!

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― 新着の感想 ―
[一言] 最初の詩が素敵に書かれていればいるほど、ミスリードも生きてきますし、主の魅力も浮き彫りになりますね。 二重に楽しめる作品だと思います。
2010/10/17 16:10 退会済み
管理
[一言] 面白かったです。よければ私の小説も評価していただけると幸いです。矢立丈二。
[良い点] ばっちりミスリードしました。   [気になる点]  特にないですが、恋人同士であるような表現とは別のものを入れてみてもいいように思いました。  食事とか排泄とかに関するところです。でもそ…
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