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あとがき〜「元猫が勇者に転生、でもレベルは1のままで魔王を倒してアイドルデビューしたにゃ」を書いて

 今回、この長編小説『元猫が勇者に転生、でもレベルは1のままで魔王を倒してアイドルデビューしたにゃ』を書くきっかけになったのは、

実は私自身、ライトノベルというジャンルをほとんど読んだことがなかった、というところから始まります。


それでも「なろう系」「異世界転生」「無双」といったキーワードは何となく耳にしていましたし、

ラノベ原作のアニメをいくつか観て、「こういう世界観が今の主流なんだな」と感じていました。


ですが、今でも続いているこのラノベブームを見ていて、

「そろそろこの流れも一段落してもいいのでは?」という素朴な疑問が浮かび、

そこから生まれたのがこの作品です。





主人公のミャウコは、もともと野良猫として生きていたキャラクターです。

ある日、事故で命を落とし、異世界に転生――しかも勇者として生きることに。

そして、なぜか転生先ではセクシーなバディを持ち、

“セクシーポーズ”や“セクシーダンス”で敵を惑わせたり、異世界へ強制転送したり、果ては死に至らせたりと、

とんでもない能力を手に入れてしまいます。


しかし、このままだとチート能力すぎて物語が破綻してしまう。

そこで一度、「主人公を弱くする」方向で考えました。

でも、“レベル1なのに弱くする”のも何か違う……そもそも強さのベクトルが違うのでどうしたものかと悩んでいたとき、

ふと頭に浮かんだのが『仮面ライダーブラックRX』と『ファイナルファンタジーX-2』でした。


特にFFX-2の“ドレスアップシステム”からヒントを得て、

変身によって能力が変化する仕組みを考えつきました。

最終的に採用したのは




「ナイトモード」


「ブラック・クイーン」


「支配者モード」


「マイクロビキニモード」


「大人モード」



中でもナイトモードは特にお気に入りです。

敵味方が死力を尽くして戦う最中に、まるで場違いなセリフを放つ――

そんな“異物感”が面白いと思ったんです。




「本日はご指名ありがとうございます」

「お会計は〇〇になります」

「もう少し遊んでいかれてもよろしいのに」

「わたし、ヘネシーよりリシャールのほうが好きなんです」




……そんな台詞が、敵への攻撃になる――


しかも攻撃の仕方も独特で面白い。

このアイデアを思いついた瞬間は、自分でもかなり笑いました。





物語自体は“勇者が魔王を倒す”という王道構成ですが、

「なぜ魔王は倒されるのか?」

「魔王の役目とは何なのか?」

「なぜ倒されるのに世界を支配しているのか?」

といった疑問を掘り下げていくうちに、

“魔王よりも上の存在”を登場させることになりました。


もしかしたら、この構図は現実世界にも通じる部分があるかもしれません。





キャラクターの背景や葛藤を考える作業は、とても楽しく、

書きながら自分でも発見の多い作品になりました。

もしよければ、本編を読んでいただけると嬉しいです。


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