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第2章:パーティ結成! でも、なんかズレてるニャ?

 ふにゃぁ~! 朝日が眩しいニャ!



 ガロ村の冒険者詰所の二階、ミャウコの部屋。窓から差し込む朝日を浴びて、ベッドの上で猫のように丸まってた私が大きく伸びをする。お尻フリフリ。…でも、胸が重すぎるニャ! このボンッキュッボンなグラマラスボディ、慣れないよぉ!


「ニャ…昨日、ゴブリン砦を10秒で壊滅させたっけ…雌豹ポーズで全部解決したけど…」


 ふと、鏡に映る金髪碧眼のセクシー勇者(私)をチラ見。ニャ!? 本当に私、勇者で合ってるの?  魚市場でツナ缶狙ってた三毛猫のミャウコの方が気楽だったニャ……。


 そんな疑問を吹き飛ばすように、扉がドン!と開いた。


「ミャウコ、支度できてるか? 今日から正式に“討伐隊”として動くぞ!」


 現れたのは、金髪短髪のイケメン剣士ガレン。青い目がキリッと光り、戦士らしい鎧が朝日にキラキラ。…でも、私の寝巻き(ほぼ透けシャツ)にチラッと視線がズレてるの、バレバレだニャ! 顔、ちょっと赤いぞ?


「ニャフフ、おはようガレン。朝からガチガチね? 鎧、寝るときも着てた?」


「が、ガチガチじゃねぇ! いや、その…任務の話だ! 早く着替えろ!」


 ガレンの顔がトマトみたいに真っ赤。慌てて剣を握る手がプルプル。ニャハ、なんか可愛いニャ! でも、昨日より必死な感じ…何か隠してる?





■カオスすぎるパーティ、結成!

 数分後、詰所の地下の作戦室。石壁に囲まれた薄暗い部屋に、木製の机と地図、魔法ランプがチラチラ光ってる。なんかラノベっぽい雰囲気…でも、壁に貼られた「勇者ミャウコ公式ポスター」(非公式)が、胸揺れ強調でやたら目立つ。もうこんなものが?! 誰だ、これ作ったの!?


 ガレンが咳払いして、重々しく告げる。



「改めて紹介する。俺たちの討伐隊の仲間だ」



 ドアの奥から、鮮やかないロングのコートに中は割りと軽装なスタイル。上はピチっとしたトップスで胸が強調されていて結構大きい。魔法使いのルナ、19歳。エメラルド色の瞳がギラッと光り、私を頭から爪先までガン見。…特に胸元で2秒停止。ニャ、嫉妬の視線、ぷんぷん!


「……あんたが“勇者”?レベル1で、そのグラビア体型で?昨日はまぐれでしょ?」


 ルナの言葉、氷より冷たいニャ! 私の幻影の尻尾(ピコピコ動く)を軽く叩かれ、思わず「フシャー!」と威嚇。猫魂が疼くニャ!


「ルナ、無礼だぞ! ミャウコは正式な勇者だ!」


 ガレンがフォローするけど、ルナはフンッと鼻を鳴らす。


「事実でしょ?あたし、胸が大きいだけのバカ……その、過剰なボディには厳しいの! 魔法学校で学んだ私の魔術と比べたら、猫のポーズなんて……!」


 ニャ?魔法学校?なんかコンプレックスがチラ見え。ルナの瞳、キツいけどちょっと寂しそう。……猫の勘、ビンビンだニャ。それに巨乳なのはあたしだけじゃないにゃ。


 そこに、不気味な笑みが響く。


「フフフ……ルナ殿、怒りの魔力チャージ、実に尊い!だが、ミャウコ様の神性には敵わぬ!」


 ドアがバン!と開き、3人目が登場。黒髪メガネの僧侶テオ、片手に「ミャウコ聖典」(自作ノート)を持ち、ページには私の雌豹ポーズのスケッチがビッシリ。……いつの間に?……めっちゃ上手いけど、気持ち悪いニャ!ちょっと悪寒が走ったにゃ。


「これは昨夜の“戦闘開始ポーズ”、そしてこれが“垂直美尻撃”! ミャウコ様の輝きは、まさに神の顕現!」


 カァーン!


 ルナの魔力入りスリッパがテオの顔に炸裂。テオ、壁に叩きつけられつつ「神の試練……!」と昇天。即蘇生で復活。やばい奴すぎるニャ!


「黙れ、変態僧侶! あんたのスケッチ、村の闇市で高値で売られてるわよ!」


「な、なんですって!? 私の聖典が…不届き者に!?」


 ガレンが頭を抱える。「……なんで俺の討伐隊、こんなカオスなんだ……」


 ニャハ!このパーティ、すでに予定調和ぶっ壊してる感じ!でも、なんか楽しそうニャ!


 任務開始!でも、なんか怪しい?


 机の上に広げられた地図には、南の森林地帯が描かれてる。魔王軍の物資集積所、らしい。ガレンがキリッと説明。


「今日の任務は偵察だ。魔王軍の兵力、物資の規模を確認する。本格戦闘は避け、情報収集が優先だ」


「ニャッハ!任せてニャ!スニーキング・セクシースタイルで潜入するニャ!」


「それ絶対目立つからやめろ!普通に隠れろ!」


 ルナが呆れ顔で突っ込み、テオが「潜入ポーズも神聖!」とメモを取る。…このパーティ、まともなのガレンだけ?


 村を出る前、広場で村人たちが手を振る。「ミャウコ様、頑張って!」「でも、報酬は王都に9割持ってかれるんだよね……」「魔王軍の襲撃、最近やたらタイミングいいよな……まるで予定されたみたいに……」


 ニャ?また変な空気。猫の勘が「何かおかしいニャ」と囁くけど、魚10トンの報酬のため、気にしないニャ!





■森林地帯、カオスな偵察!


 南の森林地帯、鬱蒼とした木々の奥。魔王軍の物資集積所は、木製の柵と監視塔に囲まれた要塞。ゴブリンやオークが荷物を運び、妙に整然としてる。……ニャ?なんか、襲撃用の物資ってより、商売の倉庫っぽい?


 ガレンが囁く。「隠れて偵察だ。敵の数を数え、物資の種類を確認しろ」


ルナが魔法で気配を隠し、テオが「ミャウコ様の加護を!」と祈祷。……効果あるのか、それ? 私は木の陰で猫のように身を低くし、尻尾をフリフリ。


「ニャハ、潜入開始ニャ!」


 ……と思った瞬間、木の枝が私のシャツに引っかかり、ビリッ! 胸元がパックリ開く。ニャ!? この服、ゼノスの趣味最悪!


 その瞬間、監視塔のゴブリンが「!?」と硬直。鼻血を噴き、塔から転落。ドーン!と音が響き、敵が一斉にこっちを向く。


「バカ!何やってるの!?」ルナが真っ赤になって叫ぶ。


「ニャ、事故ニャ!でも、こうなったら――雌豹ポーズ・ステルスバージョン!」


胸を突き出し、ヒップを軽く振り、猫耳カチューシャをピコピコ。背後にキラキラの星エフェクトがチラつく。……ステルス、できてないニャ!


 時間が止まる。ゴブリンがハート目で倒れ、オークが「ミャウコ様……!」と白旗を振る。 ……でも、物資の木箱に「王都納品済」の刻印。ニャ!?魔王軍が王国に物資売ってる!?


 味方もヤバい。ガレンが「……心が……乱れる……」と剣を握り潰し、ルナが「敵も味方もダメージ!?何このポーズ!?」と魔法暴発で髪ボサボサ。テオは「神の潜入ポーズ!」と10回昇天、自動蘇生で復活しまくり。


「ニャハ、偵察完了! 敵、全部気絶したニャ!」


 ガレンが叫ぶ。「偵察じゃなくて壊滅だ! これ、報告どうするんだ!?」


 ルナが地図にメモを取りながらボソッと。「…でも、この物資、王都に送られてるって…何か変よね」


 テオが聖典にスケッチしつつ、「ミャウコ様の輝きが、真実を暴く…!」


 ニャ?なんか、魔王軍と王国の関係、怪しいニャ?





■夜、ゼノスの不穏な再登場

 村に戻ると、村人たちが拍手喝采。「ミャウコ様、またやった!」「でも、王都が報酬ほとんど持ってくんだよね……」「魔王軍の物資、実は王都の貴族が買い取ってるって噂……」


 ニャ!? また変な情報! 魚10トンはどこニャ!?


 宿屋のベッドで寝る私の夢に、ゼノスが再び登場。背景に「売上ランキング1位」の幻影がキラキラ。胡散臭さマックスニャ!


「ミャウコ、汝の行動は物語を乱す。だが、それでいい…いや、それが必要だ。この世界、誰かが“予定調和”を操り、利益を得ている。魔王は……単なる駒かもしれぬ」


「ニャ?何それ、めんどくさいニャ! キャットタワーとツナ缶、ちゃんとくれるよね!?」


「報酬は必ず。だが、汝の“魅了”は世界のルールを壊す。勇者として……いや、勇者を超える何かとして、進め」


ゼノス、意味深に消えた。ニャー、なんか裏がありそう! でも、私は魚と寝床があればいいニャ!


目標:1000億ゴールドと100階キャットタワー!


方法:雌豹ポーズで全部解決!


でも、この世界、なんかズレてる…? パーティ結成、予測不能な旅の始まりニャ!








➡3章へつづく






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