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平民となった元王女は、全属性魔術を頼りに生き残る。

王女様…ここでお別れです。この森を抜ければユアステルダーム王国に行けます。生きていればまた会えます!どうか生き残って…お幸せになってください……


ホワリクス王国の第3王女ミコイェリア▪️サアーダ▪️ホワリクスは7歳になった夏のある日、モーテリヌ国の侵略により家族を殺され、乳母に連れられ城から逃げた…


この深い森を7歳の少女が一人で抜けることなどほぼ不可能だろう。乳母であったエリスも分かってはいたが他の王族が殺された今、生き残る道は他国への亡命だけだった…姫さまには光魔法の使い手だ。もしかしたら神の導きにより生き残れるかもしれないと願ったのだ。


魔王の森、修羅の森とも称される、一度入れば最後。二度と出られないと言われている森だ。森には魔物がおり、方向感覚を狂わす霧が立ち込め、大きな草や木が行く手を阻む。ミコイェリアは自分を見てため息をつく…ドレスに長いシルバーの髪が膝まで伸び、食料も武器ひとつない。


はぁ。生き残りたいけど絶望的じゃない?叩かれながら学んだ王女教育なんてなんの意味もないわ…どんな時でも慌てず冷静。淑女の鏡となれの精神くらいかしら?ちょっと現実逃避してみる。

とりあえず森に入る準備をしましょうか。全身に光魔法で防御結界をまとわせる。ドレスは山も登れるように長袖長ズボンに変化させる。ブーツも山登ミコイェリアの周りにり用のしっかりしたものを。髪はショートカットにばっさり。追っ手が来てもバレないように色も変えておくか、平民にいちばん多い茶髪かな。

武器は…辺りを見回し声をかける。助けて欲しいんだけど。武器になりそうな素材ってあるかしら?声をかけると小さな光たちがどこからともなく集まって大きな岩を照らす。手をかざしイメージをする…短剣と1メートルほどの剣が出来た。今度は木に手をかけ、腰に付ける鞘とベルトを用意した。収納魔法でポケットのひとつをマジックバックにして不要なもの入れておくことにする。

小さな光達はミコイェリアのまわりをくるくると飛んで語りかけてくる。「他にお手伝いない?」「遊ぼ?」「お腹すいてない?」

それじゃぁ何か食べるものはあるかしら?

光たちは「分かったぁー!」と山の奥に消えていく。

光たちの正体は精霊の子供たちだ、普通の人たちには見えないし声も聞こえない。ホワリクス王国は精霊王に守られし国であった。精霊が見えなくても国民は精霊を信じ敬って生きていた。精霊に愛されるごく一部の者が精霊を見ることが出来る。王族、貴族、平民関係なくまれに現れる能力だ。ミコイェリアは特別力が強く話をしたりお願いを聞いてもらうことが出来た。

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