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第3話 次期魔王を決めるバトルロイヤル!?

具体的なイメージは書かないので、あなたの考える幼女とミステリアスお姉さんを思い浮かべてください。

 総司は地面に埋まっている刃となっていた右腕を元の形に戻して引き抜いて身体の自由を取り戻す。肩に手を乗せていたクレマチスもそれを見て肩から手を離した。


「落ち着いたようだね。」しかし死体を見ると再びフラッシュバックするのか下を見れておらず臭いもするので口で呼吸をして嗅がないようにしていた。それに気が付いたのかクレマチスがある助言をする。「忘れたいのなら、君の力で()()を地面に埋めると良い。」「……。」そうすれば立ち直り先に進めるのだが、同時に証拠隠滅しているような罪悪感を感じて躊躇(ちゅうちょ)し、直ぐには実行出来なかった。


「……土葬(どそう)です。ごめんなさい。」自らで手を下した仏様を地面に沈めるイメージをして、周りの血溜まりと共に地面深くまで沈めた。地面に手を当てているので合掌は出来なかったが代わりに心の中で深く懺悔していた。


手を大地から話すと手を合わせて20秒ほど合掌したが、(まぶた)を閉じた暗闇の中、1つの嫌な現実を嗅ぎ取ってしまう。目を開くなり横で興味深そうに眺めていたクレマチスに話しかける。「…そうだ。顔の布を取っていいか?血の臭いがまだ。」「出来ればそのままが良かったけど仕方ないね。取っていいよ。」クレマチスの許可を得られたので顔の布を取って折り畳んでいると、「……あれ?ワンピースが全く汚れてない!?」顔の布より遥かに返り血を浴びて汚れたはずの服が奇妙な事に()()()()()であった。


「フフッ。そのワンピースも君の一部なのかもね。」クレマチスは自身の推察を伝えるが、同時にそれを聞いた総司は恐らく嫌がるだろうとも予想した。


「そうか〜だからさっき身体にも不快感が〜、ってオレ今全裸って事か!?うへぇ〜。…まぁ魔物つってたし違和感はないのか?」まだ幼い美少女が常にありのままの姿というのは流石に不味いので、仮に服を変化させる時の事を考え服の下を一度確認してみる。


「ちょっと失礼して……。!!………なるほど。()()()。」見た目だけはしっかり人に似せているらしく機能は無いが再現されていた。「そういや君はずっと裸足だが痛くないのかい?」「そういえば裸足か!足裏が硬化してるのか痛くないから忘れてた!!…イメージすれば靴の形になるかな。」可愛らしい服が思い付かなかったので幼少期に履いていたスニーカーをイメージすると、それをまるで履いているような形に足が変化した。


「多少硬くなったけどけど感覚はちゃんとあるな…これで衣装も変化させれるのがわかった。ところで!」現状いろいろと謎だらけである事を再認識したので今起きている事と、先程言われた残酷な台詞の事を詳しく聞きたくなったので質問する。


「さっきの台詞、どういう事だ!オレが魔物スレイヤーをさせられる理由を教えてくれ!」落ち着いた事で強い口調を取り戻しいつも通りの心構えで問い詰める。


「室内で君の身体、『サラ』は魔王軍の元幹部と言ったね。実は敗北したサラ以外の幹部もみんな()()()なんだよ。何故だかわかるかい?」「……う〜〜ん。難しい…。リストラかストライキ?」現実味のある会社員らしい回答しかできなかった。


「フフッ。魔王軍は企業じゃないんだから。正解発表すると、実は現魔王軍は解散したんだ。当主たる魔王『()()()』が勇者パーティーに討たれたからね。」クレマチスは笑みを浮かべながら()()()()()をした。


「…えっ!?魔王死んだの!?確かにそれは元幹部呼びになるか…。」魔王が既に死んでしまったのは驚きを通り越してもはやギャグのように感じられた。それ故かアッサリとその事実を飲み込んで次の疑問を聞く事に意識を向けた。


「もしかしてオレが転生したのと魔王が死んだ事は関係があるのか?」「フフッ、当たりだ。魔王が死んだこのタイミングでサラを(よみが)らせる事が必要だったんだ。」クレマチスはあまり言いたくないのか一度間を置いた。


「何故だ!」真実を追求する総司の強い意思を感じたので、()()()()()()()()()()()()と観念したクレマチスは口を開いた。「()()だ。ギャンブル、賭け事だよ。」


「…そんな事でオレを!」詳しい説明はまだされていないがロクな理由ではないだろうと怒りの念がこみ上げてきて、一度殴らないと気が済まないので近づいてビンタしようとする。


鉄線(テッセン)。」クレマチスが咄嗟かつ冷静にそう呟くと、地面から針金が『ボコオッ』と飛び出してきて総司の身体全身を隙間なく縛って閉じ込めた!「くっ!このー!!」先程と同じく腕を剣にして切るも少し削れたくらいであった。「なっ!もう地道に削っていくしかないか!」


両腕ともを刃に変えて何度か同じ所に大きく刃を当てて削って出口を作ろうとするも、しばらくすると針金が動いて削った場所がバラバラになり出口を作る作戦は振り出しに戻った。


「クソッ!()()()()()!!」悔しさから吠える事しか出来ない総司に向けて届くよう少し声を大きくして話を続ける。「まだ話の途中だよ!その賭けとは、元魔王軍幹部の参加する次期魔王選抜抗争、()()()()()()()()で君が勝利し魔王になる事だ!」


次期魔王選抜抗争(コープスフラワー)!?なんだそれは!?」馴染みの無い単語だったので聞いても理解出来ない。「通称「コフラ」!魔王軍幹部を担っていた事への贖罪に元味方同士で自らの部下と陣営を組んで殺し合う!最後に残ったたったひとりの幹部は、褒美として次の魔王になる為の力が与えられるのさ!!」高らかにそう言い放った!


「!?何故最後の1人は見逃されるんだ!」「幹部が全滅しても魔王がいずれ何処かで誕生するからだよ!それなら能力と顔が割れている者が魔王になった方が良いと思わないかい!?」「……生かされてるって事か!!」「そう!!この世界はね!魔物の素材が欲しい人間と、人間を支配したい魔物が居て成り立ってるんだよ!!」


「…この世界のルールはよーく理解出来た。お前が死んだはずのサラを穴馬を穴馬にして大勝ちしたいって事もな。」つまるところ、クレマチスはコフラの参加者(元幹部)の中の()()()()()()()()()()()で本来いないので余程の博打撃ちしか賭けないサラを甦らせて優勝させ、高倍率の配当金をいただくという算段なようだ。

キーワードや人物名は植物から取っているのですが、とてつもない数があるので適当に書いたのに似た名前があったと言うのが偶に起きます。ナレ死から適当に考えた「シナレ」も「シナレンギョウ」と若干被っていましたし。また花言葉も「期待、無駄な抵抗」なのでなんとなくイメージに合っているという奇跡が。シナレ以外は基本花言葉から花の名前を選んでいく予定です。

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