7話.初仕事
遅くなりました。
箱の中身の装備を確認すると、イヤホン型の無線とアーマーの応急パーツ、外付けする戦闘用のアーマーが入っていた。
箱の中身を確認した後にベッドで横になっているといつの間にか朝になっていた。
「仕事か」
支給された装備と無線を身につけ、ユリィの飛行艇がある整備場に向かった。
整備場に入ると離陸準備が出来ている青を基調とした飛行艇が目の前にあった。
「TO4様お話は伺っております、他のメンバーの方も準備ができておりますが出発なさいますか?」
「頼む」
「畏まりました、ブリッジへご案内します」
飛行艇の側面の扉からハシゴで登り、ブリッジへ向かった。
「よぉ、お前がメンバーだったか」
ブリッジにはグラートと全身白のアーマーで謎のヘルメットを被っている人がいる。
「その子が噂の子?」
「そうだ、一緒にユリィさんのところに行ったんだ」
「ふーん」
「その人は誰?」
「こいつはTA3のミッシャだ、仲良くしてやってくれ」
「馴れ合いはする気がない、早く仕事を終わらせよう」
「そうは言ってもな、お互いの武器や戦い方を話さないと支障が出るだろう」
「はぁー、武器は両剣で主に前衛から中衛を担当してる、これでいい?」
「お前なぁー、そんな端的な報告じゃなくてもっとなんかあるだろ、まぁいい、俺は主に刀を使っているが装甲ミサイルも装備している、前衛に出て戦うタイプだな、君はなんの武器なんだ?」
「大剣を使う事になった、まだ初仕事だから戦い方はわからない」
「初仕事で戦闘任務に出されたのか、協会も人手不足だからって酷いことするぜ」
「こんな素人と仕事はリスクが高すぎるわ、今すぐに別の人を派遣するべきだわ」
「とは言ってもユリィさんの飛行艇を動かしたとなると引き返す事はもう無理だ、現場に着いてもTO4には下がってもらってもらうしかないだろ」
「はぁー、本当にめんどくさいわね、いいあんた余計なことせず後ろで大人しく見てなさい、協会には後で文句言わないと」
話をしているとクルーの人があと1分で現場の上空に着くと言われ3人は準備を始めた。
「いいか?、まずパラシュートを付けて降下するら降下中俺の合図で地上の施設周辺に煙幕を撒く、煙幕を撒いた付近から50m離れた地点に着地したら施設に向かって違法メクターの制圧と施設のデータの収集を行う、これが今回の仕事だ」
「内容はわかってるけど今回はサポーターがいないから情報収集できないわよ」
「それは大丈夫だ、今回はTO4がいるからサポーターは要らない」
「ふーん、わかった」
話終わるとグラートが飛行艇の床のハッチを開けた。
「今から危険な事もある、自分の命を大切にな」
「わかってるわ」
「わかった」
ハッチから降下すると白いコンクリートの施設が真下にあった。
「今だ、やれ」
グラートの合図で煙幕を投げると地上に白い煙が広がった。
「西方向に65m程度移動しながら降下して着地しろ、着地したらミッシャは前衛、TO4は後衛、俺も前衛で移動する」
パラシュートで着地したらミッシャとグラートは素早くパラシュートを外しフォーメーションで移動を始めたので、私すぐに後ろから付いて行った。
「あそこが入口か、見張りは4人か、俺が右の2人をやる、ミッシャは左の2人を頼んだ」
ミッシャは頷き、グラートとミッシャは武器のエネルギーを展開して違法メクターを制圧した。
「殺したの?」
「足の接合部を切って、動けなくしただけだ」
制圧した後に施設の中に入ろうとしたらドアがロックされた。
「協会のメクターだな」
ツギハギのシルバーのアーマーのメクターが施設の上から話しかけてきた。
「降伏して武器を捨て逃げるか、ここで死ぬか選べ」
周りには30人程度の敵が集結して囲まれていた。
「無線で連絡しろ」
「無駄だ、無線を妨害している、そんな対策もせずに待ち構えているはずがないだろ」
「どうする?」
「戦闘準備、全メクターの制圧を行う」
全員が頷き武器のエネルギーを展開した。
「くそ、相手のメクターはほとんど銃か、近接しかいないこちらは不利だ、2人とも俺の後ろに来い」
グラートの後ろに来るとグラートはミサイルのエネルギーを溜めて発射した、ミサイルがメクターに命中するとメクターは一時的にに動かなくなり、相手は5人しか動ける人が居なくなった。
「さすがは協会が派遣した奴なだけあるな」
シルバーアーマーのメクターが上から降りてきた。
「面白い、私の名はTA4のザギラスだ」
ザギラスはチェーンの武器にエネルギーを展開した。
「他の奴らは片付けた、あとはお前だけだ」
「面白いな貴様ら、だが強い者は私だけではない、レヴィ来い」
地面が揺れて地面がひび割れてきた所から青髪の槍を持った少女が出てきた。
「誰の相手をすればいいの?」
「レヴィ貴様はそこの両剣と大剣の相手をしろ」
「うん」
レヴィはこちらに全速力で向かってきた。
「なんて速さ、これはあなたの能力値は?」
「4」
レヴィは高速の突きでミッシャに攻撃を打ち込んでいるがミッシャも両剣で攻撃を捌いている。
「この速度のままじゃジリ貧で負ける」
ミッシャは攻撃を捌いているが捌ききれず左足パーツが破壊された。
「クソ、このままじゃ負ける」
「じゃあ、これで終わり」
レヴィは槍でミッシャの頭を突き刺そうとした時。
「え?、なんで?」
レヴィの槍を私は大剣で弾いた。
「あなた強い」
「このまま制圧する」
レヴィは突き技を繰り出してきたが私はそれを全て防いだ。
「強いけど本気を出せば倒せる」
「こっちも本気を出す」
レヴィの突き技はさらに速度を増して攻撃してきた。
「この速さに着いて来れるかな」
「何よこの戦い、こんなに能力レベルに差があるとこんなにも違うものなの?!」
ミッシャはレヴィとTO4の戦いを見ることしかできなかった。
「私も本気を出す」
私は普通の大剣を直してユリィに開発された大剣に持ち直しエネルギーを展開した。
「武器を変えただけで勝てるなんて思わない事」
レヴィは攻撃を仕掛けてきたがユリィの大剣で槍を弾いたらレヴィの槍は焼き溶けた。
「これはなんて火力、こんなものあってはならない」
私はレヴィを拘束してグラートの援護に向かった。
「TO4もう1人を制圧したのか、よくやった、実はかなり分が悪くてな1人じゃどうにもならなかったんだ」
「引いていい、ここは引き受ける」
グラートは頷いて後ろへ引きアーマーの応急処置を始めた。
「少女よ、貴様は何故戦う?」
「自分を知るために私は戦い続け、進み続ける」
「面白いな、では本気でやる」
「私も本気で」
私はユリィの大剣のエネルギーを展開した。
ザギラスはチェーンでこちらに不規則な攻撃をむけてきた。
「その剣凄まじいエネルギーだな」
私は体剣でチェーンを切り、武器を破壊した。
「降参しろ」
「無理だ、儂を止めるにはここで殺すしかない」
「グラートどうする?」
「両足と両腕を切り落とし、飛行艇の牢へ運べばいい」
レヴィとザギラスは飛行艇の牢へと運ばれ、その後施設を調べたがデータは何も残っていなかった。
眠い