4話1つ目のロック解除
勉強しないと
2時前になったので地下4階の研修室に向かった。
メクターコードを入力して、中に入るとメカールが待っていた。
「次は何の研修をするの?」
「ツギハメイカーノケンシュウヲシマスノデソコニアルキホンブキノマニュアルをミテツクッテクダサイ」
「わかった」
メイカー研修作成マニュアル
武器は100年以上前の大型のロボットの素材を解体した物を使用して武器を作成、強化している。
共鳴者やメクターが使用する武器である、基本武器は主に10種類あり、大剣、両剣、刀、槍、ナックル、盾、銃、チェーン、斧、装甲ミサイル
が基本武器となっています。
武器は基本的に武器の基本の型を作り、型の周りにエネルギーを固体化させた物を纏わせて攻撃します。
武器を作る際は2つの機動エネルギーを使用して作成します。使用するエネルギーには攻撃用の機動エネルギーと制御用エネルギーがあります。攻撃用エネルギーは型の周りに纏わせるエネルギーである。制御用エネルギーは攻撃用エネルギーを調整する為のエネルギーである。
2つのエネルギーを使用する理由は武器作成が発達していない時代攻撃用エネルギーだけを使った武器が主流だった。だが制御用のエネルギーがない場合は攻撃用エネルギーが垂れ流しになり、エネルギーの燃費も悪く出力が大きくなりすぎてしまい使用者の命を奪う事もあった事から、武器には制御用エネルギーを付ける事が法律で義務付けられる事になった。
「大体の事は分かったけど作り方は本当にこれ通り?」
「ソウデスガナニカオカシイデスカ?」
「これでいいならいいけど」
正直この作り方は小型のプラモデルを作るのと同じ難易度とそうそう変わらないけどこれに適正いるのかと思いながらも1時間で10種類の基本武器を作った。
「全部できたけど、これでいいの?」
「ダイジョウブデス、ツギハブキニマリョクケイサンヲオコナッテクダサイ」
「出力計算?」
「マニュアルノツギノページヲミテクダサイ」
マニュアルの次のページを見ると、メイカー適正が高いほど演算能力が高くなるらしく武器に演算機能を接続して、攻撃エネルギーと制御エネルギーの比率を計算して、暴発や出力不足にならないようにするらしい。
「やってみるか」
試しに大剣に演算機能を接続してみると5分程度でエネルギー比率を調整できた。
ちなみにメカールにレベル5のメイカーはどのくらいでできるか聞いてみたら数秒程でエネルギー比率を調整できるらしい。
エネルギー比率の調整は50分程度で終わり、全ての武器は合格規定を満たしていた事からメイカーの研修も合格した。
「ゴウカクオメデトウゴザイマス、アタッカーノケンシュウハキョウオコナイマスカ?」
「そうさせてもらうよ」
アタッカー研修のマニュアルを読んでみると
基本武器10種のうちいずれかの内4種類以上の武器で研修用ロボットを破壊したら合格らしい。
「まずは大剣を使ってみるか」
大剣を握り、エネルギーを展開すると目の前が真っ白になった。
-君は1つ目の記憶を思い出した。戦う意志を持ったのか、もしくは運良く落ちている武器拾ったのか、どちらにせよ君は武器のエネルギーを展開すると基本武器の戦闘方法の記憶ロックが外れるようになっていたんだ、君には7つの記憶がロックされている、あと6つの記憶を思い出す事祈ろう。-
「なんだ今のは」
私を作った人はこの記憶を一番最初にこの記憶を思い出す事を知っていたのか、それともこの記憶を思い出さないと他の記憶を思い出せないのか、わからない事が多いな。
「ドウカシマシタカ」
「いやなんでもない」
「ソウデスカナラヨイノデスガ、デハイマカラシケンヲハジメマス」
「相手も同じ大剣なのか」
身長は170cmぐらいの人型ロボットでコチラを睨んでいる。
「メクタートキョウメイシャノジャクテンヲサイゲンシテコノロボットハサクセイサレテイマス、ゴウカクジョウケンハドコデモヨイノデパーツヲハカイスルコトデス」
「もう始めていいのか?」
「ハイ」
ロボット目掛けて全速力で走り、剣を横振りしようとしたがロボットは防御せず、私の足に突き技をしようとしてきた。
「なに!?」
どうすればいいか分からずにいると本能的にロボットの剣を横振りで弾いた。
「体が戦い方を覚えているような気がする」
剣を弾かれたロボットは弾かれた剣で斜めに大振りで振ってきたが私は体が覚えている方法でロボットの剣を受け流し、ガラ空きの胴体に突き技をしてロボットの動力破壊した。
「オメデトウゴザイマス、タイケンのケンシュウハゴウカクデス、スコシキニナルノデスガセンサイナタタカイカタヲスルノデスネ」
「繊細な戦い方?」
疑問に思いながら私は10種類の武器の研修を思い出した記憶の戦闘スタイルを活用して合格した。
勉強やりたくねぇー