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 ある日の放課後、学年一の美少女に話しかけられた。

 少女の名は桃瀬恋。この学園で知らぬ者がいないほどの有名人だ。

 スポーツ万能で成績優秀。温厚な性格から老若男女を問わず多くの人に慕われ、最近ではアイドル事務所のプロデューサーにスカウトされたとかで何かと話題の人物。

 さて、そんな美少女が冴えない陰キャの自分に何の用だろう。

 いつも周囲に人がいる桃瀬とは話したことがなければ、接点もない。むしろ存在を認知されていたこと自体驚きだった。


「急にごめんなさい。わたし、どうしても教えてほしいことがあって……」


 しかし、彼女の表情を見れば只事ではないことだけは理解できた。

 頬は紅潮し、汗もかいている。緊張からか両拳を握り締め、少し震えていた。

 まさか今から告白でもされるのではあるまいな。

 内心でそんな予想を立て、即座に否定する。そんなことはありえない。

 噂で耳にした桃瀬の好みのタイプは「優しくて頼りがいのある男性」らしい。それは自分とは真逆の人間像だ。

 しかし、告白でないならこのシチュエーションは何だ。宣戦布告か。

 何故だか嫌な予感がする。これ以上は聞くべきではないと本能が訴えている。

 全部無視して家に帰りたい。

 さりとて、人望厚い美少女にそんな無体な真似をできるはずもなく。

 結局、黙って続きを促したのだが――


「あのね」


 ――それは、最悪の結果を招くことになる。


「辰川くんの好きな女の子のタイプって、どんな子ですか?」


 その日、私は学年一の美少女が恋敵となった。

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