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もふもふ騎士団 on the bed

俺は目を開けるとベッドの上にいた⋯⋯。


いつの間にか寝ていたらしい⋯⋯。


俺は何気なく左を見た。


「わっ!!!!!!!!」


俺は驚き思わず声を上げた。

なぜなら、すぐ左隣でリノが寝ていたからだ。


俺は上半身を起こし考えた。


(えっ! リノと何かあった!?⋯⋯っていうわけじゃないよな⋯⋯だってもふもふたちもベッドの上で寝てるわけだし⋯⋯えーっと、たしか俺たちは、あれから街の宿屋へ舞い戻ってから『旅に行っちゃう? もちろん行っちゃおうぜ!いやっほ〜いパーティー』をしてたよな⋯⋯)


「そっか、そのままみんな寝ちゃったんだな⋯⋯」


俺はそう言いながら視線をもふもふたちからリノへ戻した。


「しっかしリノっていつ見ても可愛いな⋯⋯ひょっとして世界で1番可愛いんじゃないか?」


俺はそう言いながらリノに惹きつけられるようにリノに上から覆い被さるように顔を少しずつ近づけていった。


その時突然リノの目が開いた。


俺は一瞬ビクッとしたあとリノから体を離した。


「あっ。えっと⋯⋯リノおはよう」


俺がそう言うとリノは上半身を起こしながら言った。


「おはよう? 窓から見える感じだと夕方くらいだと思うけど⋯⋯ねぇルキ、それより今何してたの? ぶつぶつ独り言言ってたようだけど」


「独り言って⋯⋯えっ? 何だよ、リノ起きてたのかよ⋯⋯あっ! リノっていつから起きてた?」


「さぁ、いつからかしら。うふふ」


俺は急に顔が熱くなるのを感じながら自然と右手で自分の頭を触った。


「ん?⋯⋯」


(何かが手の中にある⋯⋯)


俺はその手の中にある物を見るため、それをつかみ、そのまま手を前方に出した⋯⋯。


「あっ! ルキ、ありがとう!!」


それは美しい一輪の真っ赤な花であった。


「えっ? ああ⋯⋯うん」


俺の手からその美しい一輪の真っ赤な花を受け取ったリノは微笑んだ。


「わぁー! キレイなお花⋯⋯⋯⋯って、これナデシコさんじゃないの!!!!」


「えっ、ナデシコさん? あっ! ほんとだ! でもどうして?」


「は? それはこっちのセリフよ」


「だ、だよね⋯⋯」


その時寝ていたと思っていたもふもふうさぎのキラが急に起き上がった。


「ルキちゃん、それ私の魔法だよー、えっへん」


「そうなのか? キラすごいぞ!!⋯⋯っじゃねーよ。どうしてナデシコさんがここにいるんだよ」


「えー、ナデシコちゃんは、マブダチだからだよー」


「いや、答えになっとらんだろが⋯⋯ていうかマブダチってなんだよ」


「マブダチっていうのは親友っていうことだよー」


「知ってるよ! そうじゃなくて何でナデシコさんとマブダチなのかを聞いてるんだよ!」


突然キラがリノの胸に飛び込んだ。


「リノちゃん、ルキちゃんがいじめるのー」


「は? 俺いじめてねーし」


「ちょっとルキ! もっとキラに優しく聞いてあげなさいよ」


「えっ。ああ、分かったよ⋯⋯キ、キラちゃん⋯⋯ソレデナデシコサンハナゼココニイルノカナァ?」


「うん、それがね、帰る時、洞窟の中でナデシコちゃんとマブダチになったんだけどね。ナデシコちゃんが街に行きたいって言ったから連れてきちゃったの」



「は? 一体どんなコミュニケーション能力してんだよ! あの短い間にマブダチになれるなんてさ」


俺の言葉に、すかさずリノが叫んだ。


「ルキ!! 言いかた!!!!」


「分かってるって」


その時突然ナデシコさんに顔と手と足が現れた。


「あれ? もう着いたのかな⋯⋯あっ、リノ様じゃないですか。ごきげんよう」


「ご、ごきげんよう。あの⋯⋯ナデシコさんはどうしてここに?」


突然ナデシコさんは、リノの手からベッドに飛び降りた。


「わたくしが街へ来た理由ですか?」


「そう」


「わたくしお酒好きじゃないですかー」


「えっ、知らないけど⋯⋯」


「⋯⋯それでわたくし門番の仕事が終わったら街へ出て一杯ひっかけようかなって思っておりましたのですけれど、ルキ様たちが戻っていらした時、キラさんにその事を話したら一緒に街に来ないかと誘われまして⋯⋯そうしようかなと言ったあとはいつの間にか寝てたようで、今にいたるのでございます」


「そうだったのね」


リノが返事をしたところで俺はナデシコさんに尋ねた。


「あの、ちょっと確認なんだけどナデシコさんはキラとはマブダチなの?」


「ええ、マブダチです!!!!」


「マジですか!!!! キラうたがってごめんな」


「べーだ!!!!」


俺は舌を出しぷりぷりしているもふもふうさぎのキラを無視しながらリノの方を向いた。


「ならこれから冒険者ギルドに飲みに行こうぜ! たしか冒険者ギルドに併設された酒場あったろ?」


突然ぷりぷりしていたはずのもふもふうさぎのキラの表情が、にこやかになるのが見えた。


「わーい! さっかば! さっかば! さっかば!⋯⋯」


「いや、キラはジュースな」


「分かったわ、じゃあ、奥の部屋で準備してくるから待ってて」


リノはタバサの体を揺すりタバサを起こしたあとタバサとキラを連れ奥の部屋へ入っていった。


それを見た俺は視線をベッドに戻し、気持ち良さそうに寝ているもふもふ熊のクレオンともふもふ犬のライラプスの体を同時に揺すったのであった⋯⋯。


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