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俺と私の交換日誌×東方project  作者: 凪桜
幻想郷へ
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1章act2 始まる幻想郷の旅

こんばんはおはようございますこんにちは

1章act2になります。

「さぁ龍太さん準備はいいですか」

「ああいいぞ」

妖夢は刀を抜く。

俺はぎゅっと両手にグローブを嵌めて杖は、いやまだ杖はいいか。


弾幕バトルにしましょうということだったが実は最近弾幕バトルが不安定らしく野良試合だ。

今回はどちらかが負けと思ったら負けという試合だ。

「いざ尋常に」

「勝負!」

両者同時に動いた。

「いきます!

人符「現世斬」ッ!!」

妖夢は踏み込み切り払い?いや切り抜けだ!。俺はすんででかわした。

「よ、避けられた?!」

俺は拳をそのまま振るう。

刀と拳は金属がぶつかる過擦音が響く。

光の玉をだし一つの図形になり一本の片手剣に姿を変えた。

「ペルセウスの剣」

「それが龍太さんの能力…」

「魔法だけどな。あとこれはその一つだ」

俺は光を星座に変えて武器にした。俺の魔法は光の玉ではあるのだが実は違う。星の力。星座の力を使う魔法だ。

幅が広すぎるあまりなかなか難しい魔法だが覚醒前と比べて威力出力は高くなった。

俺と妖夢の剣がぶつかりあう。

覚醒前の魔法だって使える。

重力を使い妖夢に圧力をかける。

「くぅ!断命剣「瞑想斬」!!!」

妖夢の刀からエネルギー状に刀身が伸びて勢いに任せて振り抜かれる。

「うぉ」

刀身が伸びてきた。

重力弾で刀身をずらし回避する。

「まだまだいきます!」

妖夢は一気に詰めてきた。

詰めてきたところを俺は足払いをした。

体勢を崩したところに空いた拳を叩きこんだ。

「っぅ…簡単にはいきませんね」

簡単には、か。

俺は妖夢の戦い方に疑問を覚えた。技の精度とかはいい。けどなぜか妖夢の動きと技が噛み合ってないような…。


………。あまりこういうこと言いたくないんだけど。でもいつか彼女のためになるかもしれない。


「……なぁ」

「?。どうしました?」

「妖夢、それが全力か?」

「え?はい?そうですが…」

「それが全力なら妖夢の師匠…いや、お爺さんは」

「…?」


「その程度だったんだな」


「…は?」


俺達のやりとりにカオルは無言。幽々子は「これは…」と呟いた。

「聞いたよ。君のお爺さんのこと。行方を眩ましたって。…中途半端な剣を教えていなくなって、無責任だと思わなかったのか?」

「……」

「だから、その程度なんだな」

「……」

「………」

「…けせ……」

「??」


「その言葉を取り消せッ!!」


瞬間、異常な速度で距離を詰めてきた。

再び足払いを試みる。だが妖夢は瞬発力でそれを避けてもう一本の刀を抜いた。

「 断迷剣「迷津慈航斬」!!」

至近距離で刀身の伸びた薙ぎ払いがせまる。

さっきとは違い刀の速度も動きも段違いだ。

「私を侮辱するならいい!でもお爺様を侮辱するのならこの白楼剣と楼観剣の塵に変えてやる!!!」

そこからはさらに精度と速度の上がった剣技が飛んで来きた。

「はぁっ!!!!」

妖夢の雄叫びと気合いの一撃により俺は初めて体勢を崩された。

「これで終わりです!!」

刀が振り抜かれる。

パシッ!!という音が響く。

「なっ!?」

振り抜かれた刀を俺は白刃取りで渾身の一撃を防いだ。

「くっ!?まだ!!」

再びもう一本の刀が振り抜かれる。

この攻撃は少し不味いと感じた。

その時、

「そこまでよ」

振り抜かれようとした刀に飛んできた扇子が妖夢の手に当たり刀を落とした。

「二人とも暴れすぎよ」

「な…止めないでください!今この無礼者を」

「止めるわよ。練習の決闘なのに、本気で殺しに斬りかかるほうが無礼者より質が悪いわ」

「ですが、この者はお爺様を」

「私達とこの人は違うのよ。私達が妖忌と過ごした時間は違うし、何よりこの人は一緒に過ごしたこともないんだからどう思うかは自由じゃないの」

「ですが…」

「はぁ。とりあえず二人とも中に戻りなさい」

「…わかった」

「わかりました」


~~


「それで龍太、貴方いったいどういうつもりだったのかしら?」

「…そのままの意味だ。思ったから口に出したんだ」

「この…っ。やっぱり斬る!」

「こら妖夢~」

「……うぐぐぐ」

「困った人ね~。そういえば二人はこれからどうするの?」

「わたし達は外に出ようかなって。出口を探そうかなって考えてるよ」

「そう。それなら博麗神社に向かうといいわね」

「博麗神社?」

「そこなら外に出ることができるかもしれないからね。ただちょっと距離があるから…。…あ、そうだ妖夢。二人にお弁当作りなさい」

「え?な、なんでですか」

「いいじゃない。それとも夕飯一緒に食べてもらってく?」

「う、それは」

なんか露骨に嫌そうな顔をされた。

「夕飯を作るよりお弁当は簡単なんだから、ほーら」

「……。はぁ。わかりましたよ」

妖夢は立ち上がり部屋から出ていった。

「…はぁ」と俺。

「それで龍太、貴方いったいどういうつもりだったの?」

「そうだよ龍太くん、なんであんな絶対怒ること言ったの?」

「いや俺は」

「誤魔化してもダメよ。最初に出会った時に私言ったじゃない。あなた達の人柄を見たって。だから少しは把握してるつもりなんだけど…」

俺は黙りカオルを見た。

カオルもまた口を開く。

「傷つけたくせになんでか龍太くんが傷ついた顔してるから。下手な嘘もつけてない。みんなで一緒にやった人狼ゲームだって龍太くんだけ必ず負けてたし。ああいうのは龍太くんは弱いよねぇ。こういう言葉の駆け引きもだけど」

「ちょカオル!?」

「でもそれは優しいからだね龍太くんが」

「…あーうーあー…」

返す言葉もないとはこのことだ。カオルに言われて妖夢のためとはいえ傷つけてしまった。でも胸の痛みが和らいだ気がした。

俺を理解してくれるだけでも嬉しいものだ。


「あらあら。私はお邪魔かしら?」

「「だ、大丈夫です!!」」

「ふふふ。仲がいいわね。ということで、どうしてか聞かせてくれない?」

二人は俺の言葉を待ってくれた。

俺はゆっくり口を開いた。

「妖夢は、お爺さんとは違うからな」

「??」

「??」

「妖夢は強い。すごく強い。でも今のままじゃ師匠であるお爺さんを越えることはできないと思ったんだ。何よりお爺さんと妖夢が同じことをできるとは限らないだろ?」

「それはどうして?」とカオル。

「目標と同じことをしていたらいつまでも越えることはできないからだよ」

「…もしかして貴方、妖夢に独自の剣術を編み出させるために?」

「まぁそうだな。まさかでも殺されかけるとは思わなかったけどな…」

「それはしょうがないわね」

「そうだな…。でも妖夢もきっと気づいてくれたはずだ。今のままじゃダメだって」

「そうだね。妖夢ちゃんはきっともっと強くなるよ」

「カオルが言うなら間違いないな。あー今さら謝っても許してはもらえないだろうな。言い過ぎにもほどがあっただろうし」

カオルは苦笑した。なぜか幽々子も小さく笑っていた。

「え?なんで二人で笑ってるんだ?」

幽々子は「ごめんなさいね」と言ってから

「なんでかしらね」と笑った。


~~


「………」

これは俺が知らない話だ。

この時、俺だけ気付いてなかった。

幽々子とカオルと俺の会話を妖夢は部屋の廊下で聞いていたことを。


~~~


「あぁ空気が美味しいなぁ」

「だねぇ」

「そうねぇ、私もここの空気は好きよ」

「そういえば幽々子や妖夢の周りにいるのってお化けかなにかなのか?」

「お化け?惜しいわね。これは半霊よ」

「半霊?」

「そう。私は浄土の人だからね。妖夢は半霊と半人だから。白玉楼は死者の魂が次の転生を待つ場所だから。私はそれを管理するのが役目なのよ」

「なるほどな~」

「ほんとにあまり驚かないのね」

「慣れだな」

「慣れだね」


そこに妖夢がやってきた。

「お弁当の準備できました」

「おぉ…ありがとう」

「!。い、いえ…、あ、あなたのためじゃないです。幽々子様に命令されたからですし、あとカオルさんのついでです」

「お、おう…」

溢れでる全力のついで感にちょっとショックだった俺。

妖夢は庭の手入れがあるので失礼します。と言って去っていった。

「それじゃわたし達はこれで」

「えぇ。またもし来る機会があったらいつでも来ていいからね」

「うん」

「わかった」

「あ、そうだ。地図渡しておくわね」

「ほんとに何から何までありがとう」

「どういたしまして。

あと、カラスには気を付けてね」

「「カラス?」」

「そうカラス。あれはめんどくさいかもしれないから」

「??。わかったよ」

「よし、出発だな」

「うん。また久しぶりの二人で冒険だね」

「ほんとだな。ここから始まるのか。よし行こうか」

「うん!」

俺達は手を振る幽々子に手を振り返しながら姿が見えなくなるまで振った。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

1章act2でした。

物語も本格的に始まりました。

次回は1章act3となります。

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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