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俺と私の交換日誌×東方project  作者: 凪桜
星憑き達
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7章act5 夏の雨

こんばんは

ゆっくりとですが進んでいます。

「ったく。大丈夫かよ」

「あぁ悪いな」

「いいけどな。というか頑丈な奴だ龍太」

俺は紫の攻撃に意識を失ってしまい、途中魔理沙におぶられて目が覚めた。

「なんでだ?」

「紫の攻撃を耐えて生きてる奴、人間でもあまりいないぜ」

「そうか」

「だからきっと皆お前に期待してるんだな。そこはちょっとわかる気がするぜ」

「??」

「っと…雨だ龍太」

「雨…?ほんとだ」

俺と魔理沙は空を見上げると曇った空から雨が降ってきていた。


幻想郷に来てから初めての雨。


「…夏だから梅雨もあけたし…もう今年は降らないんじゃないかと私は思ってたんだが」

「通り雨かな?」

「わからん。でも斜め降りじゃないからしばらくは降るさ。さぁ行こう」

「あぁ」

幻想郷の雨は俺達の世界と違い雨粒は大きく霧がすごかった。

しかし魔理沙には普通らしい。俺たちは濡れながら博麗神社へたどり着いた。

「帰ったぞー」

「おかえりって…え!龍太くん!?」

「カオルただいま」

「おかえり、じゃなくて何があったの?」

「紫とバトルした」

「ええええ?!」

霊夢もカオルの声に驚いて台所から出てきた。だが外傷がないのを見て安堵した。

「!…見える怪我はないのよね?」

「まあな」

「心と魂のダメージはきっと酷いよ」

カオルの声に霊夢は口をつぐんだ。

「とりあえずカオルの魔法で龍太の疲労を治せないのか?」

「怪我じゃないからね…気休め程度なら」

「じゃあ頼む」

「うん」

俺はカオルに膝枕して治療魔法を受ける。

あぁ癒されるぅぅ。

「ふへぇー」と俺の声。

「…私提案ミスったかな」

「なんか見せつけられてる気分ね」

外野がなんか言っていた。


俺と魔理沙はタオルで髪や身体を拭きながら事情を話していた。

「なるほど、射手座を庇ったのね」

「もしかしたら12星座の奴ら、完全には全員が仲間ってわけじゃないのかもな」

「魔理沙はなぜそう思うんだ」

「泥棒ってのはこそこそ個別に動く。仲間だったらもっと堂々と全員で来るだろ」

「泥棒て、お前な魔理沙」

「私はしてないぞ!?だ、だいたいこうして私らがこんな簡単に神社にもどれてるのがおかしいだろ。だから」

「だから、全員が仲間ってわけじゃないかもしれない」

「その通りだカオル」

「そうだね、霊夢ちゃんを狙って追撃が束になって来てもおかしくないのに」

「あっちにもあっちの事情があるのか。なんにせよ猶予はあるんだな」

俺達は外を見る。

外は雨が降り続いていた。

しばらく沈黙が落ちる。

霊夢がお茶を取りに行き湯飲みを置いていく。


「雨…こっちは結構すごいんだな」

ポツリと独り言を呟いた俺にみんなが反応する。

「こっちって幻想郷と外の雨って違うの?」

霊夢が俺の独り言を拾った。

「え?まぁ違うかも。なぁ?」

「うん。こんなに霧が出たりはないかも?やっぱり街だからかなぁ森宮は」

カオルもうんうんと頷く。

「だけどその森宮ってのは森と街とやらが合体ような場所なんだろ?魔法使いには過ごしやすそうだなぁ。雨はすぐに本がだめになるからなぁ。乾燥剤なんて中々ないし」

「あんた家ちょっとは片付けなさいよ」

「片付けようとしたら散らかるんだ」

「なんでよ。けどたしかに雨の中、出かける人は妖怪以外はあまりいないわね」

「洪水とか氾濫とかわりと起きるしなぁ」

「その時はどうしてるんだ?」

「妖怪が対処してんだぜ」

「意外だね。わたしだったら放置しちゃうかも」

「妖怪は人間を怖がらせたり食べたりする存在だけどその人間がいなくなりすぎてもダメなのよ」

「神様への信仰心が無くなるからか?」

「龍太さんのそれは正しいわね。バランスを保たないといけない。あそこにある人里は妖怪が守らなきゃならないのよ」

「人里はあそこだけか?」

「私が知ってる限りはね」

「天狗の里とか河童の街とかそういうのとは違うんだね」

「そりゃあそこは随分閉鎖的だからな…。カオルは行ったんだろ?行けるってだけでかなり珍しい話だぜ」

「そういう風や水を操る連中が里をどうにか守ってたりするわけ」

「…こういう状況でもってことか」

「多分ね」

「アーシェの奴は大丈夫だろうか…」

「大丈夫て、龍太お前…一応あいつ敵だからな?」

「わかってる。わかってるが」

「射手座の女の子結構かわいい顔してるもんね龍太くん」

「あ、はい、うん」

「かわいいからで敵に同情しないでよ龍太さん」

「わかってるってば」

とは言ったものの、同情と共感を俺は既にしてしまっている。

「あいつらもきっと辛い思いや悲しい思いを背負ってるんだろうなって。そういうことって自分が大変だとちっぽけに感じるから。

でも…やっぱり辛いものは辛くて…悲しいこともやっぱりあって…」

雨の音が聞こえる。

三人は呆れたように息を吐く。

やっぱりなかなか理解はしてもらえない。

と思ったがカオルは違った。

「そういう風に敵も味方も思えるのが龍太くんの役目かもしれないね」

その言葉に俺も霊夢も魔理沙も思わず黙る。

「な、なんで霊夢と魔理沙が黙るんだ?」

「いやぁ」

「まあ…たしかに悪くないって思っただけだぜ」


そんな雨を話題に俺達はゆっくりと話しをすることが出来た。

霊夢も久々に落ち着いた顔をしていた気がする。


誰かを思うことが俺の役目か。

だが束の間だった。

「誰か来たね」

とカオルが顔を上げた。

「??家にか」

俺が聞くとカオルは頷いた。

誰だろうか。そう思い外の戸に向かい開けると

「さとり!?」

ぼろぼろになったさとりが俺に向かって倒れてきてそのまま受け止める。

「ど…どうしたんだ」

「まずは中へ入れようぜ龍太」

「わかった」

さとりが目を覚ましたのは一時間後だった。

彼女は事情を話しだした。

「神綺?」

知らない名前だった。

「魔界の神が何しにこっちに来やがったんだ」

「あいつもまた星憑きでしょうね」

しかし当然だが魔理沙と霊夢は知っているようだ。

カオルが口を開く。

「神綺って魔界ってところの神様なの?」

「あぁそうだ」

「あいつもこっちにいるなんてね」

「だけど一度は勝ってるんだろ?」

俺が言うと霊夢は言う。

「あれは今思うと手加減されてたわ」

「弾幕バトルじゃないバトルならどうなるかわからないのか」

「だけど私は戦うがな」

魔理沙は立ち上って言った。

「なんでよ?」

「何がだよ」

「勝てない可能性のが高いのになんで挑むのよ」

「…私はお前に元気になってほしいんだ」

そう言って魔理沙は傘を開き外に行ってしまう。

「何なのよ…あいつ」

その霊夢の言葉に俺もカオルもさとりも何も言わなかった。

さとりを見ると彼女は首を左右に振る。

今は何も言えないということだろう。

けど思ったことがある。

神社にいることは一目瞭然なのに襲撃が来ないのだ。

華仙は来たが、あれだけだ。

それは霊夢には話さないほうがいいような気もした。

答えは得られる気もするが話せば霊夢は外に出なくなる気がしたからだ。

よくも悪くもカンが良いからな。

「カオル」

「うん?」

「ちょっと頼む」

「わかった」

「さとり、ちょっと一緒に来てくれ」

「わかりました」

俺はさとりと外に出ることにした。

傘を指しながら歩く。足音が一つ多く感じた。雨だからか?

今はそれよりもだ。さとりも俺の聞きたい内容はわかっていた。

さとりは口を開く。

「神社にいればたしかに安全かもしれないです。普通ならば残った星憑き達が攻めて来てもおかしくはないです」

「来ないってことは」

「八雲紫。彼女の自我は完全には乗っ取られていない。恐らく他の星憑き達同様に意識押さえ付けているだけでしょう。力が高い者ならば抗えるのかもしれません」

「つまり神社に何かをしたのか」

「可能性はあります。虫除けみたいなものでしょうね」

俺は白い粉を撒く紫を想像する。

「そっちじゃありませんからね?」

「あ、はい」

「…ですが、神の名を冠にする者や狂喜に身を宿す者、日陰から身を出した者は、操られてなお自我で振る舞っているように感じます」

俺は神綺、フラン、魂魄妖忌を思い浮かべた。

たしかにそう思う。星の力を使って目的を持つことで動きだす連中がいる。逆に星の力に支配された奴らもいた。

原理はわからないが前者のが危険な気がした。

どのみち星憑きはまだいるからだ。

とりあえず納得はした。

「さとりごめん、戻ろうか」

「え?…はい」

なぜかしょんぼりされた気がした。

俺達は神社に戻ろうとした。

「……これは」

「囲まれましたね」

俺とさとりの周りに黒い翼を持った怪人がいた。

「魔界人の紛い物です」

つまりコイツらは神綺が作った生物?

「正解です。来ます!」

さとりは頭を屈めて怪人の伸びてきた腕を回避する。

俺も避けながら弾いたりする

「つまり!コイツら命はないのか」

「ないです」

「よかった!」

「え?」

俺は重力の暴風で怪人達を木っ端微塵に変えた。

「強いですね」

「いや弱いんだこいつらが」

「狙いは私でしょうからね」

「…なんで狙われてる?」

「これかと」

第三の目、サードアイを見せる。

「なるほど…心を読む力が欲しいのか。神様も心の中は見えないってことか」

「おそらくは…。龍太さん来ます」

「!?」

言うと同時にレーザーのようなのが降り注ぐ。

無差別攻撃かよ。

「よくかわしたわね」

上空には神綺がいた。

「あいつが」

「そうです」

「お前も星憑きか」

「そんな言い方しないでほしいわね?…それであなたが?」

「…俺が?」

神綺はさとりを見た。

「どうやらそのようね」

再び俺に向かってレーザーが降り注ぐ。

「さとり!これどうなってる!」

「わかりません!ですが多分ですが鬼達が何か言ったのかと」

俺に何かを求めた?とそんなこと言われても困る。

その答えは神綺が言った。

「あなたの名前を最後に言ったからよ」

「俺?」

「だからあなたを真っ先に倒せば事は簡単に進むと思ってのこと」

なんでだよ。困るぞ。

でもやるしかないか

「なら俺一人で戦わなくてもいいな」

「どういうこと?」

なぜか俺は気付いていた。

勘みたいな第六感というのが働いていた。

神綺の後ろに、いた。

「え?こいし?!」

さとりが驚き神綺が"後ろを振り向いた"。

「気付いてたんだー?」

友切り包丁を神綺に目掛けて振り下ろし神綺に一撃を与えた。

「お前、私の背後を…」

「久しぶりだなこいし」

「うん、久しぶり。お姉ちゃんも久しぶり?」

「久しぶりかもね。今までなにをしてたの」

「散歩?」

長い散歩もあったもんだ。

「こいし、また一緒に戦ってくれ」

「いいよ。お姉ちゃんの目はあげれないからねぇ」

こいしはいつからいたのか。

雨の音で気付かなかったかもしれない。

足音が多く感じたあの時だ。

俺は小さく息を吐く。

この感覚、まるでソーサリーズバトルをする感覚だった。

「準備できたぞ神綺」


「いいでしょう…はじめましょうか」

ここまで読んでくれてありがとうございます

まずはすみません。何がすみませんって夏終わるまでに終わるかはわからないことです。

それでも書き続けます。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

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