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俺と私の交換日誌×東方project  作者: 凪桜
みんなで立ち向かえ
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6章act7 緋想天

お久しぶりです

前半は山の夏らしいことして遊びます。

後半はバトルです。


「遊びに行くってどこかと思ったら」

霊夢は見上げる。

音を立て溢れる滝。

そこに流れる川。

夏にはもってこいだ。

俺は深呼吸をする。

「そうまさに」

「川遊び?」

「言わせろよ」

「嫌よ。大体なんで川遊びに私が付き合わないといけないの」

「ちょっと遊びたかったんだよ」

「ふうん?」

本音を言えばカオルも来て欲しかったが来ておらず霊夢だけ無理やり引っ張る形になってしまった。

帰ったらカオルと出かけよう。

「………」

霊夢は訝しむように視線を俺に送ってきていた。

「で、なにするのよ?」

「まずは水切りとか」

「できるわよ」

「マジで?」

「簡単じゃない。えっと…これがいいかしら?」

手頃な石を見つけ、ビュン!と投げる。

石は細かく水の上を跳ねた。

「ね?龍太さんは?」

「おおいいよぉやっとぅるぁ」

「なんでキレ気味なのよ」

俺も霊夢と同じように倣い投げる。

霊夢ほどじゃないが水の上を跳ねた。

「へぇやるじゃない」

そのあと何回か繰り返し楽しんだ。

俺が手頃な石を探してる間に霊夢は石を複数持ち一気に投げて同じ回数跳ねさせてドヤってきた。

霊夢は才能の塊だな。

その後、霊夢の家から勝手に持ってきた竿で魚を釣っていた。

パチパチと焼いてると、竿を聞かれ勝手に持ってきたと話したが「ふうん?」と気にしてない感じだった。

いいのか。

「カオルは川魚苦手なんだよな」

「え、そうなの?宴会のとき食べてたわよ?美味しいじゃない」

「せっかく作ってくれたんだからそりゃちょっとだけは食べるだろ。あまり手は出さなかったみたいだけど」

「へぇ。海魚なら?」

「多分大丈夫。けどマグロはきっとダメだな」

「マグロ?」

「マグロ」

「なにそれ」

「でかい魚さ」

「食べてみたいわね」

「…まるごと?」

「まるごと」

ガッシュ○ルかな。

食事を片付け終わると霊夢はうとうとしていた。

「食べたら眠くなるか…」

俺は、滝と空を仰ぐ。

拳を木に打ち付けた。

「……俺は弱くなんかない」

気にしていないとか言いながら気にしている俺がいた。

霊夢は何も言わないが気付かれてはいるのだろう。

さっきのあの訝しむ視線はきっとそうだ。

川に足くらいつけてみるか。気分もちょっとは変わるかな。

俺は裸足になり水に付ける。

「おぉ、夏なのに冷たい」

ちらりと霊夢を見る。うとうと居眠りを漕いでいる彼女にくだらないイタズラ心がわいた。


「ああっと手が滑ったぁ」


足でバッシャン!と水を蹴りあげ霊夢の顔面に水が直撃し

「ぎゃああああああああああああああ!!!!」

悲鳴が上がった。

「あ、起きた」

「いや起きるわよ!何してくれてんの!」

「ごめん、目が覚めるかなって」

「覚めるって普通に起こせば良かったじゃない!」

「普通に起こすだけじゃつまらない」

「あんた、全然反省してないでしょ!」

ちなみにこんなことをカオルにしたら泣かれるか一週間だんまり決められそうなのでカオルには絶対やらない普通に起こすか寝かして膝枕している。なんなら一緒に居眠りを漕ぐだろう。水バッシャンは霊夢だからできる。

「その顔、カオルのこと考えてるわね。あと後半は私のことだけどロクな考えしてないでしょ」

「なんでわかったし」

「書いてあんのよ!覚悟しなさい!」

そこから水の掛け合いになった。

どのくらい経ったか。

「暑いわ…」

「夏だもん…」

「誰のせいよ誰の」

へたばった二人の姿がそこにあった。

「ちょっと木陰に行ってくる」

「…好きにして」

俺は木陰に休んで休憩する。

水の掛け合いをする霊夢は楽しそうだったと思う。

時々思い出すように暗くなるが今は笑ってるのが一番だと思った。

俺が戻ると霊夢の姿がそこにはなかった。

「…あれ?霊夢?」

どこにも姿がない。辺りを見渡す。拐われた気配もない。足元を見ると

「服?…え、なんで?」

霊夢のリボン、衣服、袖がそこにはあった。

嫌な予感がした。アウトな予感がした。

俺はその場を何事もなく去ろうとしたら水の中からザバァと誰かが出てきた。

正面から。

「ふぅ。気持ちいいわね」

と霊夢の姿と声。

目が合った。

「………」

「…………」


静寂。

鳥の冴えずりとかあったような?けど聞こえない気がした。

「き」

「きゃぉああああああああああああああああああああああ」

「ちょっ!なんであんたが悲鳴あげんの!!?逆でしょ普通!!」

怒りながら霊夢はバシャリと身体を水中に隠した。

「あ、いや…!なれてないもんで。ここは先に悲鳴をあげるべきかと」


「あげんな!!!!」


その後。

着替え終えた霊夢と対面した。

「いやごめんわざとじゃなかったんだ」

「私も先に一言、言えば良かったわね」

お互いに大きなため息を付いた。

「で、なんかないわけ?」

「なんかってなに?」

「見た感想は」

掘り下げるのかよ!

「あーまあうん。見てないよ」

バシン!と背中を思い切り叩かれた。

「いって」

俺はそう言いながら彼女を見た。

また目が合った。

霊夢もまた俺を見ていたということだ。

「なによ?」

「いや」

霊夢は何を思って俺を見ているんだろうか。

だが思考はそこで遮られる。


「楽しそうな声が聞こえてくるから誰かと思えば」

白のブラウス、襟元には黄色いリボン、赤いチェックの上着とスカートを着ており、スカートの一番下のボタンが花の形になっている。

「お前は…」

「人里に来ていたのはあんたね。風見幽香」

霊夢の声に俺は幽香を見やる。

胸元にはスティグマの光があり日傘を差す姿がそこにはあった。

「ご名答。気付いてた?」

「…あんた、私が負けてから随分好き勝手してたようじゃない」

「もちろん。だってあなた、あんな情けない声と姿を晒して泣きじゃくってたじゃない?」

「……見てたのね」

「聞いたのよ花達に。これを人間の記憶に流したら、さぞ楽しいでしょうね?里の人間に細工するのは大変だったけど、あなたがどんな顔をするのか楽しみだわ」

「ッ…」

霊夢が小さく震えた。こいつは今霊夢が戦えないことを知っているんだ。

「やめろ。霊夢が嫌がってるだろ」

「…幻想郷には二人ほど異分子がいるって聞いているわ。その一人があなたね」

「異分子って、たしかに俺だな」

「気に入らないわね。異分子は大人しくそこらの妖怪の餌になれば良かったものを」

幽香が傘を構える。

「残念ながら餌になるにはでかすぎたみたいだからな」

「ふん」

戦うしかないな。勝てるかはわからないけど。

「霊夢、逃げてろ」

「で、でも」

「いいから」

「………」

「戦うことも、逃げることもできない。霊夢、あなたの居場所はあの箱の中だけよ?」


言うや地面から蔦が伸び鞭のように俺達に襲いかかる。

俺は魔力を集め弾こうと試みようとした。

しかしそこに乱入者が現れた。

蔦が引かれるように一瞬にして地面に落ちた。

「?邪魔よ」

「邪魔は貴方よ」

乱入者は大きな岩を幽香に投げつけて下敷きにしてしまった。

「随分ボロボロになっちゃってるわね霊夢」

「天子……」

「天使?」

「ニュアンスがなんか違うわよ人間。私は比那名居天子。天人の中の天人よ?よろしく」

「え?俺は巫凪龍太。よろしく」

とりあえず自己紹介しとく。

「いい名前ね。よろしく龍太」

「風見は倒したのか?」

「もちろん。私の要石で一撃の元に」

と天子が口を開いてた時、幽香に投げつけた岩、もとい要石が割れた。

そこには殺気立った幽香がいた。だが様子が変だ。

「おっかしいわね。あれで仕留めたと思った…ッ?!」

蔦の棘が飛び天子の頬を掠めた。

「言わせなさいよ」

幽香は星のスペルカードを使っていたようだ。

「星符、アリエス。邪魔をしたのだから当然でしょ?あなたどうなるかわかってる?」

「さあ?知らないわ。強いて言うなら私に負けてお前が這いつくばる姿かな!!」

天子が抜いた剣が振り下ろされたが剣の勢いが何かのクッションに遮られるように防がれた。

「変にモコモコしてるわね」

「私は牡羊座の力を持っているの。あなたのその剣は私の力で軽減された」

「…ふぅん?」

ばっ!と剣を引き抜く。

だが天子はあっけらかんとしていた。

「ねぇ霊夢。いつまでその人間の後ろに隠れてるの?」

「……」

「私と戦った時、霊夢はもっと凄かった。鬼の仙人と戦った時だって」

「……」

「戦いの最中に余裕ね」

星の力を帯びた蔦が伸びてきた。

「ッ!」

「あんなに!?」

「ハッ。心配ないわ。余裕よ!」

天子は力いっぱい剣で引き裂いていく。

だが全てを引き裂けたわけじゃない。脇腹を軽く抑えた。

「っういったいわね。…今の霊夢は、見ててつまらないわ」

「……別に。普段から面白くしてるわけじゃないし」

「そうよね。…だから私の戦いをここで見てなさい」

「??」

「面白い霊夢を…いや、カッコいい貴方を見せてよ。だから私は勝つわ」

この天子の言葉を聞いた幽香はさらに力が上がったように感じた。

「あと、これ貴方の?龍太」

と、一枚のカード。土星が描かれていた。

「え…?あ?!お前が持ってたのか」

「やっぱり龍太のか。使っていいの?」

「大丈夫だ。使ってくれ」

「ありがとう。でも使わないわ」

「「「は?」」」

カードを仕舞う天子に俺達三人はそんな返事をしていた。

使わない?。本気か?

「さて、待たせたわね」

「待つ気なんてなかったわよ」

天子は剣を構え、幽香はどこから取り出したのデカい片手斧を構える。

そして天子と幽香がぶつかり合う。


「はぁッ!!」

「はッ!」

伸びてくる蔦を叩き落としすぐに反撃を試みるが幽香はそれをいなしていく。


天子が持っている剣はかなり珍しい武器だ。

緋想の剣と言われる天人の神器だそうだ。

気質を見極める力があるという。

天子には大地を操る能力があるらしいから組み合わせとしてはすごい破壊力だろう。

幽香の地面から蔦が生え天子がそれを打ち倒したり或いは地面を盛り上がらせ根っ子を出させ動きを封じている。

それは幽香を追い込んでいた。

「非想の剣!」

高速の二連撃が捉えた。

幽香はうめき声を挙げるも倒れはしなかった。

片手斧を振るい天子にカウンターを浴びせる。

剣と斧じゃ受ける痛みは違う。

「ッ!」

剣を振るうも振りが遅い。

「はい。遅い」

幽香にかわされ再び斧が叩き込まれた。

派手に吹き飛んだ天子は苦悶の顔で立ち上がる。

「身体は頑丈なはずなんだけどね~…。心までは個人の依存ってやつか」

傷一つない身体を眺め擦る。

ちらりと身体に付いた綿を見て舌打ちする。

「厄介ね」

再び二人が戦い合う。


「あの天子がさっき使ってた岩はもう使えないのか?」

「多分…個数があるんだと思う。あまり何個も使えないわ」

俺の言葉に霊夢が答えた。

この戦い、一見天子が有利にも見えるが地の利は幽香にある。

ついに幽香の蔦が天子を捉え足を絡め取った。

「しまっ!ッ!」

蔦は器用に動き天子を地面に何度も叩き付ける。

花びらを吹雪のようにまとわせジャキン!と刃物のように天子に襲い切り刻み、地面に叩き付ける。

幽香の手に力が籠るのを感じた。

「あれは…まずいわ」

霊夢が呟くが、なにもしない。感覚でしかないが俺にもわかる。

星の力を束ねてるんだ。

「終わりよ」

幽香が呟くと同時に俺の足が動いていた。

眩い閃光が俺を襲った。



そこから先は実は覚えていない。




目が覚めると俺は天子におぶられ、霊夢が隣に歩いていた。

二人とも疲労の顔が見えていた。

おぶられている時、天子の服がびしょ濡れだった。

「!?龍太さん!」

霊夢が叫ぶ。

天子がゆっくり俺を降ろした。

「…。霊夢、天子も、無事だったのか。良かった」

「それ私達の台詞ってところなんだけど」

天子が怒った顔をしていた。

というか霊夢も怒っていた。

「どうして私を庇ったの?会うのだって初めてなのに」

「初対面でも何でも関係ない。身体が勝手に動いたんだ」

「…私は身体が頑丈よ。知ってたとしても?」

「うん」

それを聞いた天子は少し頭を抱えた。

理解できないという仕草だった。

けど俺を上目遣いで見て口を開く。

「…お礼は言わないわよ」

「あぁ…いいよ」

「……。あー変な奴。霊夢、貴方よくこんな訳のわからない奴と付き合ってられるわね」

「付き合っ!?いやいや付き合ってないわよ」

「誰もそんな意味で言ってないから。…何でもいいけど私の戦い、しっかり見た?」

「……うん」

「そう。良かったわ」

バシン!と霊夢の背中を天子は強く叩いた。「痛い!何すんのよ!」「そうやって怒ってる方が霊夢らしいわ!」

と楽しげに話していた。


あの後、


「龍太さん!」

霊夢は前へ足を踏み出し閃光に包まれた俺を走って受け止めたのだ。

重かったろうに。

幽香も完全に隙を突かれた形になったらしい。

それを見た天子は絡まった蔦を切り裂き、蔦から抜けたのだ。


「何で私を庇っ…」

天子は俺を見て言葉を止めた。

その時、俺の意識が無かったのだ。

「クソったれね」

天子が幽香に向き合う。

「とんだ邪魔が入ったわね」

「何をしたの?」

「心を疲労させたのよ」

天子は幽香を睨み、霊夢を見た。

霊夢は呆然としたまま足が動こうとしていた。

震えていたが今はそれを見れただけで十分だと感じた。

「もう一度、決めればいいんだから。あなたに私は倒せない。私には届かない」

「ハッ?言ってくれるわね。ナメるなよ私を」

「たかだか地面を揺らすだけ。気質を操るだけじゃない」

剣を構え、地を蹴り上げる。

地面を揺らし足場を揺らに根っ子を崩していく。

「私の力は地面を揺らすだけじゃないわ」

それは特攻だった。

「これがお前を倒す手段よ!!!!」

天子は幽香に組み付き、剣を地面に刺し地面が一気に崩れ、二人は穴に落ちていく。

幽香から初めて余裕の色が消えた。

地面から出ようとする幽香は滑って地面に落ちる。

天子は逃がさないように大地を白砂に変えたのだ。

同時にそれは自分もだ。

「出れないなら!あなたを殺せばいいんだわ!」

幽香が叫び天子の首を絞める。

「っ!離してよっ!」

天子の右拳が幽香の顔面にぶつ。

近くにあった滝の水が割れた地面の中にすごい勢いで入ってきた。

水はあっという間に二人を飲み込み口まで浸かる瞬間、天子は言った。

「天人と花の妖怪、どっちが先にくたばるかしらね!」

力だけなら幽香のが高いかもしれない。

だが頑丈さなら天子が圧倒的だった。

そうして幽香の意識は水中で失い星憑きは消失した。

天子はその後地面を隆起させて勝利を掴み取ったという。


「泥試合というか、すごすぎだろ…」

だから濡れていたのか。

霊夢と天子と俺は神社に戻っていた。

天子は洋服を乾かすために脱いでいた。今は霊夢から借りた白の寝間着姿だ。

衣服が変わった時、俺を見ると少し恥ずかしげになった。

なぜに?。

だが天子は霊夢に少なからず影響を与えたらしい。

「ああでもしないと幽香に勝つのは難しいってことか。そう考えると天子はすごいな」

「でしょ~!」

天人というからには結構固いイメージがあったが話していると俺らとあまり変わらないなとも思った。

そういえばカオルはまだ帰ってないのか。

俺は今日はもう身体が動きそうになかった。


~~~~~~~~



夜


「侵入者あり。これより迎撃に…ぅゎ!」


「ふふ。おねーさん天狗?」

「だとしたらなんだ!ここから先は」

「うるさい」

「あああああああああ!!」

「えい、えい!」

何度も何度も踏みつけその度に悲鳴が上がる。ゴキッバキッ!と音が上がる。

「とまれ!侵入者!」

数人の白狼天狗が武器を構えていたが

「邪魔」

それを見ただけで爆発し倒れていく。


「ふふふっ。天狗の里だー楽しいことどこかな~?」


プリズムの羽を持ち瞳にスティグマを持ったフランドール・スカーレットがそこにはいた。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

水遊びからのバトルでした。

出したい人物をタイミングよく出せて良かったなと思ってます

次回は6章act8になります

6章は次で最後の予定です。

ここまで読んでくれてありがとうございました

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