6章act5 黒き巫女
お久しぶりです。
再び夏がやってきました。書いていきます。
紫様が突如姿を消し数日。
私は必死だった。
境界の管理、結界の管理の代理をこなしていく。
おまけに紫様の不在時に外来人が二人も迷い混んでしまった。
しかし今回迷い混んだ外来人は力があり平然と幻想郷を過ごしていた。
初めて二人に会ったのは宴会の時だ。
私としてはすぐにでも帰すべきだとも考えたが、私にはその余裕がないままここまで来てしまった。
幻想郷にいる間に妖怪に殺されていてくれればまだよかったかもしれない。
そんなことを思いながら。
だが……
私は無意識に声をかけていた。
そして言葉が返ってきた。
「へこんでるな…無責任なことしか言えんがちゃんと帰ってくるさ。幻想郷屈指の賢者なんだろ?」
「それはそうですが…」
「それまでは藍が支えなきゃな。いざ帰ってきた時、藍がそんなんじゃ賢者も悲しむぞ」
そう。そうなのだ。
もし何かの拍子にあっさり何事もなく帰ってきたらどうするのだ。
皆、姿がないと言っているだけ、数日姿が見えないだけだ。
いつものことだ。よくあることだ。
主が帰ってくるまではしっかりしようと思ったのだ。
私はこの人間の何気ない言葉に元気をもらってしまったのだ。
だからこそ、私もこの異変と戦わなければならない。
紫様が敵となり幻想郷の前に立っているという事実が起きたから。
主を取り戻す。
私の力で。
「見つけましたよ。紫様はどこですか」
「あぁ?なんだおめぇ?」
「私は八雲藍。紫様の式だ。あなたは射手座ですね」
「ああ…あいつの使いか。残念だがお前の知らないところだぜ」
私は「そうですか」と息を吐き
「なら、あなたに吐いてもらえいましょうか」
「いいぜ…かかってこいよメス狐」
言って射手座はばっ!と手を振り黒い光の玉をばらまいてきた。
私はそれらを回避していく。
「では…。式神「前鬼後鬼の守護」」
左右に黄色と緑の大弾を打ち出しその大弾からさらに小弾が出て射手座へ向かっていく。
射手座もそれを鮮やかに交わしていく。
動きが霊夢そっくりだった。
「はっ。追尾付きとは苛立つ技だなぁおい!」
「逃がしません
式輝「狐狸妖怪レーザー」!」
直角のレーザーが幾重にも束なり射手座に向けて放たれる。
「夢想、封印だ」
だが大量の黒い玉にレーザーは遮られる。
「あまり驚かねぇのなメス狐」
「…動きがそっくりでしたのでこういうこともあるかなと思いまして」
「ならこいつはどうだ」
射手座から真っ黒な陰陽玉が出てきた。
それらが鈍器のように私にせまるも私は回避していく。
玉から弾丸が大量にこちらに向かって放ってくる。
「霊符、夢想妙珠だ」
「そうですか」
私は瞬間移動をし技を交わしながら蝶弾を出しながら射手座へ当てていく。
「んで当たらねえんだよ!!」
「式輝プリンセス天狐です。あなたの技、全て避けましたよ?」
「くそが…」
この技、元は霊夢さんの力。恐らく何らかの手段で得た力なのだろう。技を知っている。何より。私達のような力のある妖怪は霊夢さんを殺ろうと思えば殺れるのだ。幻想郷では妖怪は彼女を殺せない。いや殺すことは愚か捕って喰うことを許されない。それ故に妖怪はストレスを溜め死にそうになっていたが弾幕バトルはそれを解消するための手加減されたシステムだ。
まぁそこそこ本気でやらないと逆にこてんぱんにされるくらい彼女は強かったのだが。
しかし射手座に対しては気にしなくともいいだろう。
「さっさと降参して紫様の居場所を言ってもらいましょうか」
「ハッ?強者の余裕ってか?何勝手に勝った気でいるんだメス狐」
「え…?だってあなたの技はもう見切りましたし」
「そうかよ。なら後悔するなよ?12宮符サジタリア」
射手座が一枚のカードを取り出し呟くと、射手座の姿が変化した。
「それが星憑きのスペルカードですか」
「たぁんまり味わえ?」
さらに射手座は二枚のスペルカードを見せた。
「な…!?」
「二枚ある。どっちがいいかぁ?なぁ?」
その二枚は、双子座と牡牛座の星座が描かれたスペルカードだった。
「こっちだな。12宮符タウロス」
射手座は牡牛座のカードを使ったのだ。
再び射手座の身体に変化が起きた。
頭部に尖った角に右腕と顔の右側にスティグマのような紋様が浮かび上がる。
「ジエンドだメス狐」
何かが放たれた。
その一撃に、私は反応することもできなかった。
私は膝を突いていた。見えなかった。この私が。
「っぅぅぅ…」
「おいおいおいどうしたぁ?もうおわりかよ?つまんねぇところで終わんなよ?見切ったとか言ったんだ。付き合えや」
「っ………」
立てなかった。
一撃で、たった一撃なのに。身体が言うことを聞かない。
「チッ。雑魚だな。おしまいにしてやる」
ああ……紫様…。
私の意識はそこで途切れた。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
久々の投稿なのにいきなりバトルです。すみませんね激闘編ですから。
今回八雲藍と射手座の魔法使いアーシェの戦いを書きました。
アーシェの戦いぶりは実に戦闘狂らしい戦いぶりです。
さらに多種多様の星憑きのカードを操り霊夢の力も操ることからかなり特別なポジションにいるキャラになってきてるなぁと考えています。
というわけで今回はここまでです。
次回は6章act6になります。
ここまで読んでくれてありがとうございました




