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俺と私の交換日誌×東方project  作者: 凪桜
プロローグ
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森宮プロローグ

こんばんは。森宮プロローグとなります。


森宮学校敷地内の森林地帯。

「まてー!!!!」

「うー。逃げ足が早い!龍太くん!」

「わかってる!!」

俺達は今学校敷地内に紛れ込んだ巨大な蜂型グリームを追いかけていた。

正直追いかける前に生理的に追いかけたくないがグリームは魔力や妖力、霊力を有している存在にとっては絶対に倒さなきゃならない共通の敵だ。蜂は嫌いだから遠慮しなくていいから楽だ。

こないだフェレット型のグリームが出てきた時はあまりの可愛さに俺とカオルは倒せなかった。(パトリシアが灰に変えました)

俺は杖を取り出し自らの拳に当てる。拳が輝き光の魚の群れが溢れだしそれを一気に放つ。

魚の群れは追尾するようにキラキラと爆発しながら蜂を追いかける。が蜂は牙を鳴らしキキキキキキキ!!と羽音を出す。

それが攻撃だと気付いた。

光の魚達は途中で爆発してキラキラと輝きだけ残す。

「ごめん。はずした。いなされた。というかまだ上手く扱えてないらしい」

「いいよ。覚醒しても上手く扱えないとかあまり見ないから今後も成長が楽しみだってコーチも言ってたし。わたしもまだまだ特訓しないと」

「がんばらなきゃなぁ。

にしてもでかいくせに速すぎる。あの魚大軍を避けるのか。流石原型が虫だな…」

「だね。でもこの辺りだよね」

「あぁ…。気を付けろよ」

「龍太くんもね」


俺達は辺りを見渡す。

…。今のうちに自己紹介しておくか。

俺の名前は巫凪龍太。

人間で魔法使いだ。

物語を紡いで今は森宮学校の生徒会の二番、言ってみれば副会長をやっている。

そして一緒にいるのは

桜カオル。

同じく人間で魔法使いであり物語を紡いで今は森宮学校の生徒会の一番、つまり会長だ。

同時に彼女は俺の恋人だ。

魔法使い最強とも言われている。

「龍太くん?」

「あ、うん?」

「大丈夫?」

「大丈夫だ。ちょっと暑いな」

「うん、でもこのままあのグリームを逃がすわけにはいかないよ」

「まあそうなんだよな」

季節は梅雨の終わりかけの夏だ。


「いや、でもいったん引き返すぞ」

「え!でも」

「引き下がれないのは、わかる。逃がすのはまずい。でも幸いここは人が来ない。俺達がいないとわかったら多分姿を現すはず。そこを狙おう」

「うーん。わかった」

初めはカオルは「罠を仕掛けようよ!」と言っていたが一部のグリームは人間以上の知性があることがわかったのだ。

今回のグリームの逃げ方を見ると人間以上の知性があると見て間違いない。

だからこそカオルは引き下がることをしなかったのだが。

まぁとりあえず罠は作らなかった。作るところを見られていたらあいつらは多分学習する。

「弱いやつは弱いがちょっと強いやつは面倒だな」

「だね。…あれ?」

「どうした」

「ね、こんな道あったけ?」

「うーん、いや…知らないな」

森宮学校の地図は把握しているはずだ…多分?。

カオルが指した場所には森の中にぽっかりと空いた獣道があった。

「……」

「……」

まさかあのグリームはこの先に逃げたのか?。

獣道の先は暗くて見えない。

俺とカオルは互いに顔を見合わす。するとそこにルシエルがやってきた。

「ルシエルちゃんだ」

「ほんとだ。こんなところに」

ルシエルはカオルの肩に降り立った。

あれ以来ルシエルはカオルを見かけるとカオルに寄り付くようになった。

もうペットにしてもいいのではとたまに考える俺。

ルシエルは満足したのか飛び去っていった。

さて

「いってみようか獣道」

「うん。あ、ちょっと待ってね」

カオルは何かをして数秒後「よしっ」と言って「いこう!」

俺とカオルはその一歩を踏み出し歩く。

着いた先は

「ここは…」

「え、どこ、ここ」

俺達は不味いと思い引き返そうとするが

「っ!」

「道が…なくなってるよ」


明るい日射し。

そして俺とカオルの前に広がるのは森宮の街でも学校でもなく全く別の場所の知らない森だった。


ここはいったい。


森宮プロローグend

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回から彼らと幻想郷のみんなとの物語になります。

お楽しみに。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

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