6章 俺と私と幻想郷
こんばんはおはようございますこんにちは
もうすぐ2月になりますね。
物語は6章になりました。
タイトルは思い付かなくて、こうなりました笑
しばらくしてアリスが神社にやって来た。
「魔理沙!」
ドタドタとやって来て寝る魔理沙に呻いていた。
「ああ魔理沙!あああ魔理沙!」
「いや寝てるだけだぞ」
「知っているわ。でも魔理沙の寝顔がこんな近いのよ」
「あなたが近付いただけでは」
華扇も呆れていた。
「なぁ霊夢、アリスってあんなんなのか」
「まぁそうね。わりと仲いいからね」
「あ、霊夢。聞いたわ負けたんですって」
「…まあね」
「だからこんなしおれて、わざと弱って魔理沙をたぶらかすなんて」
だんだんめんどくなってきた。
「アリスどこかで頭うったか?」
「うってません!」
謎のアリステンションが収まり一息。
「刀を持った女の人に襲われたの」
と本題に入った。
俺、霊夢、華扇は顔を見合わせる。
「アリスが?」と霊夢。
「違うわ。三妖精達がよ」
三妖精…
サニーミルク、スターサファイア、ルナチャイルドの三人だ。
東方三月精で活躍したので読んでやってくれ。
「襲われたではなくイタズラしたら返り討ちにあったの間違いでは?」と華扇
「そうなんだけどね」
「どんな返り討ちにあったんだ?斬られたのか」
「それがよく私にも分からなくて」
ええ、じゃあなんで来たし。
「もちろん魔理沙を見に」
もーやだー。
「俺達が話を聞きに行くしかないんだな」
「そうね。行ってきて。私は魔理沙と二人きりでいるから」
もーやだー。
俺達は渋々三月精が住む場所まで向かった。
彼女達の話によるとやっぱりイタズラしたら返り討ちにあったらしい。ただ返り討ちの合い方がすごかった。
「突然、金属やら炎やら水やら纏って剣が地面から伸びてきたって言われてもな。どんな奴だよ」
「もしかしたらその刀使いが星憑きだったりするのでは?」
「まあ有り得なくもないか」
「………」
「霊夢?どうした?ぼーっとして」
「え。ああううん。今の聞いてなんか覚えがあるのよね」
「思い出せないのか?」
「うん、こう…ここまで来てるんだけど」
俺と華扇は顔を見合わせる。
すると聖白蓮がこちらに向かって歩いてきていた。
「どうも宴会以来ですかね」
「そうだな」
「霊夢さんは元気がないですね」
「理由は知ってるでしょ…」
「はい。ここしばらく不可思議な現象が起きているんです。異変のせいだと。博麗が負けたせいだと聞きました」
「白蓮」
「すみません。言いがかりなのはわかっています。ですが人々はやはりそう思っているんです」
「そう」
「白蓮さん、不可思議な現象とはいったい?」と華扇
「人にとっては支障はないのですが地底に行く道がないのです。妖怪からは早急の解決をと」
「地底だと?」
さとりは?お燐やお空は?勇義や萃香は?こいしは?ってこいしはこないだ見たから無事か。
あいつらは無事なのか?
そんな思いが顔に出ていたのだろう。
「心配せずともご安心を。皆無事です。私達命蓮寺と神霊廟が保護しました。今は命蓮寺で過ごしています。ですが他の方々は地底の中です」
俺達三人は息を呑んだ。
「そういえば天界や地獄、魔界に行く手段がなくなったって聞いた。地底…は地霊殿には何があったんだ」
そして白蓮は話し出す。
彼女達はいつもの様に一日を過ごしていたのだそうだ。
だが一人女の子が現れ、一瞬にして地底全ての時が止まるように氷ったらしい。
勇義がさとりを担ぎ萃香はぼろぼろになるまでそいつと戦い命に別状はないが重症でまだ目が覚めない。
さとりを守るために着いていったお燐とお空も軽傷を負った。
勇義のがぼろぼろだったんじゃないだろうか。
「狙いはさとりだったのか…?」
「かもしれません。私は直に見ていませんが地底全体を氷らせるならばさとりさんの能力を利用することも容易でしょう」
「…地底はどうなったのよ?」
「既に弟子に確認をさせましたが現在入り口は霧のような何かで閉ざされていて入っていっても入り口に戻されます」
「もしかして氷らせた女の子って」
「恐らく星憑きでしょう…私よりも力のある」
その言葉を聞いた白蓮は何かを察したのだろう。白蓮は瞳を閉じ口を開く
「……私達命蓮寺や神霊廟は今回の異変で協力はほとんどできません」
「どうしてですか?」
「力を何かに封殺されているからです。大きな力を使えません。私や神子さんならあるいはですが今の私達はただの寿命の長い人間と大差がありません。よって持ち場を離れた時、襲撃されたら間違いなく数分で蹂躙されるでしょう…。ですから私達は人命や妖怪達の保護や治療を優先します」
「わかった」
と言うしかなかった。
「ありがとう白蓮。治療や救助、頼む」
「…!はい。こちらこそありがとうございます。どうか幻想郷をよろしくお願いします」
最後に勇義はこう言っていたらしい。
「あれは魔女だ。ヤバイ魔女だ」と。
ついでに人里で一揆らしい事件が起きたと聞いた華扇は鎮静化のために人里に向かっていった。
途中で鈴仙がいると思うが。
人の争いの鎮静は華扇が適任だろうな。
「とりあえず情報はいい話なかったな」
「龍太さんが呼んだ魂もわからないままね」
「あ、一つは魔理沙が持ってるよ」
「え?そうなの?」
「その力できっと華扇に勝ったんだろうな」
「そっか」
俺達が戻ると、元のアリスと魔理沙がいた。
「よっ霊夢」
「もういいの…?」
「あぁピンピンしてるぜ」
「…。良かったわ」
「それでな、勝ったんだぜ。どう戦ったというとな--」
俺は二人の会話を聞いていた。
アリスは小さく口を開く。
「霊夢、少し元気になったわね」
「ん?」
「元気になった。私としても嬉しいからね」
「そっか。アリスはこれからどうするんだ?」
「私も戦うわよ。みんな今回の異変解決のために頑張ってるから」
「そうか」
普段の幻想郷は霊夢や魔理沙が解決し、解決を手伝う妖怪がいたりするだけなのだろう。
でも今回は幻想郷が一丸となっているのだ。
「霊夢が負けたら終わりだと思ってたよ」
「終わりよ。でも」
「でも?」
「今は霊夢だけじゃない。あなたもいてカオルがいるからね」
頼りにされてるなぁ。いいのか良くないのか…。
けどやることは同じ。
「俺らもがんばるよ」
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「幽々子様、お昼ご飯です」
「ありがとう妖夢。元気そうね?あれから進展があった?」
「はい!一人憑かれていた人物を倒したと」
「あらまぁ。すごいじゃない。霊夢がやられちゃったのに。まだまだ手強いわね」
「幽々子様…?」
「ん~?あ、お代わり」
「え。あ、はい」
「んー美味しいわぁ~。
あ…ねぇ妖夢知ってる?」
「何がでしょう?」
「この近くにもいるかもしれないわよ」
こちらから背を向けた幽々子様の表情はどんな顔をしていたか分からなかった。
ここまで読んでくれてありがとうございます
6章始まりました。
完結まではまだまだですが長い目で見てやってくださいな。
今回は後書きは少なめでここまでにします。次回は6章act2です。
ここまで読んでくれてありがとうございました!