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俺と私の交換日誌×東方project  作者: 凪桜
異変の始まり
27/45

5章act6 大きな前進

こんにちはこんばんはおはようございます

投稿遅くなりごめんなさい

5章最後になります。

次回から6章になります

「華扇、どうしてここに?」

俺の言葉に華仙は肩をすくめた。

「決まっているでしょう?貴方方を倒しにです。あと博麗霊夢を差し出してください」

「!?」

霊夢はびくりと反応する。

魔理沙は口を開く。

「あとそのスティグマ、聞いた通りなら星に憑かれてるってやつだよな?」

「憑かれるとは言い方が心外だわ。降臨と呼んでほしいわね」

「片腕……」

「霊夢?」と俺。

「また片腕戻ってるの…?」

「えぇまあこれが本来の力を出せるようですから」

茨華扇、仙人であるその力はかなりのものだろう。


「霊夢」

「…なに、魔理沙」

「お前一度あいつに勝ってるんだよな?」

「まぁ…うん」

あの時より強いでしょうけど…とという小さな言葉が霊夢から聞こえた。

(詳しくは東方茨歌仙より)

「なら決まりだ。こいつの相手は私がやるよ」

その魔理沙の言葉に霊夢は目を見開いた。

「なんで…?」

「なんでってそりゃお前」

「………」

「あー……早く元気になってほしいからな」

「……」

霊夢は無言だった。暗い表情は変わらない。

けど何かを奮い立てるような表情にも見えた。

「魔理沙ちゃんいいの?」

「あぁ任せてくれ」

その言葉に魔理沙は頷き俺を見た。

「頼んだ」

「わかった」

妖夢と鈴仙は見守る表情だった。

「相談は終わった?」

「あぁ終わったぜ。わざわざ待ってくれたんだな」

「待つ?ああ…依代がそういう性格なんだわ」

「そっか、なら納得だ。んじゃ場所を変えようぜ」


~~~~~


霧雨魔理沙vs茨華扇


ぶっちゃけて言おう。勝てる可能性は少ない気がした。

でも霊夢がいつまでもあんなしょぼくれてんじゃ気が気で仕方なかった。何でもいい。励ましてやりたかった。

だから

「お前に勝って手柄を自慢してあいつには元気になってもらいたいんだよ。いくぜ仙人」


「…来なさい!」


そして私と茨華扇の戦いが始まった。


「いくぜ」

私は箒に飛び乗り距離を詰め魔力を乗せた拳を叩きつける。

こいつは霊夢と一戦交えている。どういう戦いをするのか見せてもらうぜ。

その拳はあっさり受け止められ空いた右手が振り抜かれる。

「うわ!!危ないな!仙人がやりそうな戦いとはだいぶ違う気がするな」

すんでのところでかわしきる。

その後も物理攻撃をいくつか試してみたがやはり受け止められた。かわされたのではなくだ。

つまり私では物理攻撃は一切効かないということだ。

結構パワーのある拳だったんだがな。

「ちぇっ。ま、予想はあったけどな」

「だったら」と私は続け

「魔符、スターダストレヴァリエ!」

箒を振るい一斉に星の形をしたシャワーが華扇へ降り注ぐ。

初めて華扇が動いた。

「逃がさないぜ!」

再び振るう。

ズガガガ!と命中し華仙は腕でガードする。

華扇の腕からは蒸気が出ていた。

「くっ、なんてパワー…。やりますね」

「そりゃ私のバトルと言えばパワーだからな」

「ふん。調子に乗ると後から大変な思いをしますよ。次は私の番です」

「っ!」

残像のように華扇が消え私の目の前に立つ。

ガントレットを装備した右拳が迫り私は防ごうとしたが足が躓いた。

拳は運良く当たらなかったが、その拳圧は空気を振動させた。

(今の受けてたら危なかったぜ…)

「今のを避けましたか」

「あ、あぁ!余裕だったぜ!」

「ならばこれならどうですか」

「なに?……うあああ!!」

私の身体を稲妻が走った。

「電気だぁ…?」

「雷符、微速の務光。まぁ今の私には拳だけでできてしまうのですがね?」

「何言ってんだぜ?」

にしても身体が痛い。これが魂に攻撃するってやつか。

わかるのは

「あいつもパワータイプってことくらいか」

「もう終わりですか?」

「いやまだだぜ」

長期戦じゃこっちが不利だ。

こいつで一気にカタを付ける。

ミニ八卦炉をポケットの中で握る。

「パワーにはやっぱりパワーだ。いくぜ!

恋符、マスタースパーク!!」

大きな光の光線は華扇を包み撃ち抜いた。

「どうだッ!!!」

「フハハハハハハハハアハハハハ」

光が収まり煙が吹き飛ぶとそこには少しはダメージが入ったのか。華扇がいた。だがその顔は恍惚だ。

「効いてないのか……?いや」

おかしい。あいつは仙人のはずだ。

華扇の頭には角があった。

「お前もしかして、鬼でもあるのか?」

シニヨンキャップに収まっていた小さい二本の角は太く長く伸び、萃香や勇儀と同様の鎖で錘と繋がった枷のような腕輪を両腕に嵌めた姿はまさに鬼だった。

ってもそんなこと聞いてもわからないだろう。

あいつは意識を奪われているはずなんだから。

だからか

「12宮符、タウロス」

華扇が私の言葉を無視し呟いた。直後、赤い波動が彼女を包む。

これもカオルに聞いた通りだ。

12宮符と呼ぶ謎のスペルカード。

曰く、12星座を司っているんだとか。

あれを使うと身体がそれぞれ星座の特徴が包み能力や力を、姿を変えたりして、引き上げる。

華扇は角に赤い炎が灯り激しく燃え滾っていて鎖は太く鞭のようになっていた。

「ハッ…」

華扇は鼻で笑い、姿を消し背後を取られ角に灯った炎が伸び槍のように振り下ろされ私は袈裟斬りにされる。

「うああっ!?」

心が燃やされる感覚にたまらず悲鳴をあげてしまう。

「くそっ…」

私は距離を取る。

「どうしたの?まだまだよ。

鎖符、真腕プロテウス」

鎖が華扇の右腕に巻き付き炎を纏った状態で腕が伸びて腹に食い込んだ。

そして左腕まで伸び手刀となって私の首筋を叩いた。

炎が身体に流される感覚に身体が震え意識が一瞬消える。

だがそれは許されなかった。

「眠るには早すぎますよ」

「ッ!」

私は空中で華扇の四方八方による攻撃を受け続けた。


ダメだ…。手も足も出ねぇ…。

おまけに意識も心もはっきりしない。

痛みと焼却される感覚だけがあった。

あいつも……霊夢もこんな感じの痛みを味わったんだろうか…?

だとしたらそりゃ辛いな…。

このまま私も、同じ目になっちまうのか。

嫌だなぁ。嫌だな。

だってそうだろ?さっき私言ったばかりだろ?。

私は残った力で、伸びてきた鎖を受け止めた。

炎が私の魂を焼き付くす。

私は耐えた。必死で耐えた。

「?!」

「あいつには元気になってもらいたいんだ」

「何が言いたい」

目頭が熱くなる。

そうか…私、今泣いてるんだな。

多分、それほど限界なんだろう。でもだ。

「私はお前に、勝つんだ。勝って霊夢に自慢の一つや二つして元気になってもらうんだよ!!」

その時、金色の光が私の中に入ってきた。

私の言葉を聞いたかのように光が身体に満ちた。

「…!彗星、ブレイジングスター!!」

光の弾丸が華仙に向かって放たれた。

弾丸は当たらなかったが牽制にはなった。

私はさっき受けた光を取り出した。光はやがて一枚のカードとなる。

「行くぜ龍太。力借りるぞ。

金星、ヴィーナス!!」

光が輝き私を包む。

「これで、まだ戦える」

「何か思えばただの光のこけおどしじゃないで…ッ!ぅぅ! 」

八卦炉を軽く構えただけでマスタースパークが放たれ華仙の右腕を撃ち抜いた。

「……すげぇ」

「いい気にならないことです!!」

「もちろんだぜ!さぁ鬼退治だ!」

箒にも力が入っているのか、武器としても使えた。

さっき霊夢が言っていた。腕戻っているという台詞。

やっぱり右腕がなかった。あの包帯は義手だったんだろう。元々一つだったのが何かがあって別たれたんだろうか。

あの腕をどうにかする、か?

いや…あいつに憑いてる奴をどうにかする。

「あのスティグマとガントレットだな」

箒と拳がぶつかり合い空気が振動する。

「力を得ても隙は変わりませんね!」

再び私の首筋を叩かれたが、華扇もまた身体を抱き呻いた。

「何を…っ!?」

見ればガントレットは大きく消耗し壊れかけていた。

「…カウンターだぜ。お前の手刀が来る瞬間、箒に八卦炉を忍ばせたんだ。そしてマスタースパークをお前のガントレットにぶち当てた。終わりだ」

「私はまだ終わらんぞ!!!」

華扇は叫び、背後に大きな門が姿を現した。

その門には、鬼の魂がと蠢いていた。しかもかなりの数だ。

「な、なんだ!鬼?!」

「我らは身体に宿る記憶を引き出し技とすることができる。この技の名は正門、羅生門。鬼の魂に揉まれ蹂躙されるがいい!!」

華仙は鎖を引き門を叩いた。

大量の鬼の魂が私に向かって放たれた。

「なるほどな…。

ふぅ…。霊夢が戦った時のお前と今のお前、どっちが強かったんだろうな」

私は呟き八卦炉を構え光を注ぎ込む。

「どっちでもいいが、やっぱり弾幕はパワーだぜ。

これで決めるぞ。

魔砲、ファイナルスパァァァァク!!!!」


ド派手な巨大な光が八卦炉からとんでもない速度で放たれた。

光の速さで鬼の魂をかき消し、その光は羅生門を包み跡形もなく吹き飛ばし華扇を撃ち抜く。

華扇から硝子が割れるような音が響いた。

光が収まり地面には右腕の無い 倒れた華扇と、華扇の物だろう。右腕があった。ガントレットもなくスティグマも無かった。

私を包んでいた光は消えカードに戻っていた。

その時の疲労感はやばかった。

「か、勝った。おい仙人」

私は残った力で華扇を抱き起こす。

「………ぅぅ」

「苦しそうだが大丈夫そうだな」

「魔理沙…?私は」

「気がついたか。さすが仙人だな…。あと憑かれてる時の記憶もあるんだな」

「はい。その…私は」

「あー…いいんだよ。言わなくて

。たしかに鬼が仙人とか言いづらいしな。…知ってるのは霊夢だけか?」

「はい…あと天人の娘さんですね」

「天人の?天子か?」

「はい」

「そうか。じゃあ私も墓まで持っていってやるよ」

「ありがとうございます」

「あぁ。じゃあ帰るか。神社に」

「はい…」

私はふらふらで華扇もふらふらでお互いぼろぼろのまま神社に戻っていった。

けど心は清々しかった。

霊夢、勝ったぜ!


~~~~~~~~

「勝ったぜ!!」

という勝ちどきをあげて魔理沙が華扇を連れて帰ってきた。

どちらもぼろぼろだった。

俺達は手放しで魔理沙を褒めた。

「すると華扇は意識を奪われたことは全く覚えがないんですね?」

「はい。ただ戦ってる時だけ意識が浮上する感じです」

「でも主導権は取られているんですか」

「はい」

文は華扇に取材をしていた。

「戦う時は意識がはっきりする。けど主導権は取られているってことは戦い方や技を使うために記憶とかを引っ張ってるってことか。原理は謎だけど」

俺の言葉にみんなは悩む。

「でも勝ったんだよ魔理沙ちゃん。大きな前進だよね」

「そうだな」

カオルの言葉に俺はうなずく。


魔理沙は霊夢に歩みよった。

「よっ霊夢」

「うん…」

「勝ったぜ」

「えぇ。すごいじゃない」

「だろ?お前がいたからだぜ」

「…え?」

「お前がいたから、私は諦めなかったんだ」

「………」

「私はこれからも異変解決をするために戦うぜ。この異変だって解決させる。お前をこんなにした奴らを倒してやる」

「……!」

霊夢はそれを聞いて顔を少し上げかけたが体育座りをしたまま顔を伏せてしまった。

魔理沙はそれを見て少し笑った。

「……。だから早く元気だしてくれよ霊……夢」

「?!え…ちょっ魔理沙」

魔理沙はそのまま霊夢に身体を預けて倒れてしまった。

「り、龍太さん。魔理沙が…」

俺達は魔理沙と霊夢に駆け寄る。

「カオル」

「うん、脈とかははっきりしてるから大丈夫だよ」

「よかった」

霊夢はカオルの言葉に安堵を示したって霊夢ってもうちょっとサバサバしてなかったか?とも俺は考えていたが今の霊夢は心が異常なくらい弱っている。そういうこともあるだろう。

だから霊夢の手が軽く俺の手に触れた時にリンクを通して流れてきた。

『早く…元気にならなくちゃ。でも、どうやって…。どうやって』

そんな思いが。

俺はそれには何も言わないことにした。

「あと11人だ」

「うん。誰が憑かれてるんだろ」

「わかっているのはお師匠様と妖夢のおじいさん。あとは紫くらいか」

「一回また情報を交換する必要があるな」

「私も身体が回復したらその憑かれている人達の捜索を手伝います」

「あぁ華扇頼む」

「私は一回白玉楼に戻ります。幽々子様、お腹空かせてるでしょうから。師匠はここにいてください」

「わかった。文は一回天狗の里に戻って号外を出してほしい」

「わかりました」

「わたしは一回紅魔館に行ってくる。何か情報を掴んでるかもしれないから」

「頼んだカオル。鈴仙はどうする?」

「一回人里に行ってくる。姫様の様子を見てこなきゃ。それに何か情報があるかもしれない」


そうして一旦解散した。

これは本当に大変な夏になりそうだな。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

5章が終わりました。

ここからは本当にバトルばかりになるかもしれません。

けれど熱いバトルを書けたらいいなと思っています。

更新が遅い分、いいものできたらいいなとも思っているのが最近です。

さて、今回は魔理沙と茨歌扇が戦いました。

星憑きの方々には既存のスペルカードとオリジナルのスペルカードがそれぞれあります。

オリジナルのスペルカードは星憑きの登場人物の元になった伝承を技として具象化し技としています。

最初はどちらを勝たせるか迷いました。二人ともいいキャラしていますので。でもここはやはり魔理沙に勝たせるべきと思い魔理沙に頑張ってもらいました。

今回いくつか東方茨歌仙のネタバレがあります。

気になった方は書店でお求めになって読んでみるのもいいかもしれません。

嫌だった方は申し訳ないですがご容赦を。

今回はここまでです。次回から6章になります。

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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