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俺と私の交換日誌×東方project  作者: 凪桜
異変の始まり
25/45

5章act4 私……もう……戦えない

12月です。寒いです。でも物語のこの場所はまだ夏です

俺と私の交換日誌×東方project

恐らく今年最後の投稿になります。

5章ラストになります。

次回から6章へと入ります!

声が聞こえる。


話し声が聞こえる……。


言い合うような責めるような、だけど悲しむような、怒鳴るような。


それを宥めたり、止めたり、そんな言葉が聞こえてくる…。




あぁダメだ…。





こういう時、俺は決まって夢を見る。






一人の巫女がいた。


背も高く綺麗な人だ。


何もできなかった巫女がいた。


背も小さく幼い。


背の高い巫女が大きな闇に喰われる姿が映った。


幼い巫女はただそれを見ていた。


突然、幼い巫女が頭を抱えだした。


大きな闇は幼い巫女に近づき、一層笑顔を浮かべ大きな口を開き幼い巫女をその口で食べようとした時、ピタリと止まった。


…なんだ?


大きな闇が俺を見た。

見てこっちに走ってきた。

何かを言いながら。



「………タ…………タ………ミ……タ……………………ツケ……………………ミタ……









………ミツケタ」



_________



「うわぁぁーーーーーーーーっ!!?」


「「「「「「「きゃぁぁぁぁ!!!」」」」」」」

「ゆ、夢か…。あ」

俺は見渡す。

そこにはカオル、霊夢、レミリア、魔理沙、早苗、妖夢、鈴仙、小傘、文、はたての姿があり引き気味の表情をして俺を見ていた。

いや霊夢に至っては体育座りで顔を伏せていたままだった。

俺はどうやら飛び起きてしまったらしい。

「わ、悪い…おどかすつもりは無かったんだ」

「ほ、ほんとだよ。びっくりしたよ」と小傘。

「師匠…紫様の攻撃をモロに受けたんです…。まだ安静にしてください」

妖夢の言葉に俺は横にな……。

そういえばさっきまで俺は?。

俺は横になろうとするとカオルがポンポンと膝を叩いた。

「ああ…俺は悪夢を見ながらパラダイスにいたのかなんという」

素直に再びカオルの膝枕に横になる。

「ちょっと龍太さ~ん。いろいろ駄々もれしてますよー」と文。

そういえばと思い俺ははたてを見る。

「はたても来たんだな…」

「うん。カオルにお願いされてね」

はたてとは宴会の席でちょっと話したくらいの仲だったがカオルは天狗達と結構面識が多いらしいようだ。

「…今どうなってんだ?何が起きているんだ?。なんで霊夢、あんな暗いんだ?」

俺はそう口を開くと霊夢を肩をびくりと揺らしまた動かなくなる。

「龍太さんが倒れたあと、私とレミリアさんは博麗神社に戻ったんです」

「あなたを担いだのは私よ?」

早苗とレミリアが言う。

「ありがとう。レミリアはどうしてあの場にいたんだ?」

「みんなには話したけど、フランが帰ってこないのよ…」

「え…?フランが?」

「今日の夕方に突然ね。館を探してもいなかったわ。そしたら爆発音が起きたの。けど私、ギリギリ行動が出来なくて…なんとか準備をして出てきたわ」

「咲夜には?」

「言ってあるわ。フランを見つけてって。でも一際、強い力をまた感じたの。守谷のほうにね」

「それで向かったのか。あのときは助かった。ありがとう」

「どういたしましてよ」

「そして神社に戻ったんだな」

「私達が神社に戻った時、妖夢さんと魔理沙さんが言い合いをしてまして」

「私が驚いたのはカオルのことだったんだぜ。戦えたんだなって肌でわかったんだ。だけどやっぱり心配だったから行こうとしたんだ。けど妖夢が」

「止めるに決まってるよ。あんなヤバい気なんだから魔理沙が行ったら危ないよ」

「んなことやってみないとわからないだろうが」

「はぁ?」

「あぁ?」

「って感じでさっきからずっとこんな感じよ」とはたて。

「二人の喧嘩を止めたのは私」と鈴仙。

「鈴仙が?」

「うん」

「いやまさかボロクソになった鈴仙が神社に来た時はびびったぜ」

「お師匠様、突然様子が変わって私と姫様に乱暴をしたんです。私はなんとか逃げ切ってここまで来たんです」

「輝夜姫は?」

「姫様は不死人が保護するって言ってなんとかなりました。今は慧音さんの家にいると思います」

「手当てをしてるうちに倒れた龍太を運んでくる二人が来たんだ」と魔理沙。

「本当にびっくりしましたよ師匠が倒れて早苗もレミリアさんもボロボロで。手当てをしている内に師匠と霊夢が帰ってきたんですが……」

「霊夢は…負けたのか」

「…ごめん…………」

うずくまった霊夢の声が届いた。

その沈んだ声に誰も何も言わなかった。

「敗けの一つや二つ気にするなよ」

「違うよ龍太くん。わたしが着いた時、霊夢ちゃん何かに繋がれてたんだよ」

「何かって何だ?」

「四角い玩具みたいな箱!そこから鎖とかなんか伸びてて霊夢ちゃんを入れようとしてたんだよ」

「四角い玩具…」

「龍太さん私を助けた時、破壊した箱があったじゃないですか。恐らく同じ物かと…」

「そうか……どこかで聞いたことがあるんだが、なんだったか」

すぐには結論は出せない。

「まぁ思い出したらでいいさ。みんな無事だったしな」

魔理沙はそう言った。

「ありがとう。何はともあれ情報を集めだな」

「さすがに今からでは厳しいので日が上ってからにしましょう」

「ああ、じゃあ今日は休むか」

と俺が言うとカオルが外に準備をしていた。

「カオル?」

「わたし、これから魔理沙ちゃん、文ちゃんとはたてちゃんと一緒に天狗の里に行ってくる」


「え?今からか?なら俺も」

「龍太くんはここにいて」

「……。何しに行くんだ?」

「行方不明になった人の情報を天狗達に流してもらうんだぜ。龍太が寝てる間に決まったんだ」

「そうだったのか」

三人が一緒とはいえ心配だ。

俺の表情に何を思ったのか文が俺に耳打ちをしてきた。

「明日のお昼にはまたここに来ますから、それまで龍太さんには霊夢さんをお願いします…ずっとあの状態で、戻ってきた時からずっと口開かずで……」

チラッと霊夢を見ると壁際に体育座りでつっ伏していた。

視線が合った気がした。

俺はそんな霊夢を見て「…わかった」と言うしかなかった。

「妖夢や早苗先輩、レミリアや鈴仙はどうするんだ?」

「私は一度幽々子様に報告に行かねばなりません…。お祖父様が絡んでいるなら無関係ではいられませんから…」

「私も一度守谷に戻ります。もしかしたらお二人を解放できるかもしれません」

「なるほどな」

「私は残るわ。龍太と霊夢が心配よ」

「いえ、お嬢様も一度屋敷へ」

目の前に突然咲夜が現れた。

みんなは驚くがレミリアはさして驚きはしなかったようだがどこかホッとしていた。

「咲夜!。よかったわ。それで…」

咲夜は首を左右に振った。

「そう…わかったわ。龍太悪いわね…。一回戻るわ」

「いいよ。わかった。鈴仙は?」

「慧音のところに行くわ。今永遠邸に戻るのはちょっと………」

「わかった。また昼くらいに集まろう」


こうして解散し神社には俺と霊夢だけになった。

静かな虫の声だけが響いていた。

「霊夢、飯は食ったか?」

首を左右に振った。

「じゃあ食うか」

俺と霊夢の二人の食卓になった。

飯は食う気力はあるようでご飯が揃うと座って「いただきます……」と小さく言って食べ始める。

無言の食事。

いつもカオルと俺、霊夢の三人の食事は賑やかだった。

今は重い空気だけがあった。

食べ終わると霊夢が口を開いた。

「…………行かなかったんだ」

「え?」

「…………」

また無言。理解した。

「ん…あぁお前と留守番だ」

「そう」

ちらりと霊夢の暗い視線が俺を見た。

この視線の意味は何なのだろうか。

わからないけど俺はあえて聞かないことにした。代わりに

「霊夢、おかわりいるか?」

「…え?」

「元々今日が最後だったけど、食材まだあるしな。いるか?」

「………」

霊夢はこくりと頷いた。

後片付けをし、風呂に入り布団を準備する。

そして俺と霊夢は朝に備えて寝付いた。



おやすみなさい。










…………………。


布団が擦れる音がした。







そして隣に誰かの気配を感じた。

霊夢だろうか?

「どうした?」

「……………」

霊夢は無言のまま俺の背に頭を押し付ける形になっていた。

「……どうした?」

俺はもう一度問いかける。カオルが悲しんだり落ち込んだりする時に問いかける声になっていた。

霊夢が口を開くのを待ち、ゆっくりと声が聞こえてきた。


「…私……もう……」

その先は言葉にならなく声にならなかった。

何を言おうとしたのか、わかった。

でも俺には霊夢の言葉に応える言葉を持っていなかった。

「……………」


その夜の霊夢は泣きながら眠っていたと思う。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

中々投稿ペースが曖昧で申し訳ないです。

けど5章、ついに終わりました。長いようで短い感覚です。

あと半分付き合ってくれると幸いです。

次回は六章の予定をしています。

しかし本編の方で番外編とその2の次話を現在作成中ですので、そちらを投稿するかもしれません。

どうぞよろしくお願いいたします。

では今回はここまで。


ここまで読んでくれてありがとうございました!

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