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俺と私の交換日誌×東方project  作者: 凪桜
異変の始まり
24/45

5章act3 幻想郷の戦い

こんばんはおはようございますこんにちは

5章act3になります。

最近投稿ペースが下がっていますがまだまだ続けていきますのでご安心を。


今回は主人公が戦います。

どうして幻想郷に俺達がいるかというと、まずはここから話し、そして俺達が何をしたかを話さなきゃならないだろう。



俺とカオルは…歩き出した。そして扉は閉じた。

でも俺とカオルはその場に立っていた。

「龍太くん?」

行かないの?という問いだというのは明らかだ。

「…ごめん、やっぱり俺はみんなを放っておけないよ」

「これくぐれないとまたしばらく帰れないよ?」

「わかってるよ」

「……」

この幻想郷に何か大きな危機が起きているのを肌で感じるのだ。幻想郷の妖怪達も強いだろう。だが…それを凌ぐほどのヤバいのが何人もいる感じがあるのだ。

「短い間だったけどみんなと関わったんだ。この事件は俺達には関係ないかもしれない。だけど…俺はみんなを助けてから帰りたい」

「…どうしても?」

「どうしてもだ」

「わかった」

「ああ頼…はい?」

「わかったって言った。助けたいんでしょ?みんなを。わたしも助けるよ」

「あぁ。いいのか?」

「うん。龍太くんのことだからこうなる気がしてたんだよね」

「ありがとうカオル」

「どういたしまして。それにわたしは龍太くんの…恋人だもん。反対なんかしない、一人にもさせないし。いるよ一緒に」

「カオル…」

「うん」

お互いにぎゅぅーと抱き合いキスを交わす。

お互いに満足し、

「よし!そうと決まったら幻想郷救うぞーー!」

「おー!。まずはどうしたらいいかな?」

「まずあの爆発はひとつだけだが他にも同じような場所はあるか?」

「ないけど、守谷のほうにひとつ強いのがあるよ」

「わかった。ならカオルには霊夢の向かった方に行ってほしいんだ。あそこが一番遠いがカオルならあっという間に行けるはずだ」

「龍太くんは守谷のほうに行くんだね」

「あぁ。場所的には近いしな」

「了解」と言いながらカオルにふわりと風が踊り宙に浮く。

「ほい、装備」

「ありがと。じゃ先に行ってくるね。勝っても負けても神社に集合ね」

「いやできれば勝っていただきたいんだがな…」

言うとカオルは笑い、空へ空へとどんどん加速し向かっていった。

こうしてカオルは超高速で飛行して霊夢の元へたどり着いたわけだ。

で俺だ。

俺は走って守谷に向かったんだ。


たどり着いた頃、大変だったんだ。


「神奈子様!!諏訪子様!!。お二人を…お二人を返してください!!!」

「返すわけないじゃない…さぁ。あとはあなただけね。現神人」

「そ、そんな……」

嗚咽混じりの声が聞こえてきた。

「こんな物あんまり持ち歩きたくないんだけど…」

四角い人が入りそうなおもちゃ箱のような物があった。

「現神人、今楽にしてあげるわね」

「っ!!」

箱から4つの鎖が飛び出し早苗を捕らえる瞬間、俺は間一髪、早苗を抱えて救助に成功した。

同時に箱みたいなのは重力でぺしゃんこにした。

「龍太さん…!!」

「大丈夫ですか先輩!」

「はい…!で、でも神奈子様と諏訪子様が!」

「なに?」

俺は目の前にいる相手を見据えた。

「なんで永林さんがここに…?」

「あら?私を知ってるのかしら?」

「?…永林さん?、あんた、二柱をどうしたんすか」

永林は首をすくめ薄ら笑いを浮かべるだけだった。

「早苗先輩……」

俺は早苗を見る。早苗は口を開いた。

「私達はいつものように夕飯を食べようと準備していたんです…。その時、突然あの人がやってきたんです。美味しい山菜ご飯の作り方を教えてほしいって。私が教えようとした時、あの人は聞いたこともない呪文を唱えて二人を石に……!」

「石?」

そんな石どこにも………。

いや…

「…ずいぶん小さい石ですね。神払いでも始めたんですか?」

「…あら?詳しいわね」


神様を石に封印する技法は昔から無くはなかった技術だ。

例えば力の薄い場所なら実体を保てないから、石を御神体として自ら入ったりと、よくある話だ。

けど神様を封印するならかなりの力がいる。

「でもあの二人を捕らえるなんて相当の力がいるはずだ。月の民でもここまでの力はないと思いますが」

「そうなのよね。でも私はこれ適任なのよ」

「…何言って、っ!」

言う前に矢が飛んできた。

同時に見えない何かに薙がれた。

「いっつぅ…!」

「り、龍太さん!!!」

咄嗟に早苗を庇ったから早苗は無傷だったが俺はモロに受けた。

だが

「傷がない…?」

だが痛みは本物だ。ソーサリーズバトル?いや違うな…。

この疲労の…心が崩れそうな感覚は…。

「…生意気な顔ね。一度受けただけで看破したの?」

「あぁ…お前、永林さんじゃないな」

「…幻想郷には博麗の巫女と賢者を除外すれば楽だと聞いていたのだけど?」

「龍太さん…どういうことですか…?」

早苗が問いかけ俺は口を開く。が

見えない何かが飛んできて妨害される。

仕方ない。

「先輩捕まって!!」

早苗を抱え見えない何かを弾き返す。

「早苗先輩、あいつと戦いましたか?」

「はい……倒してやろうと…背一杯でしたけど…でもあの人の攻撃を受けた途端身体から力が出なくなって…もう手も足も…ごめんなさい……ごめんなさい…!神奈子様…!諏訪子…!私…私!お二人を……!」

「早苗先輩、落ちついて聞いてください」

「でも…!」

早苗の次の悲痛な叫びを聞く前に俺は早苗の両目を片手で防いだ。

「え、あの…?」

今俺達の視界は永林の攻撃と俺が移動しながら回避を繰り返してるせいで視界が変わりまくっていた。

でも瞳を隠せばひとまずそれは失くなる。

「落ちついてください大丈夫ですから」

「………」

「この戦いは、どっちかと言えば俺達の世界の戦い方に似てるんです。まぁ幻想郷じゃ異変って言うらしいので異変でいいんですけどね」

「龍太さん達の…?」

「はい。ですが違うのは戦う内容で、どんな仕組みかわかりませんが、この戦いは攻撃をもらえば身体や衣類に傷や汚れはないですけど、魂そのものに攻撃するみたいです。多分ですが不死でも恐らく有効です」

「そ、そんな」

「けど、こちらの攻撃も恐らく有効なんです。そしてあの人はたしかに永林さん本人ですが、外見だけです」

「え…?」

「永林さんは何かヤバいのに意識を奪われていると思います」

「…。……神奈子様と諏訪子様は無事…でしょうか?」

「永林さんを倒せばあるいはだと思います」


「ずいぶんと余裕なのね」

「しまった!」


再び俺は見えない何かが目の前に迫るのがわかった。

だがその攻撃は俺には当たらず早苗が攻撃を凌いでいた。

「先輩!」

「大丈夫です!。私、戦います!必ず倒してみせます」

「…。はい!」

「なら龍太さん。私に…あなたの世界の戦いを教えてください!!」

「えええ?」

「話してる暇あるのかしら?」

注射針のようなものが複数飛んできた。

俺達は回避する。

「龍太さん!!!」

「あああもうわかりましたよ!」

正直リンクができるとは思わないが、やるしかない。

というか俺でもこの永林に勝つのは無理かもしれない。

なら、カオルのリンクと早苗の力を。

俺は早苗を地面にゆっくり降ろし手を取った。

「え…?え。あ、あの?龍太さん…?この手は」

あーなんかすいません。なんか誤解させてるようですね。

まあでも行きます。

できるかはわからないけど。

奇跡を願う少女がいた。

空を見上げる少年がいた。満天の星空だ。奇跡と星空が廻り合う。

早苗と俺の力が繋がる。リンクした。

俺と早苗の周りに暴風が巻き起こき複数の光の玉が一気に俺と早苗の周囲を飛ぶ。


見えない何かが飛んでくるが俺はそれを片手で掴み握り潰す。

「先輩!」

「はい!秘法「九字刺し」!」

交差上のレーザーが永林に命中した。

これで倒したと思いたいがまだ永林は立っていた。

「しぶとい!」

「蠍はしぶといのよ?知らないのかしら?」

そう言いながら、見えない何かが再び再生しているのがわかった。同時にそれが迫ってくる。

俺と早苗は二人でそれをガードして押し返した。

というか見えない何かだがさっき永林は何て言った。蠍?。なんで蠍なんだ?。

「祈願!商売繁盛守り!」

大量の繁盛と書かれたお守りが永林に打ち込まれるがかわしながら時には自前の弓で撃ち抜いてくる。

矢は矢ではなく長い針だ。

矢切れがないからかなり厄介で、一気に絞り大量に放ってくる。それを早苗は防いでいる。

攻撃力は俺と早苗で二人並んでほぼ互角だ。永林の元の力が強いのもあるんだろうか強い。

「十二宮符、スコーピオン」

永林が何かを唱えた。星座の模様が現れ彼女を包み見えない何かが実体化していく。

その永林の姿はさながら蠍のようだった。

巨大な尾、巨大な2つの鋏を携え振り抜き、時に弓から光の針を放ち俺達を圧倒する。

おまけに針はかなりでかく槍としても使い、攻撃を繰り出してくる。

リンクをしているはずなのに、ここまで俺達は防戦に手一杯だった。

振り抜かれる巨大な尾が鋭い音を立てながら迫り、俺と早苗は二人で防いでいた。

早苗からは疲労が見えていた。

「っ!」

「先輩!」

早苗が体勢を崩し迫ってきた鋏みを何とかギリギリ防ぐ。

「ご…ごめんなさい…!」

「大丈夫です」

とは言ったが見栄である。2回目を防げる自信はない。力が違いすぎる。

一度でいい。反撃のチャンスがあれば。

「反撃のチャンスを与えれば勝てると思っているのね?与えないわよ?」

考えが読まれた?!。

大量の光の矢が撃ち込まれ、俺と早苗は防ぐも巨大な尾に俺は吹き飛ばされてしまった。

「龍太さん!!」

「余所見はダメよ?守谷の巫女」

「っ…?!!」

早苗は振り迫る鋏に目をつぶる。

だが俺は、この時を待っていた。

「あぁ…!あんたがな!」

「???」

「レミリア!!こっちだ!!」

「?!?」

永林が初めて驚いた反応を見せた。

「はずすな!!!!!!」


「誰に言ってるの」


でっかな紅の槍が永林を撃ち抜いた。

「ぐうっはっ!?」

永林が派手に吹き飛び地面に倒れる。

「神槍、スピア・ザ・グングニル。私の最高の技よ」

見事にいい不意討ちを付けた。この一撃はでかいぞ。

だが永林はゆらりと立ち上がり俺達は身震いした。

「私の一撃を耐えたって言うの…。なんて奴…」

「あああっ!!!」

永林は雄叫びをあげながら、力を振るおうと


『時間だシャウラ』


声が響いた。俺にはそれが誰か分からなかったがレミリアや早苗には見知った声だったようだ。

「紫!出てきなさい!お前には聞きたいことが山ほどあるんだよ!!」

レミリアが叫ぶ。

すると空間を裂いて中から女性が出てきた。

「あの人が…」

「はい…幻想郷創設者。スキマ妖怪の八雲紫さん…です」


スキマ…つまり空間を支配する力を持つということだ。神様級じゃねえか…。

だが紫は様子が変だった。スキマの先には白蛇が見え隠れしており

「なに紫。その顔。タトゥーでも入れたわけ?」

レミリアの問いに俺はたしかに思った。

紫の顔半分には青く不気味に輝く変な模様があった。

烙印スティグマのようにも見えた。

だが紫は答えなかった。

「悪いわね」

「構わない。今お前達に欠けられたら面倒だからな」

永林と紫が会話し俺達を見やる。

「時期に我らがこの地を支配する。お前達は大人しく支配され隷属すればよいのだ」

「「「!?」」」

俺達は息を呑む。

「此度の戦、ほんの小手調べと知れ」

紫はスキマ開く。帰る気だろう。

だけど早苗がまた泣きそうな顔をした。早苗のリンクを通して二人の顔と三人の思い出みたいな記憶が一瞬流れてきた。

身体が勝手に動いた。

カオルと繋いだリンクを解放した。

一瞬で二人の眼前へ距離を詰め、俺の拳に眩い光が灯る。

「!?」

「こいつ……!」

特攻をしかけ紫を、そして永林を仕留めればよかったが失敗しスキマから出てきた白蛇の鱗に当てられ身体の中が、魂が削られる痛みが走り呻き声をあげながら吹き飛ばされたがレミリアが俺を受け止めてくれた。

「龍太さん…!」

「龍太。バカっ!あなた死ぬ気?!」

「すまん……」


俺は紫と永林を見やる。二人はつまらなさそうにこちらを見て消えていった。

「退いたか…うぐっ!」

心が痛い。悲鳴をあげていた。回復にはちょっとかかるかもな。

「龍太、もう一度言うわよ。あなた死ぬ気?あんな無茶なことして…このバカ!」

「悪かったって…」

「龍太さん…!大丈夫ですか…?」

「大丈夫…」

「………」

大丈夫ではない。そのことを早苗もわかっているだろう。でもどうしてもやらねばならなかった。

「あの特攻は……する必要があった」

「…?なんでよ?」

レミリアの疑問は最もだろう。

「早苗先輩……これを」

俺はそれを早苗に渡し彼女は両手で受け取ると瞳を大きく見開いた。

レミリアもそれが何かわかったようだ。

「龍太さん………」

早苗は大粒の涙を流しながら、

「ありがとうございます………本当に…ありがとうございます…!!」

嬉しそうな笑顔で言ってくれた。

俺はそれを見届けて意識を失った。


早苗の両手には石に封じ込められた神奈子と諏訪子の石が大事に握られていた。

ここまで読んでくれてありがとうございます。


いつものネタバレ?ですが主人公が早苗と組んで戦います。

幻想郷の戦いはスペルカード戦が主ですが、この物語の戦いはソーサリーズバトルとスペルカード戦が混ざったようなバトルになっています。

後半に入ってからバトルにバトルとなり凄まじい展開だなぁと思いながら書いています。

今後が見ものです。

では今回はここまでです。

次回は5章act4になります。早めにあげれるよう尽力します。

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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