5章act2 青の世界の守護者の戦い
こんばんはおはようございますこんにちは
5章act2になります。
オレワタヒロインついにバトル!
「………」
目の前にいたのはローブの姿をした誰かだった。
「…何奴だ」
「幻想郷の客人」
言いながらわたしは指を鳴らす。
霊夢の両手両足の鎖を割った。
その表情は叫んだのか泣いたのかわからないくらいすごい顔をしていた。
「……帰ったんじゃ…なかったの…?」
「お礼は龍太くんに言ってね」
「え……?」
とわたしは霊夢の頭をポンと撫でウィンクする。
そして前に立ちローブに尋ねる。
「…あなたは誰?」
「……答える義理は--」
やめた。地を蹴りローブの頭を手刀でぶったぎりに行こう。
ローブもまた手刀で応戦してきた。
左手に杖を出し光剣に変え振り抜く。
「ないならそれ、吹き飛ばすから」
暴風を纏いながら光剣を振りかざす。
ローブもまた紫がかった自身の刀でわたしに迫る。
刀はわたしに当たるも姿はほどけ消えローブの背後ではなく真横に立つ。
「はぁっ!」
押し出すのは剣。だけど放つのは風を圧縮した何千ボルトの雷撃のプラズマ。
ド派手な音と目も眩む光。ローブを貫き燃やす。
「うぐぅ!!」
ローブから聞こえてきたのは男の声だった。
これにはわたしも霊夢も驚き、さらに驚いたのはローブから出てきたのは半霊と緑と白の衣服。二振りの刀を下げていた老人。
わたしはその人を知っていた。
白玉楼に写真があったから。
「「魂魄妖忌……?」」
霊夢とわたしの呟きが洩れた。
姿共に本人そのものだった。
「儂を知っていたか小娘」
霊夢もまた会うのは初めてだが知っていたようだった。
「行方不明だったはずだよね…」
「…………そういう扱いになっていたか。いやまあよい。儂は再び戻ってきた。目的のためにな」
妖忌はそう言いわたし、じゃない霊夢に斬りかかるがわたしに阻まれる。
「やはり小娘、剣士だったか…!」
「半分は当たりかなぁ…!」
わたしと妖忌は剣を激しく打ち合う。
「斬符、忘霊剣!」
剣が複数に枝分かれし迫るがわたしは風を剣に変え防ぐ。刀の重さが比例してわたしは押し飛ばされそうになる。
一振りがまるで百振りのような力だ。けどわたしだって!。
光剣に風を纏わせ金属質に変え百振りの剣を弾き返す。
一手を打ち、一撃二撃、回避せず貪欲に再び打ち込む。
「ぬ!?」
まだだ!まだ上がる。まだまだ上がる!
わたしの剣筋はどんどん速くなる。
そして遂に、妖忌の頬を切っ先が掠めたが終わらない。
わたしの姿がブレるくらい速く!
わたしの気合い一閃。
妖忌の腹を切り裂き吹き飛ばし木の幹に叩き付けた。
「やりおるな……素晴らしい剣だ」
そう言った妖忌の様子が変わった。
「まさかここまで追い込まれるとはな…幻想郷には紫と巫女を抑えていれば良いと聞いたんだがな……。よかろう若き剣士の小娘。儂の力、刮目せよ」
空気が重く変わった。
刀を掲げ言った。
「十二宮符、キャンサード」
妖忌の身体に幾何学な模様、いや…星座の光がまとわりつき、緑のモヤに包まれ紫の刀身の刀が妖忌に寄生するように腕に吸い付いた。
ちょっとグロい。
でもあの光の星座はたしか…蟹座?
「これぞ我が星の力。カニギリと共に真実を切り開こうぞ。そしてこちらの刀は我が妖刀、黒陰刀」
二刀流になり、さらに緑のモヤを纏って構えた。
わかる。この男は強いと。
わたしもわたし自身の力をぶつけよう。
「はっ!」
地を蹴り風を放つ。
緑のモヤは大きな鋏のように風を裂いた。
剣を振りかざすがモヤに阻まれた。
「硬!?」
「ふん!ゆくぞ!」
「くっ!」
わたしは振り抜かれる二本の剣と緑のモヤの攻撃に防戦一方になる。
わたしはあえて地面に雷撃を放った。
水鉄砲を放とうとした小さい蟹達を感電させる。
当然あえて一撃はくらってわたしは吹き飛ぶ。
「ぅぅ痛い…」
こんなに痛かったけ?と考え、でも服に傷がつかないのはいいなと考えた。
「まあいいや」
言い地面に剣を突き刺しプラズマを剣に溜め剣を全力で振り抜いた。
緑のモヤの一部が吹き飛んだ。
形的に鋏が一本吹き飛んだ手応えがあった。
妖忌が肩を押さえたのだ。
「え?」
わたしは疑問になる。
この戦いはどちらかと言えばわたし達の世界の戦い、ソーサリーズバトルに酷似している。
致命傷が全部そのまま痛みになっているからだ。
でもそのまま痛みにしては変だ。
これは聞かなきゃならない。意地でも霊夢を連れて帰り彼に再び会わなきゃならない。
確信はない。試してみよう。
わたしは"構えた"。
普段適当にしか構えないけど。
そのわたしの雰囲気を感じたのだろう。妖忌は警戒心を高めた気がした。わたしはわかりやすいから。
なら、わかりやすく行くだけ。
ダッと一気に加速する。
緑のモヤモヤはいくつかある。
いくつかが迫りわたしは急加速で回避し抜き去る。
そして剣に力を込め、自分の背中に風の翼が生えた感じがした。
再びモヤモヤが迫る。
わたしはそのモヤモヤに自らぶつかった。
「っう…!!!!」
やっぱり痛い!。
だけどわかった。
そして同時にモヤモヤを突き抜けた。
妖忌が驚いた表情でこちらを見た。途中、妖忌が二人になった。
「ハァーーーーッ!!!」
「ぐぉぉぉぉぉ!!!」
風を纏う剣を妖忌二人まとめて叩き付け吹き飛ばした。派手に吹き飛んだ妖忌は倒れた。
「はぁはぁ……!」
息が切れ荒くなる。でも勝った。
わたしは両手膝を地面に付く。
「この戦いは…わたし達が住む場所とよく似てる。だけどダメージに関しては違ったんだ…!」
倒れた妖忌は答えない。
しかしわたしは続ける。
「ソーサリーズバトルは致命傷やダメージを痛みだけに変えるけど、この戦いは痛みじゃない。魂に直接攻撃する…戦いなんだ…!だからこの戦いでは外傷はなかった…!。この幻想郷には不死がいる。長寿の妖怪も強い人間もいる。だったら」
『魂に直接攻撃すればいい。そうすれば平等に誰でも倒せるからな』
誰かがわたしの言葉に答えた。
「……………紫…」
霊夢が呟く。
そして空間を突き破って金髪の女性がで出て来た。
この人が?
「あなたが幻想郷の賢者…」
「あぁそうだ」
「…紫……なんで…?…」
霊夢の力ない言葉に紫は何も言わない。
この人が、幻想郷の賢者。でも 様子が変だ。明らかに異質さがあった。
「その蛇と模様は何ですか?」
紫の隙間から白い巨大な蛇が数匹いた。
模様は紫の右目だ。妙な、烙印のような模様があった。
「博麗霊夢を私達に渡してもらおう」
「お断りします」
「…………」
紫は倒れた妖忌を一瞥し
「しばし休めカニギリ…」
と呟きスキマが妖忌を回収した。
いろいろ気になることだらけだ。多分わたしは妖忌を倒せていない。再びどこかで戦うかもしれない。
だけど今ここは意地でも凌がなきゃ。
わたしと紫はしばらく睨み合う。
緊迫した空気だった。
疲れていた身体は忘れるくらいに、わたしは紫を見据えていた。
どちらかが動けばすぐに戦いになる。
その空気はビリビリと幻想郷の空気を切り裂くほどに。
それだけ互いを倒さなくちゃならないとわたしも紫も、そう認識しているんだ。
けれど紫は帰る方を選んだ。
「………まぁいい。どうせ何もできなどしないからな」
紫はからくり箱も回収しスキマへと消えていった。
気配が完全に消えたとわかり、わたしは大きく息を吐いた。そして霊夢に声をかける。
「……霊夢ちゃん帰ろっか」
霊夢はただ俯き頷いただけだった。
すっかり暗くなった空を見て歩き出した。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
物語は後半戦、激闘編になりました。
オレワタのヒロイン大活躍です。かわいいです。超かわです。
ネタバレになりますが後半戦は始まったばかりです。今回ヒロインが戦った相手もまた強敵でした。
我ながらフラグかな?って感じで出せたのでよかったです。この人物の関係者、そして霊夢はどうなったのかとか諸々書き進めると自分も楽しみです。
それでは今回はここまでです。
次回は5章act3になります。
ここまで読んでくれてありがとうございました。




