5章 青の世界の守護者
こんばんはおはようございますこんにちは。
11月になりましたな。寒い!
みんな風邪引かないようにしましょう。
物語は後半戦に突入、5章、待望の激闘編の開幕です…なんちって笑
あ、でも5章は本当に突入です笑
いつもと変わらない音。
いつもと変わらない風景
いつもと変わらない賽銭箱
自分から何かをしようなんてあまりない。
そんな日常を送っていればだいたいの人は退屈になるだろう。
でも私は退屈とは縁遠い。
それはいつだって向こうからやってきて私の退屈を奪い去っていくのだから。
私は音のした方向へ向かって飛んでいた。
これは間違いなく異変だ。
いったいどんな奴が悪さをしているんだか。
「まったく…」
今頃魔理沙も音のしたところに向かっているのだろう。だいぶ時間も経っている。
急ごう。
向かった先に奴はいた。
「???誰よあれ」
そこにいたのは背の高い全身真っ白のしたローブだった。
視線で気付いたようだ。私を見た。
「おや?」
「…あんたが異変を起こしたのね?」
「異変?ということはお主が博麗か」
「……」
ローブの効果なのか男か女なのかもはっきりしない。
ローブは板切れみたいなのを取り出しそれを見た。
ちらりと私と見比べるように見たのがわかった。
何かはわからないが、私だと分かる物があの板にはあるらしい。
気味が悪いわね。
「やはり博麗。博麗霊夢か」
「…そうよ。あんたは誰」
「ふん…。知りたくば己の力で示してみせよ」
「…上等よ」
私は陰陽玉を出し大幣を構える。
ローブは突っ立ったままだった。
私の身体が浮き、攻撃体勢になる。
「いくわよ!」
七色の玉が一気にローブに目掛けて飛んで行く。
ローブが身体を捻り避ける。
上手いわね。
すると相手は手から何かを放つ。
一本のクナイだ。
「一つだけじゃ当たりっこないわよ!」
「ではこれならどうかな?」
ローブの手から大量に何かが落ちる。
「???」
落ちた何かはガチャガチャと動き起き上がる。
「蟹?」
小さな蟹の軍隊だった。
「さぁゆけぃ!」とローブの合図と共に蟹から大量の水鉄砲が放たれ迫る。木々や枝がへし折れ土を穿った。かなりの威力があるのは間違いないわね。
「あぶな!」
私はかわし考える。
まるで人形使いみたいな戦い方ね。
だったら…!
私はあえて突撃を試みる。
蟹の放水を回避しつつ
「ここだわ。
宝具「陰陽鬼神玉」!!!」
「ぬ!?」
派手な爆発が起きる。
「あんた長期戦強そうだから。…そうなるまえに一気に倒してあげるわ」
爆風が止むと、ローブは身体を抑えていた。
「耐えたか…。頑丈ね」
「いやはやこれ程とは、恐れ入るよ博麗」
「褒め言葉として受けとってあげるわ」
「ふんぅ。なら次はこちらのターン」
「…?」
ローブが動く。
さて…。…?。あれ?身体が動かない?。
いや待って。もしかして!。
私は後ろのクナイを見た。
「気付いたか」
ローブの投げたクナイは私の影を刺していた。
「これは…なによ」
「相手の動きをしばらく行動不能にできる術。いや正確には遅くするのだ。名を《ムチ》旋風」
私は力任せに振り抜こうとした。
脱出しようと思えば脱出できる。
「だが…気付くのが少し遅かったようだ」
再び私が動けるようになった時、ローブは目の前にいた。
「ふん!!!!」
手刀がお腹に振り抜かれ私は木に叩きつけられた。
そして一体の蟹から放水を肩に受けた。
「がはっ…!」
肩を撃ち抜かれた痛みに思わず咳き込んでしまう。
私は肩の傷を見た。が
「な…!どうして」
肩に傷など撃ち抜かれた跡など一切無かった。
なのにどうしてこんなに痛いの?。
私はこの時点で気付いた。
これは弾幕バトルじゃないの?
このローブは本気で私を倒しに来ている?
「…手加減なんて最初からいらないなら、最初に言いなさいよ」
私は地を蹴りローブに回り込み蹴り技を浴びせた。
「く!速い…。やりおる!」
「まだよ」
私の周囲に浮く陰陽玉が輝きを放つ。
これならッ!!どうよ!!
「宝具!陰陽飛鳥井!!」
巨大な陰陽玉が生成されてローブにぶち当てる。
破裂音が響き今度はローブを思い切り叩き潰した。
砂煙があがった。
「こちとら数々の異変を解決してきたのよ。簡単には負けてやらないわ」
瞬間――煙から鋭い刃の斬撃が飛んできた。
「がはッ…!!」
思い切りお腹を切り裂かれた。
私はよろよろと地面に降り、お腹を見る。がやはり傷などなかった。
服も破れてなどいなかった。
なのに
「っう…どうなってるのよ」
身体がすごく痛いのだ。
久しぶりの本気の戦いで鈍っているのだろうか。
そんなこと考えている余裕はなかった。
ローブが真後ろにいたのだ。
「ッ!封魔陣!!!」
動きを封じよう!。
だが回避された。
「その動きは動きの遅い輩に向く技だな」
回り込まれ手刀が私の頭を打った。
「っ!!」
意識が持っていかれそうになるもどうにか耐えた。
このローブは近接戦に特化した戦いが得意らしい。
距離を取れば蟹の放水。近づけば肉弾戦。
強いわね。
私自身はどちらか言えば遠距離戦だ。
でもさっきのようにでっかな陰陽玉をぶつければ勝機はある。
「その瞳、まだ諦めぬか」
「当たり前よ」
「私に勝つことはお主は不可能だ」
「はっ。笑わせないでくれる?」
「お主は誰を相手にしていると思っているのだ?」
「自分で言ったじゃない。力づくで示せって」
「言ったな。だが一つ教えてやる。お前は神を、支配者を相手にしているのだ」
「あんた、頭…大丈夫かしら?」
「嘘ではないぞ?証拠にお主の攻撃は私には効きづらいのではないかな?」
たしかにその通りだ。やたらとこいつは硬いのだ。私の技は元々妖怪連中を相手にしているほうが向いている。神系を相手にするのは不向きだ。
だけどね…
「あんたの、目的は?」
「………」
「だったら力づくで喋らせてやるわよ」
「降参してもよい。退いてもよいのだがな?」
「私は博麗巫女よ。例え私の身がほんとに危険でも、どんな異変でも私は戦うのよ。そして解決してきたわ。これまでも!これからも!」
どんな奴が相手でも私は退くわけないんだから。
勝てる勝てないじゃない。
戦うのよ。
「……力の差も解らぬ小娘が。身の程を知れ」
初めてローブから感情のある声を聞いた気がした。
ビリビリと肌が痛い。
殺気。今まで抑えていたのか。
「上等。いくわよ!」
私は身体の痛みを堪えながら飛び
「霊符!!夢想妙珠!!」
四つの光のレーザーが玉から打ち出される。
「ふん」
ローブは蟹の放水で迎えうち相殺される。だが
「はぁ!!!」
すぐに回り込み蹴りあげた。
ローブはそれを両手を交差しガードする。
そして身体をすぐに捻り反転。
「夢符、二重結界ッ!」
ローブを結界に閉じ込めた。
けどローブは結界を拳で叩きヒビを生んだ。
やっぱり、こいつはただの妖怪じゃない…。けど
「たかがちんけな結界!破ってくれようぞ!」
「ちょっとでも効くなら充分よ。私はこのタイミングを待っていたんだから」
「なに?」
これが私の今できる最高の奥義。
「霊符!夢想封印ッ!!!」
大量の札と陰陽玉から生まれる光弾がローブにめがけて大爆発を引き起こした。
爆風が収まりローブが倒れているのが見えた。
勝ったか……。私は荒く息を吐く。
地面に降りローブに近づく。
「さて…いったい誰なのかその頭巾を--」
感覚がない。
感覚はないがわかる。
今…私は斬られた。それも真後ろからだ。
身体の奥が燃えるように痛い。
私は膝をついた。
後ろを見るとローブがいたのだ。
「な…なんで…?!」
「疑問ばかりだな小娘」
倒れたローブがズルズルと起き上がる。
真後ろにいたローブ。倒れていたローブはどちらも同じ立ち振舞いだ。仲間ではない。
「まさか…今まで私が相手にしてたのは分身…?」
「半分は正解だ。冥符、幽明の苦輪だ」
「え!?。その技って……あんた…まさか妖夢?」
問いの答えはない。
ローブはもう何も答えない。
「……………」
立ち上がったローブが消えた。
ローブは刀を抜いていた。
その刀身は長く薄紫の何かを纏っていた。
再び鋭い一閃の剣撃が私を襲った。
意識が消え入りそうになるくらい痛い。
私の敗けなのは明らかだった。
同時になぜか傷も怪我もないのに私の心は疲弊していた。
殺すならば殺せばいい。
私はここまでみたいだし。
意外と長生きしたんじゃない?。
そう本気で思った。
だが、ローブは懐から何かを取り出し地面に放る。
それは大きな箱になった。
かわいらしいからくり箱だ。
「お主は死なんよ」
「え…?」
まるで私の思考を読んだような言葉だった。
箱の一部が開き、四つ鎖枷が伸び私の両手両足についた。
「……!?」
まずい予感があった。この枷を取って逃げ--
「られるとでも?博麗の巫女よ」
肩から下に向けて斬られた。
「ぐああああっ…!?」
「お主には、ここの中で過ごしてもらうのだよ。余生と幻想郷が終えるまでだ」
「…!?……私に…何をするき?」
「今にわかる」
「…??」
瞬間、枷を通して私の中に何かが流し混まれ、何かが抜かれていくのを感じた。
「…っ…何これ……ちょっと……」
ローブはただ私を眺めていた。
「……ねぇ…待って…!これ…止めて」
四つの鎖は、ガコンガコンと箱の中に戻り始める。
私の身体もまた箱の中に吸い込まれる。
そうしてる間も私の中に何かが流し混まれ、そして抜かれていく。
「…いや……いやだ…やめて…止め…!
や……や…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
私は…発狂した。
心をグシャグシャにされる感覚に私は怖いと感じた。
子供みたいに泣きじゃくってローブに懇願するもローブは満足気に眺めているだけだ。
悲鳴をあげた。
「最後の外だ。存分に眺めよ博麗巫女」
悲鳴をあげ発狂し恐怖し私が私じゃなくなっていく。
あの箱に閉じ込められた時、もう二度と私は日の光を見れない。
叫んでも響かない。
じわりじわりと私は箱に吸い込まれていく。
我を忘れて力を振り絞るが何かを抜かれていくせいで力も出ない。
「幻想郷最強と言われたお主がいなくなれば、ここは脆いな」
ローブからそんな言葉を口にした時、私にはある二人が過った。
願っても神頼みしても奇跡が起きるわけじゃない。
生きるのに精一杯だ。
だってあの二人はもういない。
だけど、すがりたくなったのは本当だ。
「…………助けて……」
私にとってこの言葉が最後の抵抗だった。
そんな言葉が私の口から出た。
もしそんな言葉と願いが通じた時、私はどんな気持ちだったんだろう。
その姿を目にした時、私は何を考えたのだろう。
空を越え、風を切り裂いて現れたのは、いつもおどおどとしておっとりとしたカオル。
ではない。
物凄い気迫とオーラを放ち風と光の刃を纏うカオルの姿だった。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
5章に入りました。
ネタバレをしますがここにきて初めて霊夢が戦いました。負けてはしまいましたが主人公らしい役割をきっちり果たした負けだと思います。
今回、霊夢の身に何か起きましたが物語を書いていく中で明かしていきます。よろしくお願いいたします。
霊夢のピンチに駆けつけるは、オレワタの主人公…!ではなくヒロインということに味わいが個人的にあります。
最強ヒロインって何気に好きだったりします。
今回のタイトルもオレワタ主人公と東方主人公のお株を奪う勢いで決めました。
そう!桜の!カオルの!ヒロインの魔法使いとしての二つ名です!。
ごめんお二方。でも悔いはないです。
では今回はここまでです。
次回は5章act2になります。
ここまで読んでくれてありがとうございました!




