4章act4 夜が明けていく
お久しぶりです。
俺と私の交換日誌×東方project
4章act4になります。
ってか台風来てますねやばいやばい。
皆さんどうか気をつけて過ごしてください
「さぁ皆さん静粛に!!」
賑やかな声が霊夢の声によって静まり返る。
「今日はこの良い日に集まってくれたこと感謝するわ。そして既に知ってる通り、外来人の魔法使いがこの幻想郷の客人として来てるわ。今日は宴会を兼ね、客人の歓迎会をしながら、みんなで呑んで歌って騒ぐわよー!!!それじゃこの私、博麗霊夢が、宴会の始まりを言います。さぁみんな酒やらなんやら持ったかしら?はい!掲げて!かんぱーい!!」
かんぱーい!!!!!!と全員の声が響き渡った。
そう今日は博麗神社宴会だ。
「龍太さーんお酒ついでくださいよー」
「あぁわかったよこあ」
俺はこあに酒を注いでやった。
「龍太さんとこうして話ができるの楽しみだったんですよー」
「そうか。俺もこあとまた話ができて嬉しいよ」
幻想郷の酒は濃度が濃いということをこの時知った。
「龍太さん飲まないんですか?」
隣にいたさとりに声をかけられる。
「未成年だしな…」
というか幻想郷だから飲んでも大丈夫なのでは?という感じにもなるが。
カオルを見るとカオルもまた板挟みで話しており大変そうだが楽しそうにしていた。
「紫様…」
言いながら悲しそうに酒を飲むのは八雲藍。
彼女は紫の式だと霊夢から聞いた。今はこいしとアリスが藍の話相手をしながら飲んでいた。
珍しい組み合わせだなとも考えた。
「やっぱあのババアは来ないか」
「勇儀もそう思ってたのか」
「おぅ」
俺は酒を見せると勇儀は楽しそうにジョッキを差し出した。
酒を注ぎ勇儀は酒を飲みながら話す。
「あのババアはなんだかんだでここの権力者だからな。いるといないとでだいぶ違う。結界の管理、境界の管理、弾幕ゲームの片付けとかもあいつがいるから割りかし何とかなってる」
「へぇ…」
片付けとかあったんだな。
「みなさーん料理もお酒もまだまだありますよー」
早苗と妖夢が料理と酒を持ってきて、みんなのテンションはさらに高くなった。
これは場酔いしそうだ。飲んでないが。
「あ、師匠。これ私が作ったんですよ。よかったら食べてください」
「あぁありがとう妖夢」
正直妖夢に師匠と言われるのはなかなか慣れない。
こっ恥ずかしいのと実際に本格的な特訓をしてるのはカオルだからだ。
思いながら差し出された卵焼きを口に運ぶ。
「どうですか?」
「うん、美味いよ」
「よかったです!まだまだありますからね!」
「ありがとう」
「はい、龍太くんあーんして」
「え、あーん。あむっ」
いつのまにか隣にいたカオルがきゅうりの漬物を俺にあーんしてきたので反射的に食べた。
「えへへ」
カオルの可愛らしい笑顔とその光景にみんなは「ひゅーひゅー!」「見せつけるねぇ!」と口々に叫び出す。
こころなんて法螺貝吹いてやがった。
宴会の中、当然だが初めて会う妖怪が大勢いた。
幻想郷に住まう神に神霊、そして仙人。幽霊達に天狗、妖精達、付喪神。百物語に匹敵するくらいの大所帯だった。
みんな酒と料理目当てであり俺達外来人の見たさ故のようだった。
「少し前振りですね龍太さん」
「咲夜。そうだな。料理ありがとうな。美味しいよ」
「ありがとうございます。やはり和食だけではと思って作ってよかったです」
咲夜が作ってくれたは洋食がメインであり幻想郷の住人達にとっても洋食は珍しいらしく舌鼓を打っていた。
「ね!咲夜はほんとすごいのよ」
言いながらワインを持つレミリアだった。
「やっぱり洋食って幻想郷じゃ珍しいのか」
「珍しいと言えば珍しいかもしれません。幻想郷の食事情は和食が中心なのはたしかですからね」
「…なるほどなって君は?」
「はい。茨華扇。仙人です。噂は聞いています。巫凪龍太さん」
「そうなのか。次からは名前で呼んでくれていいよ」
「では私もそれでいいですよ」
という感じで初めて話す人達ともそういう感じで話しながら酒と料理に舌鼓を打っていく。
「幻想郷どうですか?」
「え?輝夜姫」
「えぇどうしたの?」
「なんかいつも家にいるイメージがあった」
「こういう楽しい行事はちゃんと顔を出すわ。永林がみんなで行きましょって言うからね」
俺は永林に顔を向けると永林は小さく首を下げた。側にいた鈴仙も食べ飲みながら頭を下げる。それを永林はやれやれという感じで見ていた。
「それでどう?幻想郷」
「そうだなぁ。楽しいよ」
「よかったわ」
そう、美しくも恐ろしいが楽しい場所だ。
「でもずっとはいないんだよね?」
そう言ったのは因幡てゐだ。
「まあなぁ…ちゃんと帰る場所あるからな俺達は」
「あたしゃあんまり外来人と話せなかったからねぇ……ああ残念」
「?。今こうして話してるじゃないか」
「…ま、まあね。ありがと(からかったはずなのに、まともに返されちゃったよ)」
聞いた話だがカオルは黒蛛病を治療する際に、四葉のクローバーを鈴仙に探索を頼んだらしい。あくまで予想だがもしかしたらてゐの影響あっての功績かもしれないなと考えている。
因幡の白兎という伝説には幸運の話もあったからな。
「龍太さん龍太さん」
「ん?文か」
今度は隣に文がいた。
「取材ありがとうございます。おかげでいい記事かけましたよ」
「ああよかった。あとなんか記事の書き方カオルに教えてもらったんだって?」
「あ、はい。そうなんですよ。椛やはたても熱心でしたよ」
「そりゃよかった」
取材もなんとか終わった。
「巫凪龍太さん…」
「お次は藍か。大丈夫か?」
「うぅ大丈夫ではないです。ぁぁ紫様」
「へこんでるな…無責任なことしか言えんがちゃんと帰ってくるさ。幻想郷屈指の賢者なんだろ?」
「それはそうですが…」
「それまでは藍が支えなきゃな。いざ帰ってきた時、藍がそんなんじゃ賢者も悲しむぞ」
「……。ありがとうございます。ちょっと元気もらいました」
「よかった」
俺はほんとに早く帰ってくるといいなと思った。
「巫凪さんや。私にも酒を注いでくれよ」
河城にとりが隣にいて湯飲みを差し出していた。
「いいよにとり」
「ありがと。カオルには世話になったよ~」
「カオル何したんだ?」
「胡瓜作りをな手伝ってくれたんだ。やっぱり現代の知識はいいね。我ら河童も発展するよ」
「そうか」
「うむ、カオルにも既にお礼を言ったからな。幻想郷に来てくれて感謝する巫凪さん」
「どういたしましてだ」
カオルも知らないところでいろいろ幻想郷の人達に影響を残したようだ。
俺にとっても嬉しく感じた。
「龍太さん隣いいですか」
「あぁ早苗先輩。いいですよ。ってめっちゃ飲んでますね」
「私だって飲みますって。むしろ龍太さん飲まないんですか」
「未成年だからなぁ」
「だからカオルさんも飲まなかったんですね」
「そういうことっす。二十歳越えた時に幻想郷来てたら俺もカオルも飲んでたでしょうけど」
「そうですね。あ、これ私が作ったんですよ。召し上がってくださいね」
「あぁありがとう」
早苗と妖夢とこういうところはちょっと似ている気がした。
そのことを早苗に話すと
「せっかくですし妖夢さんと話して来ますね」
言って妖夢に話しかけにいった。
するとドサリと隣に誰かが座った。
「食ってるか龍太」
「魔理沙か。食ってるぞ」
「おぅ」
ぐい!と酒を飲み干すとジョッキを差し出してきたので、ワインを注いだ。
「和酒も美味いが洋酒も美味いな」
「そうか。俺はどっちになるだろうな」
「どっちでもいいさ。美味いことに変わりはないぜ」
「そうだなぁ。あの時、あの親父さんのこと、やっぱり教えてくれないのか?」
「あぁ悪いな。教えてやれないぜ」
「そうか」
「でもありがとうと言っておくぜ。カオルのおかげでやっと自分のしがらみが無くなった気分でな。ちょっと気分がいい」
「よかったな」
「おぅ!でもカオルに何のお礼をしたらいいかわからんのさ」
「ありがとうでいいんじゃないか?」
「いやそれじゃ私の気がなぁ」
「カオルに聞くしかないな」
「そうだなぁ。じゃ龍太には簡単な礼として私が龍太にあーんしてやるよ!さっき見てたし?」
「いやまて魔理沙なんでそうなる」
「いいじゃねえか。どうせほんとはもうすぐ帰っちまうんだろ?」
「………」
魔理沙の言葉に俺は口を閉じてしまった。黙るとは肯定と一緒だった。
「ほらな。やっぱり霊夢辺りがなんとかするんだろ?だったら今できる礼をさせてくれ。酔ってるからとかそういうのは関係ない。あーでも酒の勢いでキスという礼もあり……いや、ないな。怒られる私がカオルに」
それは勘弁してください俺も後々に帰った時に怒られますカオルに。あとちゃんとそういうのは大事にな魔理沙。
「じゃほらあーんだ龍太。愛のブロッコリーだ」
少女漫画のフレーズそのまま持ってきた魔理沙に小さく笑ってしまった。仕方ないな、あーんをした。
「どうだ龍太」
「うん、美味い」
作ったのは妖夢だけどな。
「よかったぜ。あとはカオルか~…。幻想郷に来てくれてありがとな。短い間だったが楽しかったぜ。ちょっとカオルんとこ行ってくるぜ」
「あぁ」
短い間だったが、か。そうだな…。
俺達はもうすぐ、幻想郷の人達と別れるのか。
ちょっと寂しくなるな。
カオルを見るとカオルもそれをわかってるんだろう。普段よりも瞳が悲しいような楽しかったような感情を歌っていた。
「何シケタ面してんのよ」
「霊夢」
「えぇ。ん」
霊夢も空のジョッキを突き出してきた。
「どっちだ?」
「和酒」
「あいよ」
霊夢は酒を飲み、口を開く。
「で、何シケタ面してたのよ」
「この面々ともそろそろお別れなんだなぁって」
「元々あんた達は幻想郷の人じゃないんだから当たり前よ」
「まあな。賢者も結局来ないしな」
「仕方ないわよ。そういうのは私らの問題だし」
「そういうもんか?」
「そういうもんよ」
と言われたら納得するしかない。
「龍太さん」
「なん…むぐ…」
呼ばれて振り向いたらフライを口に押し込まれた。
ちなみにこのフライはカオルが作ったやつである。美味しいです。
「魔理沙とカオルがやってたの見てたから私もやってみたわ」
「霊夢のそれは違う…」
「えー?。…。ねぇ楽しかった?」
「あぁ楽しかったよ」
何が?どこが?誰が?とも言わない。
楽しかったから楽しかった。
それだけだ。
霊夢はそれを聞いて満足したのか、他の料理のほうへ足を運んで行った。
霊夢はめんどくさがりでさっぱりしたやつだ。
そう思った。
そうして宴会は大詰めになり、みんなで遊んだりした。
終いには、全員酔いつぶれるということになって死屍累々で博麗神社でみんな一夜を明かすこととなった。
俺は風邪を引きそうな格好で寝てるルーミアにタオルをかけてやる。
カオルは寄り添って寝てるレミリアとフランに布団をかけていた。
酔ってなかった俺とカオルはその間に後片付けをしていた。
「どうだったカオル宴会は」
「楽しかったよ龍太くんも?」 「あぁあんなに騒いだのなかなかなかったからな」
「そうだねちょっと飲みたかったかも」
「我慢な~俺も飲みたかったガブガブと」
「お、おおお…」
「……。明日の夜には帰るのか俺達」
「うん。霊夢ちゃん言ってたよ。帰すって」
「そうか…。長かったな」
「うん。いろいろあったね」
「ほんとにな」
俺達は片付けをしながらこれまであった幻想郷での出来事を話した。
「帰るって話、誰が知ってるんだっけ?」
「霊夢に魔理沙と妖夢と早苗に幽々子だな」
「そっか。妖夢ちゃんにはもっと頑張ってほしいところだよー」
「だいぶ教え込んでたよな」
「うん」
「楽しかったな幻想郷」
「うん」
「じゃあ……帰るか」
「うん。帰ろ森宮に。わたし達が住む世界に。みんなが待ってるよ」
「あぁ…帰ろう。俺達の世界に」
そうして楽しかった夜が明けていく。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
今回は読んでわかる通り、宴会です!
この宴会ですが登場キャラ多過ぎて書けなかった人達がかなりいます。もしかしたら編集して、二回目を読んでくれた時、会話が増えているかもしれません。妖怪のせいです()
この幻想郷はまだ夏ですがこちらは秋になりつつありますね。
そしてもう一つ、最近リアルな事情で投稿ペースが下がってしまっています。申し訳ないです。
しかーし遭難しないようにしておりますのでご安心を。活動報告にもちょこちょこと宣伝をしたいと思っています。
では今回はここまでです。
次回は4章ラストになります。
本編にて番外編をまた書いています。この10月にふさわしい内容を送れたらいいなと思っています。
それではここまで読んでくれてありがとうございました




