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2 「私を彼女だと思って、彼女と遊園地に来ているシミュレーションをしてみるのはどうですか?」

美少女ロボ「それで、先生と遊園地に来たのはいいものの・・・」


・・・・


美少女ロボ「私コーヒーカップって乗ってみたかったんです!楽しいですね!」(グルグル


研究者「確かに興味深い。このアトラクション全体の回転の角速度をω1、カップのそれをω2とするとき…」


美少女ロボ「…」


・・・・


美少女ロボ「ヒャァァァァ!ジェットコースターって凄いですうう!!」


研究者「そう加速度とぉぉぉ!遠心力がぁぁぁ人に与える恐怖感というものを定量化する、するにはぁぁぁあああ!」


美少女ロボ「…」


・・・

・・


美少女ロボ「このままじゃなにも起きない…先生がトイレに行っている今作戦を考えないと」


??「やはり苦労しているようですね」


美少女ロボ「パンダの着ぐるみ…いや、その声は『お姉様』!?」


旧型ロボ「このような場合に適した作戦があります」


美少女ロボ「そ、それは?」


旧型ロボ「『逃げ恥』あるいは『ニセコイ』作戦・・・と言えば貴機にわかるでしょうか」


美少女ロボ「それは、昔の娯楽漫画作品ですよね・・・データにありますが・・・これは!」


旧型ロボ「理解できたようですね。本作戦は非常に成功率の高いものです。貴機が問題を解決することを期待します」


美少女ロボ「ありがとうございます!」




研究者「すまない、待たせたね」


美少女ロボ「いえ、ところで、先生は、遊園地に来たことあるんですか?その、女の子と」


研究者「ええと、恥ずかしながら…一度もない。学生時代もずっとAIの研究ばかりだったからね」


美少女ロボ「じゃあ、せっかくだから、私を彼女だと思って、彼女と遊園地に来ているシミュレーションをしてみるのはどうですか?」(腕ギュ


研究者「え、え?」


美少女ロボ「先生も研究ばかりで疲れてたでしょ?」(グイグイ


美少女ロボ(『二人は恋人同士として振舞うことで、いつしか本当に…』という作戦です♪)


美少女ロボ「ねえねえ、一緒に写真撮ってもらいましょうよ~そこのパンダの着ぐるみの人お願いします~♪」


研究者「ははは・・・まいったな」(笑)


美少女ロボ(あ、先生が笑ってる!///)


旧型ロボ「とりますよ~3、2、1、チーズ!」(パシャ


・・・・

・・・

・・


美少女ロボ(先生も楽しんでるみたいだし、いい感じになってきたかも)


美少女ロボ「次は、あの観覧車に乗りましょうよ!」(グイグイ


研究者「…ちょっといいか」


美少女ロボ「どうしたんですか?楽しくないんですか?」


研究者「お前とこうしているのは楽しくないわけじゃないけど。でも「恋人同士の『ふり』」じゃダメなんだ」


美少女ロボ「え?え?それって・・・///」


研究者「今、世間にはAIが搭載されたロボットが溢れている。彼らは表面は人間と同じように見える。でも、感情があるわけじゃない」


研究者「人間の恋人と同じように振舞うロボットもいるよ。でも、彼女たちは人間を愛したりしているわけではない。人間の動作口調などの状況に対応して、ふさわしい反応をしてるだけだ」


研究者「お前はそれとは違う。私は感情を持ったAIとして君を作ったんだ。だから、お前にはふりとかじゃなくて、本心から振る舞って欲しいんだ」


美少女ロボ「あ、はい」


研究者「ということで、いつも通りふるまってくれればいいよ」


美少女「」


研究者「どうしたの?」




旧型ロボ(なかなか手ごわいですね・・・)


美少女ロボ(《アラート:機体姿勢制御に異常》どうしてこんな時に?もしかしてアトラクションの加減速で機体に負担が?)

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